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森田空幕長が定例会見 グローバルホークの胴体の一部回収、韓国出張など(10月20日)

  • 日本の防衛

2026-10-22 20:12

 令和8(2026)年10月20日(火)14時30分~14時42分、森田雄博(もりた・たけひろ)航空幕僚長は定例記者会見を行った。
 空幕長からの発表事項と記者との質疑応答は以下のとおり。

空幕長からの発表事項

 本日は私から2点申し上げます。1点目につきましては、三沢基地所属のRQ-4Bグローバルホークの墜落事故に関するサルベージの状況についてであります。
 事故発生以降、沿岸部における捜索により機体の一部と思われる物体を回収するとともに、海域における引上げ作業を進めてまいりました。また、前回の会見で申し上げましたとおり、10月13日以降においては、回収船も現場海域に入り、本格的な回収作業を実施しております。
 これらの作業に取り組む中で、先日、10月17日にお知らせしたとおり、グローバルホークの胴体の一部と思われる物体を海中から回収するなど、沿岸部から海域において機体の回収を着実に進めております。今後、これらの回収した物体を調査・分析し、航空事故調査を進めていきたいと考えております。引き続き、関係機関と連携し、安全確保を最優先に、未回収の機体の一部について、捜索・回収活動を継続してまいります。
 第2点目は、私の韓国出張であります。お手元にお配りしていますとおり、私は、10月22日から24日までの間、韓国に出張いたします。
 本出張の目的は、韓国空軍等が主催するサチョン航空宇宙防衛産業展示会において開催される空軍参謀長等国際会議に出席するとともに、韓国空軍参謀総長ソン大将との会談等を通じて日韓空軍種間の信頼関係を一層深化させ、今後の防衛協力・交流を推進することであります。
 韓国は、我が国にとって、重要な隣国であり、両国が、引き続き協力していくことは、地域の平和と安定の維持に寄与する大きな意義があります。本出張を通じまして、韓国空軍との信頼関係を一層深化させてまいりたいと考えております。

記者との質疑応答

回収した胴体の一部と墜落原因の究明の進展

記者 :
 17日にグローバルホークの胴体の一部と思われる物体が回収されましたが、この部品の回収を受けて、墜落原因の究明に向けた分析に何か新たな進展がありましたでしょうか。
空幕長 :
 10月17日にグローバルホークの胴体の一部と思われる物体を回収したことにつきましては、機体回収及び事故調査の両面において重要な進展であると認識しております。今回回収した物体につきましては、今後の事故原因の究明に向けた分析に資するものと考えています。
 なお、航空事故調査委員会におきまして、あらゆる可能性を排除することなく、客観的な事実に基づき、慎重かつ徹底した原因究明を現在進めております。分析結果や事故原因に関わる内容につきましては、予断を持つことなく慎重に調査を進めている段階であることから、その細部についての回答は、現時点では、差し控えさせていただきたいと考えております。

海中の回収作業の進捗と残っている機体の部分

記者 :
 先ほどのグローバルホークの関係でお願いします。海中の回収作業の進捗がちょっとイメージできないんですけども、大体、進捗、何パーセントか、どれくらいの割合で進んでいるのか何かイメージがあればお願いします。あと、中にどのような機体の部分というか、どのようなものが残ってるのかっていうことも分かればお願いします。
空幕長 :
 まず、機体の何パーセント程度かというようなところにつきましては、機体は状態としては、損壊、分散をしている状況になっております。回収物の状態も様々であることから、機体全体に対するその回収までを一律に算出することは難しいということをご理解いただきたいと思います。
 その上でですね、これまで沿岸部においても機体の一部を回収しております。また、ご質問にありましたとおり、海域における機体引上げ作業ではですね、先ほど申し上げた胴体の一部と思われる物体を回収しております。機体の回収を着実に進めておるんですが、まだ何パーセントといったところについては、回答をできないことを是非ご理解頂きたいと思います。いずれにせよですね、引き続き、安全確保を最優先に可能な限り回収に努めてまいりたいと思います。
 中にどのようなものが、まだ残されているかというご質問につきましては、まだ現段階では回収したものについても、どこまで入っているかとか、どういったものかといったところの特定は、まだできておりませんので、回答につきましては、現段階では分からないといったところで回答させていただきたいと思います。

17日に回収した物体は墜落機のものか

記者 :
 グローバルホークの関連でお伺いします。17日に見つかった胴体と見られる物体というのは、これはまだ墜落機のものと断定には至ってないという理解でよろしいでしょうか。
空幕長 :
 こちらのほうについては、グローバルホークの胴体の一部であるということを特定しております。

回収した胴体の一部の大きさと形状

記者 :
 特定に至っているということですけど、大きさであるとか、胴体の一部ということでありますけれども、具体的にどんな形状の物体なのかですとかその辺明らかにできることをお願いします。
空幕長 :
 現在、17日に回収をしたグローバルホークの胴体の一部と思われる物体の大きさにつきましては、およそと言ったところで、長さが6m、幅が1.6m、高さが1.5mであります。
 これ以外の情報につきましては、現在、情報保全の観点から十分に精査をしている状況でありますので、情報保全の観点から精査をした上でですね、お知らせできる情報があれば、逐次、情報提供をさせていただきたいと思います。

海中に残る物体と引上げの目処

記者 :
 今回回収した物体に関しては、これまで比較的大きな物体というような表現を使っておられました。まだ現在、現場海域において回収作業をしておられるということですけれども、同じようなですね、ある程度の塊の物体というのがまだ残っているのかどうか、先ほど中の状況は現時点で分からないとおっしゃっていましたけども、ある程度、引上げる目処が立っているものですとかそういったものはあるのでしょうか。
空幕長 :
 今現在海中に残っているかというところにつきましては、残っております。こちらのほうについては、まだ、付近の天候の状態、それから海象の状態が分からない状況でいつ頃引上げられるか分かりませんが、逐次引上げていきたいと考えております。
記者 :
 差し支えなければ、そちらの残っている物に関しては、ある程度の大きさの物という理解でいいんでしょうかね。
空幕長 :
 そうですね。ある程度の大きさの物も含まれているという認識であります。

回収作業の終了の目処

記者 :
 グローバルホークの回収についてなんですけども、回収作業がいつぐらいに終わるのかみたいな目処は付いていますでしょうか。
空幕長 :
 回収作業の期間につきましては、当初ご説明したとおり、捜索回収に係る作業を開始した10月2日から概ね1か月程度を見込んでおります。ということであれば、だいたい今月中ぐらいかなといったところではあるんですけど、現時点でですね、本当にその時までに終わるのか、また延長が必要なのかというところは分かっておりません。
 先ほど申し上げたとおりですね、海象・気象の状況、それから今後の回収の状況等を踏まえまして、必要に応じて適切に判断してまいりたいと思っています。いずれにせよですね、先ほどから申し上げているとおり、安全確保を最優先として、発見された物体につきましては、事故原因の究明及び情報保全上の観点から、可能な限り回収に努めていきたいと考えております。

韓国空軍との防衛協力・交流の意義とブラックイーグルスとの部隊間交流

記者 :
 韓国出張についてお伺いします。韓国空軍とは今年1月、ブラックイーグルスが那覇基地に飛来して部隊間交流を行ったと思いますけれども、韓国空軍との防衛協力・交流の意義について改めて空幕長の見解をお伺いします。また、ブラックイーグルスとの今後の部隊間交流の予定がありましたらお聞かせください。
空幕長 :
 韓国空軍との間におきましては、今回の参謀長級の人的交流のみならずですね、先ほどご指摘のありましたアクロバットチーム交流をはじめとする各種協力を継続的に実施をして、防衛協力・交流の推進に取り組んでおるところであります。
 今後もですね、この重要な隣国であります韓国との防衛協力・交流を推進をして、信頼関係を一層深化させ、また地域の平和と安定の維持、ひいては自由で開かれたインド太平洋の実現に寄与していきたいと考えております。こういったところを意義として考えております。
 また、今後のブラックイーグルスとの交流の話といったところでありますが、こちらのほうについては引き続きアクロバットチーム間、我々はブルーインパルスというチームがありますが、このアクロバットチームの交流を含めまして、将来的に防衛協力・交流をですね、更に進めていきたいと考えています。ただ、現在ですね、この現時点でどういった計画があるかというところにつきましては、計画自体は現時点ではございません。
(以上)

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