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陸自中即連、訓練中に70式地雷原爆破装置の先端を見失う 翌日発見(12月10日・11日)

  • 日本の防衛

2025-12-12 11:55

 令和7(2025)年12月10日(水)23時10分と翌11日(木)15時45分、陸上総隊司令部は、訓練中に投射した70式地雷原爆破装置の先端部を見失ったこと、翌日に演習場外で発見したことを報道に公表した。

 場所は福島県の白河布引山(しらかわぬのびきやま)演習場で、訓練していたのは宇都宮駐屯地の中央即応連隊。

 70式地雷原爆破装置は、爆導索(爆薬を付けたケーブル)を前方に投射して、地面に着いたら爆破する装備。誘爆によって地雷を取り除き、長さ100メートル、幅50センチメートルの通路を啓開する。今回見失ったのは、爆導索を引っ張って飛ぶ先端のロケット部分。

70式地雷原爆破装置の使用風景。発射台に据え付けているのが今回見失った先端部。後尾からケーブル(爆導索)が延びている 写真:菊池雅之

 公表された文書は以下の通り。

70式地雷原爆破装置の投射訓練中の演習場外への落下の可能性について(第1報、12月10日)

 陸上自衛隊中央即応連隊が、白河布引山演習場において、訓練用の70式地雷原爆破装置を投射し、飛翔させたところ、先端部が行方不明となる事象が発生しました。
 演習場外に落下した可能性も否定できないため、お知らせします。

1 発生日時

 令和7年12月10日(水)08時05分頃

2 場所

 白河布引山演習場(福島県西白河郡西郷村)

3 被害の状況等

 現在部隊が捜索中であり、状況の詳細を確認中ですが、現在のところ、部外からの被害の連絡はありません。なお、当該物品は、触れても爆発することはなく、危険性はありません。万が一発見された場合はお手数ですが、下記まで連絡いただけるようお願いします。

行方不明となった先端部の概要

寸法:直径約20cm × 約75cm
重量:約23.5kg
備考:後尾にケーブルが接続

写真提供:陸上自衛隊

70式地雷原爆破装置先端部の発見について(12月11日)

 白河布引山演習場において、12月10日08時05分頃から行方不明となっていた訓練用の70式地雷原爆破装置の先端部を発見しましたのでお知らせします。

1 発見日時

 令和7年12月11日(木)12時25分

2 発見場所

 白河布引山演習場(福島県西白河郡西郷村)北側外柵から約100mの位置

資料提供:陸上自衛隊

3 状況等

(1)捜索していた隊員が当該先端部を発見しました。
(2)現在のところ、部外からの被害の連絡はありません。
(3)当該先端部は、関係自治体等と連携して回収します。
(4)行方不明となった原因等、細部の状況については確認中です。

(以上)

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