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森田空幕長が記者会見 日米蘭共同訓練、クウェートの友軍相撃について、ブルーインパルスの飛行展示についてなど(3月4日)

  • 日本の防衛

2026-3-6 11:43

 防衛省 航空幕僚監部は令和8(2026)年3月4日(水)、森田雄博(もりた・たけひろ)航空幕僚長が3月3日(火)14時30分~14時49分に実施した記者会見の内容を公表した。

1 発表事項等

 私から2点、申し上げます。まず、2026年度におけるブルーインパルスの展示飛行について申し上げます。
 本日、航空自衛隊ホームページに、2026年度ブルーインパルス展示飛行予定を掲載いたしました。北は北海道から、南は沖縄県まで、全国約20か所で展示飛行を行う予定としております。ブルーインパルスの展示飛行につきましては、航空自衛隊の精強性や規律、そして隊員の不断の努力の結晶を、国民の皆様に直接ご覧いただく重要な機会であると考えております。また、今朝の防衛大臣の会見において言及していただいたとおり、ブルーインパルスは、航空自衛隊の顔に留まらず、陸、海、空自衛隊の日頃の厳しい任務を24時間365日態勢で粛々と勤務している全隊員を体現するものでもあります。2026年度も、多くの皆様にブルーインパルスの飛行をご覧いただくことにより、皆様に夢、希望、感動そして笑顔をお届けできるよう、準備には万全を期してまいります。
 次に、日米蘭共同訓練、風車(かざぐるま)ガーディアンについて申し上げます。3月20日から4月3日までの間、日本、アメリカ、オランダの3か国で実施する風車ガーディアンのため、オランダ航空宇宙軍の戦闘機等が三沢基地に飛来します。本訓練は、日米蘭3か国の空軍種で実施する共同訓練としては初めての機会であり、参加各国間の相互理解の深化を図るとともに、部隊の戦術技量向上が期待できるものでもあります。また、オランダとわが国につきましては、持続的な平和と繁栄のための戦略的パートナーシップの関係にあり、本訓練を通じたオランダ航空宇宙軍との防衛協力は、欧州、大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分であるとの認識を体現するものと考えております。私からは以上です。

2 質疑応答

日米蘭共同訓練について

記者
 冒頭の日米蘭共同訓練についてです。今言及ありましたけれど、訓練の意義とですね、期待する成果について、もう少し詳しく教えていただけますでしょうか。

空幕長
 本訓練は日米蘭3か国の戦闘機で実施する初の共同訓練でもあります。3か国間の相互理解の進化を図るとともに、部隊の戦術技量向上が期待できるものであります。特に、今回それぞれの国からF-35が訓練に参加します。F-35は、ステルス性能や多種多様なセンサー情報の融合といった特徴を持つ、いわゆる第5世代戦闘機であり、航空自衛隊にとって本訓練につきましては、F-35による連携戦闘や、同じような性能を持つ第5世代戦闘機と対峙した際の対処要領を演練する絶好の機会となると考えております。

記者
 日米蘭共同訓練についてお伺いしますけれども、航空自衛隊は、昨年F-15戦闘機などを初めて、ドイツやイギリスなど、欧州に派遣されたと思いますけれども、そうした欧州各国との連携についてですね、今回の共同訓練における意義など具体的にお聞かせ願いますでしょうか。

空幕長
 先ほどと重複することがございますが、わが国とオランダにつきましては、持続的な平和と繁栄のための戦略的パートナーシップの関係にあります。この訓練を通じました蘭空軍との防衛協力につきましては、欧州、大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分であるとの認識を体現するものとなります。このフレーズにつきましては、昨年のアトランティックイーグルスの際にも日本、それからイギリスまたドイツもそれぞれ言及していたというふうに思います。こちらの方のところにつきまして、欧州各国がしっかりと認識を共有してくれているということで認識をしております。

クウェートによる米軍F-15への友軍相撃についての見解

記者
 アメリカとイスラエルによるイラン攻撃に関連して質問します。イラン攻撃があった後に、イランが湾岸諸国を次々と報復攻撃に出てまして、それで3月2日には、クウェートの防空部隊が誤ってイランとの戦闘任務中だった米軍のF-15戦闘機3機を撃ち落として撃墜してしまいました。日本もPAC-3、PAC-3MSE等をたくさん導入して、F-15を日本もアメリカも運用していますけれども、今回のこのクウェートの件について、私は他人事じゃないかなと有事の際にですね、もっと教訓にしなければいけないかなと思ったんですけれども、空幕長何かご見解あればまずお伺いしたいと思います。

空幕長
 ご指摘の報道については承知をしております。しかしながら、詳細については私はまだ承知しているところではございません。ですので、お答えする立場にないというところではあります。
 その上で、一般論といたしまして、友軍相撃ということへのお尋ねだというふうに思います。こちらの方につきましては、古くから様々な戦闘でですね、行われているというふうに認識をしております。この友軍相撃に陥らないために様々な装備品を導入したり、それから相互に訓練をしたりというようなところで、その友軍相撃を起こさないような策を講じていく必要があるというふうに認識をしておりますし、今まで我々につきましてもそのような策を講じてきているところであります。細部の、今回の教訓も含めてですね、どういった状況であったかということにつきましては、引き続き情報を収集していきたいというふうに考えております。

記者
 様々な装備品、例えばどんな装備品ですか。

空幕長
 その細部については、私が今この場で申し上げられるかどうかはちょっと分かりませんので、後ほど担当を通じてご説明(※1)させていただきます。

ブルーインパルスの入鹿池周辺区域上空のフライトについて

記者
 ブルーインパルスについて伺います。先日行われた小牧基地航空祭において、ブルーインパルスが展示飛行を行った際にですね、展示の前後で愛知県の犬山市にある入鹿池の周辺をスモークを出しながら、フライトをしていたかと思います。私も現地で見ていたので真上だったかどうかまでは確認できないですが、少なくとも周辺はフライトされていたと思います。
 入鹿池では昨年T-4練習機が墜落し隊員が亡くなる事故がありましたが、まず今回のブルーの入鹿池周辺区域のフライトの実施の事実関係をまず教えてください。その上で周辺区域の飛行が実施計画されたのであれば入鹿池周辺をブルーインパルスが飛ぶということをどのような意図やメッセージを込められてフライト計画されたのかも合わせて伺わせてください。

空幕長
 まず現地の方を確認されたということでありがとうございます。まず1点目の事実関係であります。3月1日日曜日に開催されました令和8年小牧基地航空祭、こちらにおきまして、ブルーインパルスが展示飛行する間の経路上で入鹿池上空を飛行した事実はございます。これの目的でありますが、昨年5月に入鹿池へ墜落をいたしましたT-4練習機の事故に際しまして、航空救難、それから機体回収に係る活動に多大な協力をいただいた地元の皆様に対して感謝の意を表するために飛行したといったところでございます。

友軍相撃を避けるための装備はIFF以外に何があるか

記者
 先ほどの友軍相撃の件なんですけども、その具体的な友軍相撃を避けるための装備というのはIFF以外に何かあるんでしょうか。

空幕長
 私自身が今承知している限りではIFFを頭に置いておりますが、それ以外のところにつきましては、後ほど回答(※1)させていただきたいというふうに思います。

ブルーインパルスの飛行展示について

記者
 先ほどの質問、ブルーインパルスの小牧基地へのフライトの関連なんですけども、差し支えなければですけれども、今回の経路上で入鹿池周辺を飛行するという発案はですね、第11飛行隊からの発案だったのか、もしくは空幕の方からの発案だったのかなど、可能な限り伺えればと思います。

空幕長
 そもそもどこが発案をしたかといったところについては、承知をしておりません。詳しく時系列を追って出したところではありませんが、地元自治体の地元を代表する立場からではありませんが、一部の方々から飛行を求める声をいただいたところであります。

記者
 ブルーインパルスのことで、ちょっと個別のもので恐縮なんですけれどもお尋ねございます。令和8年4月19日に予定された小千谷市でのフライトなんですけれども、小父谷市ではおととしの8月に、もともとフライトが予定されていて、台風で中止になってですね、その後、小千谷市の方が結構熱心に招致活動をされていたと承知しております。そういった経緯も併せてですね、今回選定された経緯といいますか、空幕長の方からひと言いただければと思います。

空幕長
 まず、ブルーインパルスの展示飛行につきましては、原則として、この飛行展示が天候不良等により中止となった場合に、再実施はしておりません。これがまず大原則であります。その上で、毎年度ですね、多くのご要望を頂いている中から、イベントの趣旨、それから広報効果、地域バランスなどを踏まえまして、部隊運用や訓練計画との整合を取りながら選定させていただいているところであります。個別の、どこの地域についてどういう経緯だったかというところにつきましては、回答は差し控えさせていただきたいというふうに思います。

日米蘭共同訓練について

記者
 日米蘭共同訓練についてお尋ねします。オランダと連携するということはですね、欧州という地域、その欧州と連携するということ以外に、オランダが訓練に入ることの意義というのはどういうふうにお考えになられてますでしょうか。

空幕長
 繰り返しになりますが、オランダは、我が国とオランダにつきましては、持続的な平和と繁栄のための戦略的パートナーシップの関係にあると思います。こちらの方を、よりパートナーシップの強化させていくために、蘭空軍との防衛協力を深めていきたいというふうに考えております。また、先ほど申し上げましたF-35、こちらの方を運用している国でありますので、このF-35を運用する国と、我々とでですね、ステルス性能や多種多様なセンサー情報の融合といった特徴を踏まえた上で、訓練を深めていけるといったところで意義があるというふうに考えています。

記者
 もうちょっとオランダの特徴をお聞かせいただきたいですけれども、オランダ軍がどういうな特徴を持っていてですね、日本と防衛戦略の面で共通する部分があるのかとか、そういったところをお聞かせいただけますでしょうか。

空幕長
 申し訳ございません。私が今、承知している限りでは、F-35を運用している国だといったところになりますので、それ以外のところで、さらに何か特徴的なところと言われると、今私自身、資料を持ち合わせていない、承知していないところでありますので、後ほど回答(※2)させていただきたいというふうに思います。

記者
 大変基本的なことで恐縮なのですが、オランダ空軍の戦闘機が日本に寄航すること自体が初めてという理解でよろしかったでしょうか。

空幕長
 オランダ空軍の戦闘機。

記者
 そうです。戦闘機が来ること自体も、私の理解では初めてなんですけども。

空幕長
 細部を確認いたします。私が承知している限りでは初めてだという認識なんですが、もっとかなり前とかですね、何十年も前という話になると分かりかねますので、そこのところについては、後ほど精査の上、調べた上、回答(※3)させていただきます。

記者
 関連なんですけれども、オランダ空軍がインド太平洋地域に進出、せっかく進出してくる機会ですので、これは今回、三沢ですけれども、この後も日蘭、あるいは、日米蘭で共同訓練っていうのはできるだけ追求していきたいというお考えなんでしょうか。その辺り何か方針があれば教えてください。

空幕長
 今回の展開の中でということでしょうか。今回につきましては、三沢基地のみでの展開を予定していると承知しています。

記者
 つまり、三沢からですね、国外に1回、日本国外に出てですね、もう一度日本に帰ってくるようなケースも想定されるのかなと思って、それでお尋ねしたしだいです。

空幕長
 はい。

後刻、以下のとおり回答。
※1:下線部『友軍相撃防止を含めた状況把握を目的として、各装備品が有するレーダーや味方識別装置を使用しています。』
※2:下線部『それ以外のところはなく、わが国と同じくF-35を運用している国というところになります。』
※3:下線部『オランダ空軍の戦闘機が来ること自体も、初めてとなります。』

(以上)

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