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木原防衛大臣、4月3日の臨時会見(日インドネシア防衛相会談後)

  • 防衛省関連

2024-4-3 11:36

 令和6(2024)年4月3日(水)昼前、木原稔(きはら・みのる)防衛大臣は、防衛省A棟1階エントランスにおいて、インドネシア国防大臣との会談後の臨時記者会見を行った。

大臣からの発表事項

大臣 :先ほど、インドネシアのプラボウォ国防大臣、次期大統領になられる方ですが、と防衛相会談を実施いたしました。プラボウォ次期大統領との間では、率直な意見交換、また、議論を行うことができました。
 冒頭、私からは、先般の大統領選挙におけるプラボウォ次期大統領及びギブラン次期副大統領の当選をお祝いを申し上げるとともに、当選後、最初となる外遊先の1つとして我が国を訪問されたことを歓迎いたしました。ほかにも、二国間や多国間の防衛協力について実務的な意見交換を行うとともに、地域における情勢について率直に議論をして、その認識を一致させたところであります。
 昨年、我が国とインドネシアは、両国関係を包括的・戦略的パートナーシップに格上げをしたところですが、今回の日本訪問も、我が国とインドネシアの結び付きの強さを象徴するものというふうに考えております。
 私としては、プラボウォ次期大統領とともに、同じく海洋国家である両国間で、法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けて、協力を更に強化していくという、そういう決意であります。」

記者との質疑応答

記者 :今も大臣からありましたように、先ほどの会談で両大臣で一致した点について具体的に改めてお聞きできればと思うのと、また、インドネシアとの間で今後どのように防衛協力を進めていくお考えかお聞かせください。

大臣 :一致した点ということですが、次期大統領との間では、地域における情勢認識についてそれぞれ率直に議論をして、その認識を一致させることができました。具体的な中身については、相手国もあるので差し控えます。
 防衛協力について申し上げれば、これまでインドネシアとの間で、教育交流や共同訓練、また能力構築支援など、幅広い分野で防衛協力を強化してまいりました。例えば、教育交流では、今年度もですね、つい一昨日ですが、防衛大学校に1年生として2名ですね、留学生を受け入れたということもあります。現在防衛大学校等には合計これで12名が留学生として在籍をしているということになります。
 共同訓練について言えば、インドネシア軍などとの実動訓練「スーパー・ガルーダ・シールド」に自衛隊が継続的に参加してきております。
 能力構築支援の分野では、昨年から新たにインドネシア軍に対する日本語教育支援を開始をいたしました。
 プラボウォ次期大統領との間では、このような幅広い防衛協力について、今後、一層協力していこうということで一致したということになります。
 今後の防衛協力という後段の質問ですが、インドネシアとは、包括的・戦略的パートナーシップに基づいて、同じく海洋国家である両国間で、法の支配に基づくFOIPの実現を共に目指す同志であります。正にこのことに資するように、今後、インドネシアとの間では防衛協力を更に進めてまいる所存であります。

記者 :先ほどインドネシアの次期大統領が1つ目の外遊先の一つとして、日本をということだったんですけれども、その前に先に中国に訪れているわけですが、この受け止めというのをお聞かせ願いますでしょうか。

大臣 :先ほど申し上げましたけれども、選挙後ですね、初の外遊先としてその一つとして我が国を訪問されたという、これ事実であります。そして、正に長い日本とインドネシアの歴史の中で、両国関係の結び付きというもののその強さというのを象徴するものであろうというふうに考えます。
 日程のその前後等につきましてはですね、何て言うんでしょう、それはお互いの日程の関係もありますし、我々今、国会会期中でありますから、その首脳間のそういった日程調整などもあったかと思いますので、いずれにしても次期大統領でありますので、様々な防衛協力を進めるとともにですね、FOIPの実現に向けて協力を更に強めていきたいと、そういうふうに考えております。

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