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馬毛島の基地建設、6月の工事作業予定や整備状況を公表

  • 防衛省関連

2024-6-6 12:18

 防衛省 九州防衛局は令和6(2024)年6月3日(月)、鹿児島県西之表市の馬毛島(まげしま)で6月および7月以降に実施する自衛隊基地の工事作業予定、環境保全措置等の予定を公表した。あわせて施設整備の状況の写真を公開した。

 馬毛島は種子島(たねがしま)から西へ約10km離れた位置にあり、2019年12月20日時点で無人島だった島。
 鹿児島から南へ1000kmにわたり連なる南西諸島において自衛隊の活動・訓練拠点の空白が存在していたこと、それら島嶼部に対する攻撃への対処拠点とする等のため、馬毛島では2023年1月12日から自衛隊基地の建設が始まっていた。

 この6月には以下の工事と環境保全措置等が予定されている。各工事の詳細や、今後の工事予定については、記事末尾の九州防衛局の公表資料を参照されたい。

月間工事作業予定

飛行場施設(滑走路)

・伐採工事(伐採樹木のチップ化を含む)
・造成工事

飛行場関連施設

一体として伐採工事(伐採樹木のチップ化を含む)、造成工事を行うほか、飛行場支援施設等について以下の工事を実施
・管制塔の基礎工事
・通信局舎の基礎工事
・飛行管理棟の基礎工事
・ユーティリティ施設の造成工事・基礎工事

港湾施設

係留施設等について以下の工事を行う
・防波堤の基礎捨石工事、本体工事
・燃料桟橋の本体工事
・接続施設の基礎捨石工事、本体工事

仮設桟橋について以下の工事を行う
・基礎捨石工事
・本体工事

仮設工事

・仮設宿舎工事
・仮設沈砂池工事
・仮設プラント工事

環境保全措置等予定

環境保全措置

・陸域動物(オカヤドカリ類等)移動
※オカヤドカリ類については、改変区域内のオカヤドカリ類を採捕し、改変区域外の海岸部にに移動します。(林緑部や砂浜等)

事後調査(※1)

・陸域動物調査
※陸域動物の移動後の生息状況調査、鳥類(重要な種)の生息状況調査、ミサゴの生息・繁殖状況調査、シカの生息状況調査

・陸域植物調査
※陸域植物の移植後の生育状況調査、植物(重要な種)の生育状況調査

・海域動物調査
※ウミガメ類の上陸状況調査

(※1)事後調査:事業の環境影響評価に係る選定項目としたもののうち、環境への影響の重大性に応じ、工事中及び供用後の環境の状態を把握するための調査

環境監視調査(※2)

・陸域/海域における水質調査
※濁度及び浮遊物質量の調査

(※2)環境監視調査:事後調査の対象ではない項目について、事業の実施による周辺環境への影響の程度を把握し、その結果に基づいて適切な環境保全措置を講じることを目的に、工事中及び供用時に自主的に実施する調査

施設整備の状況

滑走路造成工事 写真:防衛省 九州防衛局
事後調査業務(鳥類) 写真:防衛省 九州防衛局
仮設プラント工事 写真:防衛省 九州防衛局
仮設プラント工事 写真:防衛省 九州防衛局
係留施設工事 写真:防衛省 九州防衛局
事後調査業務(陸域植物) 写真:防衛省 九州防衛局
施設全体配置図 写真:防衛省
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