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馬毛島の基地建設、7月の工事作業予定などを公表

  • 防衛省関連

2024-7-7 10:10

 防衛省 九州防衛局は令和6(2024)年7月1日(月)、鹿児島県西之表(にしのおもて)市の馬毛島(まげしま)において、7月および8月以降に実施する自衛隊基地の工事作業と環境保全措置等の予定を公表した。あわせて施設整備状況の写真を公開した。

 馬毛島は種子島(たねがしま)から西へ約10km離れた位置にあり、鹿児島県西之表市に属する。
 南西諸島における自衛隊の活動・訓練拠点とするとともに、島嶼部に対する攻撃への対処拠点とするため、2023年1月12日から自衛隊基地の建設が始まっている。建設される基地は、2本の滑走路、不整地着陸訓練施設、F-35B模擬艦艇発着艦訓練施設、陸上の訓練区域などを備えるものとなる。

 7月には以下の工事と環境保全措置等が予定されている。各工事の詳細や、今後の工事予定については、記事末尾の九州防衛局の公表資料を参照されたい。

月間工事作業予定

飛行場施設(滑走路)

・伐採工事(伐採樹木のチップ化を含む)
・造成工事

飛行場関連施設

・飛行場関連施設(駐機場等施設、格納庫、飛行場支援施設等、貯蔵関連施設、訓練施設)を一体として伐採工事、造成工事を行う他、以下の工事を実施。
・管制塔の基礎工事
・通信局舎の基礎工事
・飛行管理棟の基礎工事
・ユーティリティ施設の造成工事・基礎工事

港湾施設

・防波堤の基礎捨石工事、本体工事
・燃料桟橋の本体工事
・接続施設の基礎捨石工事、本体工事
・仮設桟橋の基礎捨石工事、本体工事

仮設工事

・仮設宿舎工事
・仮設沈砂池工事
・仮設プラント工事

環境保全措置等予定

環境保全措置

・陸域動物(オカヤドカリ類等)移動
※オカヤドカリ類については、改変区域内のオカヤドカリ類を採捕し、改変区域外の海岸部に移動します。(林緑部や砂浜等)

事後調査(※1)

・陸域動物調査
※陸域動物の移動後の生息状況調査、哺乳類、両生類・爬虫類、昆虫類、及び陸産貝類(いずれも重要な種)の生息状況調査、ミサゴの生息・繁殖状況調査、シカの生息状況調査

・陸域植物調査
※植物(重要な種)の生育状況調査

・海域動物調査
※底生動物の生息状況調査、底質(一般項目)調査、魚類の生息状況調査、潮間帯生物の生息状況調査、サンゴ類の生息被度、生息状況、分布範囲調査、ウミガメ類の上陸状況調査

・海域植物調査
※海藻草類の生育被度、生育状況(潮間帯含む)、分布範囲調査

環境監視調査(※1)

・大気質/騒音/振動調査
※ 車両等の運行に伴う大気汚染物質、自動車騒音、交通量、道路交通振動調査 (※2)

・陸域/海域における水質調査
※濁度及び浮遊物質量の調査

(※1)
事後調査:事業の環境影響評価に係る選定項目としたもののうち、環境への影響の重大性に応じ、工事中及び供用後の環境の状態を把握するための調査
環境監視調査:事後調査の対象ではない項目について、事業の実施による周辺環境への影響の程度を把握し、その結果に基づいて適切な環境保全措置を講じることを目的に、工事中及び供用時に自主的に実施する調査

(※2)
大気質/騒音/振動調査については四半期に一度実施

馬毛島の施設整備の状況(令和6年7月)

滑走路造成工事 写真:防衛省 九州防衛局
仮設プラント工事(植生吹付) 写真:防衛省 九州防衛局
仮設プラント工事(植生吹付後) 写真:防衛省 九州防衛局
仮説沈砂池工事(濁水処理施設) 写真:防衛省 九州防衛局
仮説宿舎工事 写真:防衛省 九州防衛局
係留施設工事 写真:防衛省 九州防衛局
造成工事 写真:防衛省 九州防衛局
施設全体配置図 出典:防衛省
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