EAS国外相会議に岩屋外相が出席 地域の安定に向け連携を強調(7月11日)
- 日本の防衛
2025-7-16 13:12
外務省は令和7(2025)年7月11日(金)、同日に岩屋毅(いわや・たけし)外務大臣が出席した「第15回東アジア首脳会議(EAS)参加国外相会議」の概要を発表した。発表内容は以下の通り。
第15回東アジア首脳会議(EAS)参加国外相会議
現地時間7月11日午前11時10分(日本時間同日午後0時10分)から約2時間10分、マレーシアの首都クアラルンプールにて第15回東アジア首脳会議(EAS)参加国外相会議が開催され、岩屋毅外務大臣が出席したところ、 概要は以下のとおりです。
1 総論
岩屋大臣から概要以下のとおり述べました。
(1)国際情勢が厳しさと不確実性を増す中、地域を分断と対立から、対話と協調へと導く必要がある。地域の主要国が一堂に会し、率直に戦略的課題を議論するEASの役割は極めて大きい。
(2)日本はASEAN中心性・一体性に加え、「ASEAN共同体ビジョン2045」及び「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」を全面的に支持し、具体的な協力を進めていく。
(3)EASは、「開放的、包摂的、透明かつ外部志向」のフォーラムであり、率直な意見交換を通じ、差異を対話で解決していくことが重要である。
(4)また、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化していくことが不可欠であることを強調したい。 日本は、開放性、包摂性、透明性、ルールに基づく枠組みといった諸原則に則り、EAS参加国と連携し、具体的協力を推進していく。
2 地域・国際情勢
(1)岩屋大臣から概要以下のとおり述べました。
ア 東シナ海・南シナ海・台湾
東シナ海を含め、力又は威圧による一方的な現状変更の試みは世界のどこであれ決して認められない。南シナ海では、軍事化や危険で威圧的な活動を含め、地域の緊張を高める行為が強化されていることを深刻に懸念。国際法、特に国連海洋法条約(UNCLOS)に基づき平和的解決がなされることが重要。台湾海峡の平和と安定は、地域のみならず国際社会全体にとっても重要。
イ 北朝鮮
北朝鮮の核・ミサイル開発、その資金源の一つである暗号資産窃取を含む悪意あるサイバー活動や露朝軍事協力の進展を深刻に懸念。国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化が必要であり、安保理決議の完全な履行 を始め連携して対応したい。拉致問題の即時解決に向け、引き続き各国の理解と協力をお願いする。
ウ ミャンマー・国際組織犯罪対策
ミャンマー情勢を深刻に懸念。ミャンマーに対し、停戦の履行と対話の進展を強く求める。
また、組織的詐欺を始めとする国際組織犯罪に関しても、引き続き各国と協力していきたい。
エ 中東
中東地域の平和と安定は、日本にとっても極めて重要。イスラエル・イラン間の停戦の定着とともに、イラン核問題の対話を通じた解決が重要。ガザ危機についても、全ての当事者が交渉に立ち戻り、停戦・人質解放・人道状況の改善に誠実に取り組む必要がある。日本は引き続きあらゆる外交努力を行っていく。
オ ロシアによるウクライナ侵略
ロシアによるウクライナ侵略は、重大な国際法違反。とりわけ民間人及び民間インフラに対する攻撃は強く非難されるべき。現在行われている様々な外交努力が、早期の全面停戦、ひいてはウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現に繋がることが重要。
(2)他の参加国の発言
他の参加国からは、東シナ海・南シナ海における状況への懸念、航行・上空飛行の自由の重要性、国際法に沿った紛争の平和的解決の重要性等について発言があった他、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調する発言がありました。
北朝鮮に関しては、多くの参加国から、完全な非核化及び安保理決議の完全な履行の重要性等に関する発言があるとともに、核・ミサイル開発の進展や露朝軍事協力の進展への懸念についての発言がありました。また、複数の参加国から拉致問題の即時解決の重要性に関する発言がありました。
ミャンマー情勢については、多くの参加国から深刻な懸念が表明され、「5つのコンセンサス」履行の重要性が強調されました。
中東については、多くの参加国から、ガザにおける即時停戦や人道支援の必要性を強調する発言がありました。
ロシアによるウクライナ侵略について、他の参加国から、情勢に関する深刻な懸念の表明や、ロシアによるウクライナ侵略に対する非難、早期停戦の要請についての発言がありました。
(以上)
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