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森田空幕長が記者会見 日韓空軍種間の防衛協力・交流、太平洋側の防衛など(2月10日)

  • 日本の防衛

2026-2-16 08:30

 防衛省 航空幕僚監部は令和8(2026)年2月12日(木)、森田雄博(もりた・たけひろ)航空幕僚長が2月10日(火)14時30分~14時47分に実施した記者会見の内容を公表した。

1 発表事項等

 なし

2 質疑応答

韓国空軍ブラックイーグルスとブルーインパルスの部隊間交流について

記者 :先月28日に航空自衛隊那覇基地で行われました、韓国空軍ブラックイーグルスへの給油支援についてお伺いしたいと思います。その際に実施した部隊間交流ですね給油支援を含む部隊間交流の詳細と成果、それからですね、今後何か計画があるかどうかについて教えていただけますでしょうか。

空幕長 :今ご質問にありましたように1月28日、韓国空軍ブラックイーグルスが使用しているT-50B、9機、それからC-130J輸送機、1機を那覇基地に受け入れまして、ブルーインパルスとの部隊間交流及び給油を実施を致しました。
 ブラックイーグルスの本邦寄航、ブルーインパルスとの間の部隊間交流、そして、航空自衛隊による韓国軍機への給油につきましては今回が初めてであります。日韓空軍種間の防衛協力・交流を大きく推進することができました。
 具体的には、日韓空軍種を象徴するアクロバットチーム同士の意見交換や機体見学を通じまして、相互理解を深めるとともに、展示飛行に関する技術的知見を共有することができました。また、韓国空軍機の受け入れに合わせまして、防衛副大臣が那覇基地を訪問し、韓国空軍及び那覇基地の隊員に対する激励をいただきました。
 今後につきましては、ブラックイーグルスにつきましては、今月下旬、再度、那覇基地に寄航予定であります。その際には輸送機の部隊間交流そして給油を実施する予定であります。この件を除きまして、今後の韓国空軍との交流につきましては、現時点で決まったものはありません。しかしながら、今回初めて実施をしましたアクロバットチーム間の交流を含め、日韓空軍種間の防衛協力・交流を安定的に推進していきたいと考えております。

記者 :先ほどおっしゃったことで一点確認なんですけれども、今月下旬にもう一度那覇基地に韓国空軍が来ると、その時、先ほど輸送機の部隊間交流と給油ということだったんですが、給油はこれは輸送機のみになるんでしょうか。それとも練習機含めてなんでしょうか。

空幕長 :ご質問の給油につきましては、輸送機とそれからブラックイーグルスのT-50Bですね、そちらのほうに給油を実施する予定であります。

記者 :幹事社質問の関連で、輸送機とブラックイーグルスそのものへの給油という話ですけどこの際にまた部隊間交流といいますか、隊員同士の交流等計画されているのでしょうか。

空幕長 :今回の輸送機部隊間の交流につきましては、現在、細部は調整中でありますが、現在の考えているところでは、航空自衛隊のC-130こちらを那覇基地に展開させた上で、日韓のC-130運用部隊間におきまして、相互の機体見学それから意見交換等を実施する予定です。

記者 :細かくて恐縮ですけども具体的に現時点で日付が決まっているのかという点とですね、確か先月のブラックイーグルスが寄航した際はサウジアラビアで開催される航空ショーに参加するために一度日本に寄った形ということでしたけども、今回はどういった形で日本を訪問するんでしょうか。

空幕長 :まず、日付に関しましては、現在、2月下旬に予定をされておりますが、具体的な日程については、調整中であります。
 また、今回、先ほどご質問がありました、サウジアラビアに展開する経路上で寄ったものでありますが、前回は往路、サウジアラビアに行く途上であります。今回につきましては、サウジアラビアから韓国に帰る途中で那覇基地で給油する予定であります。

太平洋側の防衛について

記者 :太平洋側の防衛に関連してお伺いです。一部報道で太平洋側のレーダーサイトが四国に無く和歌山県から宮崎県までが死角になっていると思いますが、事実でしょうか。
 また、航空自衛隊が進めている北大東島と奄美大島で移動式管制レーダーの整備が進められていますが、それで死角は無くなるのでしょうか。それとも今後もレーダーサイトを増やしていく必要があるとお考えでしょうか。教えてください。

空幕長 :まず、死角かどうかというところにつきましては、具体的なレーダー覆域につきましては、言及を差し控えさせていただきたいというふうに思います。その他の計画といったところでありますが、前回も申し上げたとおり、太平洋側の広大な空域を含みます我が国周辺空域における防空態勢を強化するためにですね、引き続き太平洋側の島嶼部への移動式警戒管制レーダー等の整備について不断に検討しているところであります。
 先ほど御指摘がありました北大東村への配備以外において、現時点で何ら決定されているものではございません。

記者 :太平洋側の防衛について関連してお伺いします。一部報道では小笠原諸島には防空識別圏が設定されていないとあります。主権防空の盲点との指摘もありますが、この点いかがでしょうか。

空幕長 :まず、先ほどの回答で一部訂正させて頂きます。北大東村と奄美市以外の配備について、現時点で何ら決定したものはありませんということであります。
 また、今、防空識別圏の件につきまして、ご指摘のとおりの地域につきましては、防空識別圏が設定されていないといったところが事実であります。こちらのほうにつきましては、今後検討されていくべきものだというふうに考えております。

記者 :そもそも識別圏が小笠原諸島に設定されていないというのはなぜなんでしょうか。

空幕長 :ありがとうございます。私が今適切な回答を持ち合わせておりませんが、前回、なぜ太平洋側にレーダー覆域が不足しているのか、レーダーが足りないのかというようなご質問があったと思うんですが、それに対しまして、回答しましたことにつきましては、周辺国の航空機の活動様態等を踏まえまして、全国各地に警戒管制レーダーを整備していって厳正な警戒、対領空侵犯措置の実施が可能な態勢を維持してきたといったところであります。
 おそらく歴史的な経緯があるのではないかというふうに思いますが、申し訳ございません、先ほど申し上げたとおり、私、現在、適切な答えを持ち合わせておりませんので、後ほど確認の上、回答させて頂きたいというふうに思います。

※ 後刻、以下のとおり回答。
「小笠原諸島の防空識別圏の設定について、本来、統幕所掌ではありますが、統幕の了解を得た上で回答させて頂きます。防空識別圏とは、我が国周辺を飛行する航空機の識別を容易にし、もって領空侵犯に対する措置を有効に実施するため、我が国を囲むような形で定めた一定の空域のことです。その上で、防空識別圏の外側にある、小笠原諸島周辺においても、個別具体的な状況に応じ、硫黄島設置の空域監視レーダーや、早期警戒管制機等を活用することで、対領空侵犯措置を実施しています。引き続き、太平洋側の広大な空域を含む我が国周辺空域における防空態勢を強化するため、島嶼部等への移動式警戒管制レーダー等の整備も含め、不断に検討してまいります。」

嘉手納基地から新田原基地への訓練移転について

記者 :新田原基地についてお尋ねします。米軍再編に係ってですね、嘉手納飛行場から新田原基地へ訓練移転をするというような発表が防衛省からございました。新田原基地での騒音の問題というのが、今問題化されてる中でですね、米軍の訓練が行われるということで、その辺りの影響については空幕長いかがお考えでしょうか。

空幕長 :2月5日に防衛省がお知らせしましたとおり、今年3月9日から3月19日までの間に嘉手納基地から新田原基地への訓練移転が実施をされます。この訓練につきましては、平成18年5月の再編の実施のための日米ロードマップに基づきまして、2国間の相互運用性の向上、そして米軍飛行場における訓練活動の影響の軽減のために行われるものであります。
 新田原基地周辺住民の方々には新田原基地におきまして、F-35Bを運用開始するにあたりまして、ご理解をいただけるよう丁寧にご説明させていただいたところであります。今回の訓練移転の受け入れにつきましては、防衛省として事前に説明を行った上で実施されているものと承知しております。更なる地元負担をお願いすることにつきましては、住民の皆様の声に真摯に耳を傾けつつ、防衛省・自衛隊の活動にご理解がいただけるよう説明を尽くしていく必要があるというふうに考えております。

記者 :この自衛隊が今、今後F-35Bで行う騒音対策というものが米軍も同じように行われるんでしょうか。

空幕長 :今回の日米共同訓練につきましては、米空軍からF-35Aが参加する予定と聞いております。従いまして、F-35Aについてはスローランディングはしないというふうに認識しています。

日韓空軍種間の防衛協力・交流について

記者 :先ほどの日韓の関係で直近で防衛交流は、今のところブラックイーグルス以外ないという話だったんですけれども、日韓2か国間での空軍種における共同訓練の予定というのも、今のところないんでしょうか。よく日米韓の共同訓練は3か国での共同訓練は度々発表もいただいてるんですが、日韓2カ国での空軍種間の共同訓練が、なかなかお知らせ等も目にしないんですけれども、何かそこには、こう進まない理由みたいなものがあるんでしょうか。何かご見解があれば教えてください。

空幕長 :韓国につきましては、我が国にとってパートナーとして協力していくべき重要な隣国でありまして、これまでも空軍種間の防衛協力・交流を着実に進めてきているところであります。1月30日に実施をされました日韓防衛相会談におきまして、両閣僚は日韓防衛協力・交流を安定的に推進していくと、こういうことが重要である点で一致をいたしました。自衛隊と韓国軍間の相互理解と信頼増進のために人的交流と部隊間交流を活性化することを確認したというふうに承知をしております。
 その上で先ほどご質問にありました、日韓の空軍種間の共同訓練につきましては、現段階では予定してるものは全くございません。今後ですね、日韓空軍種間の防衛協力・交流をしっかりと進めていきたいというふうに思っております。

記者 :そういうことをちょっと質問してたんですが、その日韓2カ国での共同訓練の実施っていうのはなかなか難しいものがあるんですか。あまりその実施したというお知らせもないので、あえてお尋ねしています。

空幕長 :やはりその共同訓練というのは、防衛協力・交流を進めていく過程の一つになりますので、それを進化させていけば共同訓練にも進めるんじゃないかなというふうに思っております。

記者 :そうしますと、まだまだ防衛交流が共同訓練を実施できるほど成熟していないのですか。深まっていないというふうに捉えたらいいのでしょうか。

空幕長 :航空自衛隊と韓国空軍との間では常に防衛協力・交流につきましては進めてきているところであります。ただ、これまでは、やはり相互の関係がございますので、相手国、それから我々のそれぞれの事情、それからその交流が深まってきた以降といったところになりますので、まだ現段階ではその段階に達していない、達していないというか達してこなかったといったところというふうに認識しています。(以上)

(以上)

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