ロッキード マーティン、イージス・システム搭載艦向けSPY-7などの検証試験を完了(8月17日)
- 日本の防衛
2026-8-19 20:59
ロッキード マーティンは令和8(2026)年8月17日(月)、「インド太平洋の新たな盾:ASEV(イージス・システム搭載艦)1番艦の装備一式、日本向け出荷へ」と題したリリースを以下のように発表した。
インド太平洋の新たな盾:ASEV1番艦の装備一式、日本向け出荷へ
日本の海上防衛の未来に貢献するSPY-7レーダーのアンテナ4面、艦載レーダーバックエンド、イージス戦闘システムの納入に向けた出荷準備が完了

(米国・2026年8月17日)ロッキード マーティンは、初めて完全に統合されたイージス・システム搭載艦(ASEV)1番艦向けシステムの検証試験を完了させました。このシステムは、SPY-7レーダーのアンテナ全4面、艦載レーダー処理装置、電源・冷却装置、イージス戦闘システムの計算処理および表示装置で構成されています。現在、梱包および日本への出荷が準備され、今年中に納入される予定です。これらの機器の搭載とASEV艦上での統合が完了次第、最終受入検査が実施されます。これにより、高度化する最新の脅威を探知、追跡、迎撃する、日本の次世代の統合防空・ミサイル防衛(IAMD)能力の基盤が構築されることになります。
ロッキード マーティンのマルチドメイン・コンバット・ソリューション担当副社長のチャンドラ・マーシャル(Chandra Marshall)は次のように述べています。「ASEV1番艦向け装備一式を予定通りに納入することは、インド太平洋全域における21世紀の安全保障の実現に向けた、当社の日本へのコミットメントを改めて示すものです。今回のマイルストーンは、SPY-7プログラムの成熟度と信頼性を裏付けるものであると同時に、当社の技術が構想から実際の運用能力へと迅速に移行できることを証明するものです。」
今回の納入の重要性:インド太平洋地域の安定に向けて
今回のASEVプログラムは、単なる技術的成果にとどまらず、日本の能力を次の段階に引き上げる戦略的な取り組みです。ASEVは計2隻製造され、それぞれにAN/SPY-7(V)1レーダーのアンテナが4面装備されます。これにより、広域の探知と360度全周へのIAMD能力を有するとともに、多数の弾道ミサイルおよび経空脅威に対し同時に追跡する能力が備わり、世界最高水準のIMAD能力が実現します。
イージス戦闘システムが統合されることで、ASEVは重要な海上交通路、領空、さらには国土を守る動く盾となります。
各ASEVは就役後、日本の既存の「こんごう」型、「あたご」型、「まや」型のイージス艦に加え、米国海軍のイージス艦隊を含む同盟国海軍との完全な相互運用が可能となります。これを実現しているのが、各艦船に共通して搭載されている中核システムであるイージス戦闘システムです。

ロッキード マーティンは、防衛省、米国ミサイル防衛局、そして産業界のパートナーと緊密に連携し、最高レベルの品質と信頼性、能力の確保に努めてきました。
ASEVは、日米間の防衛協力における新たな機会をもたらしてきました。当社は、変化する日本の安全保障環境に対応するために革新的な技術を提供するために、今後も両国と緊密に携わっていきます。さらに、SPY-7レーダーの主要部品を日本国内で生産することで、維持整備および将来の生産に対応できる体制を構築しています。これにより、日本は本システムを長期的かつ安定的に運用でき、数十年にわたって高い信頼性と性能が確保されます。

今後の予定
ASEV1番艦向けの構成品は、日本への出荷準備が進められており、艦上への搭載および試験が予定されるなか、2番艦向けの構成品については、今秋米ニュージャージー州モーレスタウンの生産試験センターにおいて稼働試験が実施される予定でおり、2027年および2028年就役に向けて順調に進捗しています。
ASEVは、システムハードウェアの提供にとどまらず、協力の枠組みも構築しています。日米の技術者が保守手順や訓練のカリキュラム、サプライチェーン戦略を日米のエンジニアが共同で開発しています。こうした取り組みにより、SPY-7レーダーが今後数十年にわたって、高い能力と信頼性を維持し続けることができます。
(以上)
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