日米共同統合演習「キーン・ソード27」始まる(10月19~29日)
- 日本の防衛
2026-10-20 17:52
統合作戦司令部は令和8(2026)年10月19日(月)、2年に1度の日米共同統合演習(実動演習)「キーン・ソード27」の訓練開始について以下のように発表した。
日米共同統合演習(実動演習)「キーン・ソード27」の訓練開始について
本日から日米共同統合演習 キーン・ソード27 における実動訓練が開始されました。
本訓練を通じて、自衛隊と米軍は共同・統合運用能力の向上を図るとともに、同盟国及び同志国との連携を一層強化します。また、インド太平洋地域における抑止力及び対処力の強化に寄与し、我が国の防衛並びに地域の平和と安定に積極的に貢献するための態勢と能力を維持・強化していきます。




訓練開始式訓示
本演習の日本側統裁官、統合作戦司令官の俵海将である。
本日、この我が国最西端の地の一つである石垣において、日米共同統合演習キーン・ソード27を開始できることを大変意義深く受け止めている。
まずは、本演習に参加する米軍、同志国軍の諸官に、心から歓迎の意を表したい。
また、ここまで共に準備を進めてきた米太平洋軍副司令官ラウル中将、豪統合作戦副司令官マカスラン少将、フランス領ポリネシア統合軍兼太平洋海軍管区司令官ビエ‐シャルトン少将、ドイツ軍統合支援軍司令部シュルツ大佐、ニュージーランド統合軍司令官クラシュカ少将をはじめとする各国の指揮官に、心から感謝申し上げます。皆さんと肩を並べ、この演習を開始できることを大変心強く感じています。
本日ここに集まった我々は、それぞれ異なる国旗を背負い、異なる歴史と文化を持つ。しかし、自由、法の支配という基本的な価値を共有し、それを次の世代へ引き継ぐ責任を負っている点において、我々は「同志」である。
近年、インド太平洋地域を取り巻く安全保障環境は大きく変化している。不確実性は増し、国家間の競争は激化し、平和と安定は決して自明のものではなくなった。
しかし、この地域の未来を決めるのは、不安や脅威ではなく、それらに向き合う我々の「意思」である。
我々は、危機も対立も、力又は威圧による一方的な現状変更も望まない。我々が望むのは、ルールに基づく国際秩序が維持され、ここ石垣を含むインド太平洋地域の人々が安心して暮らすことのできる、平和と安定である。
キーン・ソード27は、その平和と安定を守るための演習である。
日米及び参加する同志国が互いの強みを活かし、我々の「意思」を、必要な時に確実に行動へ移す「能力」と「即応性」へと高めることが重要である。
陸・海・空に加え、宇宙、サイバー、電磁波、情報を含む各領域の力を結集し、日米及び同志国が一体となった統合作戦を演練する。その行動を通じて、我々の「意思」「能力」「即応性」、そして揺るぎない「結束」を示してもらいたい。そして、この石垣の地で演習を開始することにも特別な意味がある。
南西の前縁地域である石垣には、家族、地域、そして未来がある。我々が守ろうとしているのは、領土や財産だけではない。その先にある、人々の平和な日常である。
その日常を守るためには、危機が起こってから対処するだけでなく、十分に備え、共に行動する同盟国・同志国と連携し、危機そのものを未然に防ぐことが重要である。
本演習は、そのための準備であり、我々の決意の表れである。
同時に、本演習は、石垣をはじめとする地域の皆様の御理解と御協力なくして成り立たない。そのことを決して当然と考えてはならない。地域社会に対する責任を自覚し、安全と規律を徹底して、本演習に臨んでもらいたい。
参加する全ての隊員諸君。
この演習で求められるのは、単に訓練を成功させることだけではない。
互いを理解し、互いから学び、それぞれが持つ能力を結びつけ、一国一軍種だけでは成し得ない成果を生み出すことである。
失敗を恐れず挑戦し、課題を率直に共有し、ここで得た教訓を次の行動につなげてほしい。
最後に、一つ強調したい。
我々の最大の強さは、兵器の数ではない。ここに集まった、信頼できる仲間の存在である。
互いを信頼し、必要な時に共に行動できること。それこそが我々の強さであり、誤算を防ぎ、この地域の平和を支える力になる。
共に学び、共に備え、共に行動する。
その積み重ねによって、我々の信頼と結束をさらに強固なものにしよう。
キーン・ソード27の成功と、参加する全ての部隊、隊員諸君がさらに強固な信頼で結ばれた「ワンチーム」となることを心から祈念し、私の訓示とする。
令和8年10月19日 統合作戦司令官 俵 千城

(以上)
Ranking読まれている記事
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月
- 航空自衛隊がブルーインパルスの2026年度展示飛行スケジュールを更新(5月25日)
- 防衛省、職員給与の改正案を第222回臨時国会に提出(10月9日)
- 空自 偵察用無人機RQ-4Bグローバルホークが鳥取県沖で墜落 機体の捜索・回収を継続(10月17日 第8報まで掲載)
- 令和8年度日米共同統合演習「Keen Sword (キーン・ソード) 27」を10月19日~29日に実施予定
- 防衛省関係者966名が受章 第47回危険業務従事者叙勲(令和8年10月10日)
- 人事発令 令和8年10月19日付け、1佐人事(海自1名)
- 《特集》基礎からわかるジェット戦闘機の「世代」 ──ステルス機は第5世代、今後現れる第6世代
- 中国海軍空母「遼寧」とミサイル駆逐艦3隻(レンハイ級、ルーヤンⅢ級)が石垣島南方から南シナ海へ航行(10月14日・15日)
- 人事発令 令和8年8月1日・2日・3日付け、1佐職人事(陸自241名、海自20名、空自56名)
- 《特集》5つの艦種で構成される海自の主力艦 基礎から分かる「護衛艦」概論
- 中国海軍空母「遼寧」とミサイル駆逐艦3隻(レンハイ級、ルーヤンⅢ級)が石垣島南方から南シナ海へ航行(10月14日・15日)
- 人事発令 令和8年10月14日付け、1佐人事(海自4名)
- 防衛省、職員給与の改正案を第222回臨時国会に提出(10月9日)
- 人事発令 令和8年10月13日付け、1佐人事(海自1名)
- 航空自衛隊がブルーインパルスの2026年度展示飛行スケジュールを更新(5月25日)
- 防衛省関係者966名が受章 第47回危険業務従事者叙勲(令和8年10月10日)
- 陸自・西部方面隊、九州・沖縄における活動についての説明資料を公開(10月9日)
- 人事発令 令和8年8月1日・2日・3日付け、1佐職人事(陸自241名、海自20名、空自56名)
- 軍事評論家・岡部いさくが語る「サーブ」 《連載》なぜ北欧はいま安全保障の教科書なのか 〜特別編
- 令和8年度日米共同統合演習「Keen Sword (キーン・ソード) 27」を10月19日~29日に実施予定
- 防衛省関係者966名が受章 第47回危険業務従事者叙勲(令和8年10月10日)
- 航空自衛隊がブルーインパルスの2026年度展示飛行スケジュールを更新(5月25日)
- 人事発令 令和8年10月5日付け、1佐職人事(海自3名)
- 中国海軍空母「遼寧」とミサイル駆逐艦3隻(レンハイ級、ルーヤンⅢ級)が石垣島南方から南シナ海へ航行(10月14日・15日)
- 防衛省、職員給与の改正案を第222回臨時国会に提出(10月9日)
- 川崎重工、低NOx水素燃焼器を搭載した航空エンジンの運転試験に日本初成功(10月8日)
- 人事発令 令和8年10月14日付け、1佐人事(海自4名)
- 三菱重工、下関市の人工島「長州出島」の用地を取得 三菱造船の建造能力拡大へ(10月2日)
- 人事発令 令和8年8月1日・2日・3日付け、1佐職人事(陸自241名、海自20名、空自56名)
- 防衛省、管理職隊員の再就職状況を公表 令和8年4~6月分(10月2日)

