木原防衛大臣、4月23日の記者会見 海自ヘリ搭乗員の捜索救難など
- 防衛省関連
2024-4-23 09:01
令和6(2024)年4月23日(火)朝、木原稔(きはら・みのる)防衛大臣は、国会議事堂本館内 閣議室前において記者会見を行った。
大臣からの発表事項
私から、海上自衛隊のヘリコプターの墜落事故について申し上げます。今回の事故ですが、国防の任務遂行のため、自衛官として崇高な使命感と責任感をもって、極めて重要かつ高度な訓練に従事している最中に発生したものあります。搭乗員は全員が極めて優秀な隊員たちで、自衛隊にとって、また、もちろん御家族にとってかけがえのない存在であります。その中で、1名の隊員の死亡が確認されたことは誠に残念であります。大切な肉親を亡くされた御家族のことを思うと断腸の思いであります。謹んでお悔やみを申し上げます。
防衛大臣として、まず捜索を鋭意実施、7名全員を一刻も早く無事救出すべく、現在全力で取り組んでいるところであります。この点に関し、米軍から捜索救難活動への支援を頂くことになりました。現場のニーズを踏まえ、米海軍の哨戒機P-8の1機が捜索救難活動に参加することとなります。
また、原因究明と再発防止に万全を期するとともに、全ての航空機の安全管理の徹底については、私から大臣指示ということで既に出させていただいたところであります。陸海空自衛隊の全隊員が、この困難を乗り越えて、国民の負託に応えるべく、高い能力と即応性を維持し、一致団結して、引き続き国防の任務遂行に励むよう、防衛大臣として、自ら先頭に立って、全力で取り組んでまいります。」
記者との質疑応答
記者:今のヘリの事故に関連して伺います。捜索活動によって新たに見つかったものなどがあるのかどうか、最新の捜索状況を併せて教えてください。また、今後の活動方針についても改めて教えてください。
大臣:捜索を実施している現場においてですね、もう既に何点か見つかっておりますが、前回の会見から新たに見つかったものはありませんが、自衛隊は今、艦艇約10隻、航空機約5機をもって、全力で捜索救難活動を実施しているところであります。今後の方針はですね、先ほど冒頭にも申し上げた米軍から捜索救難活動への支援を頂くことになりましたので、現場のニーズというのを踏まえながら、米海軍哨戒機P-8、1機、捜索救難活動に参加することとなります。また、昨日の会見で申し上げましたけれども、今後、海上自衛隊の海洋観測艦「しょうなん」と言いますけれども、を活用して、その機体の位置の特定、主要な機体は海中にある蓋然性が高いということですから、その海洋観測艦を活用して機体の位置の特定に努めてまいります。いずれにしても、行方不明者7名の全員を一刻も早く無事救出すべく、全力で捜索救難活動を実施します。
記者:今、海洋観測艦のお話がありましたけれども、現状、いつから現場で投入予定なのか、今向かっているのかどうかというのを教えていただきたいのと、米軍に関連して、先ほどニーズとおっしゃったわけですが、どのような現場のニーズがあって、米軍でならなければいけない理由というのがあれば教えていただけますでしょうか。
大臣:海洋観測艦についてはですね、先ほど申し上げた海中の捜索といいますかね、主に主要な機体の捜索になります。現在はあくまでも、これは海上における捜索救難活動ですから、そちらをもちろん全力で優先をするということになります。海洋観測艦「しょうなん」については、今、現地に向かっているところであります。活動時期については、これから調整をするところです。米軍はですね、当初は現場の状況に応じて最適な捜索救難態勢を構築をしているところでありまして、通信途絶した場所は、特定されております。北緯東経何度というのが分かっておりますから、そこを中心にですね、自衛隊の艦艇及び航空機、あるいは海上保安庁で捜索救難をしておりました。しかし、時間が経過するとともに、潮流ですね、潮流の関係から時間の経過とともに捜索範囲が拡大をするわけでありますので、そういう段階において、このP-8、哨戒機ですから、固定翼ですので、この支援を受けて捜索救難活動を引き続き実施していくということになります。自衛隊の装備品の全体的な運用の中で、このP-8の活用というのを考えていくことになります。
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