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防衛省報道官が会見 小泉防衛大臣のスピーチに対する中国外務省の反応について(6月2日)

  • 日本の防衛

2026-6-4 12:00

 令和8(2026)年6月2日(火)16時35分~16時39分、安居院公仁(あぐいん・きみひと)防衛省報道官は、防衛省A棟10階記者会見室において、報道官会見を行った。
 報道官からの発表事項はなく、以下のように記者との質疑応答が行われた。

記者との質疑応答

シャングリラ会合での小泉大臣のスピーチについて

記者
 シャングリラでの小泉大臣のスピーチに関連して伺います。中国外務省の副報道局長が、小泉大臣が中国への対話を呼びかけたことに対し、偽善的だ、などとして対話を拒否しましたが、受け止めをお願いします。

報道官
 御指摘の中国外務報道官の会見につきましては、承知をしております。しかし、小泉大臣のスピーチにおける指摘に対しまして、引き続き、事実に基づかない主張を繰り返しているだけであり、私個人としては、少なからず残念な反応であったと受け止めております。
 ここでいくつか事実を指摘しておきたいと思いますが、まず、中国の国防費についてですけれども、公表されているだけでも現時点で約40兆1千億円であり、前回の三文書策定時から僅か4年で15兆4千億円も延びています。また、アメリカの戦争省の年次報告書では、中国の核弾頭保有数は2024年時点で600発台前半で推移しており、2030年までに1,000発を超える軌道に乗っているとの指摘もあります。それからさらに中国は、我が国が持たない爆撃機を219機も保有しており、しかも、最近10年間で80機以上増加するという急激なスピードで増強されております。
 以上は公表されている、または、信頼できる機関による推計であり、中国政府自身は自国の軍事力や装備について全く透明性を欠いております。その上で、近年、中国側は我が国周辺さらにはそれを超えた地域において、その活動範囲を急速に拡大し、その活動もますます活発になっています。例えば、中国側の空母の硫黄島の東側での活動、それから台湾周辺での大規模な軍事演習を含む軍事活動の活発化、さらに無人機の太平洋側での頻繁な活動などでございます。
 以上申し上げたことは、中国の不透明な軍事力の増強と、近年の急激な活動の拡大、それから活発化を示す事例のごく一部に過ぎません。こうした事実が何を示しているのか、こうした不透明性こそが、我が国を含め、地域と国際社会が大きな関心をもって注視すべき点であると考えております。
 これに対しまして、シャングリラ会合において、小泉大臣がスピーチでも触れているとおり、自由で開かれたインド太平洋地域の平和と安定に貢献するため、日本は引き続き、厳しい安全保障環境の下で、高い透明性を保ちながら、防衛力を着実に整備し、不断にアップデートしてまいります。
 その上で、最も重要なポイントですけれども、小泉大臣は、以上を含めまして、立場の相違や意見の食い違いがあるからこそ、対話が必要であると強く呼びかけていることです。中国には、透明性を向上させ、意見の違いを対話で解決し、大国らしい責任ある行動をとるよう期待いたします。
 国家間に認識に違いや摩擦は生じるものであり、その時に必要なものは、相手方がいないところで事実に基づかない主張を繰り返すことではなく、小泉大臣が述べているように、言いたいことがあれば直接対話の場で言ってもらいたいと考えております。日本側はいかなる立場の相違や意見の食い違いも、あらゆるレベルで対話し、その対話を通じて解決すべきとの立場であり、少なくともこの点については中国側が同じ立場であることを強く期待しております。
 なお、中国の報道官は、戦後の国際秩序や我が国自身の日本国憲法についても、独自の主張や解釈を繰り広げておりますが、しかし、この点について事実でないのは誰の目にも明らかであり、わざわざコメントするまでもございません。事実をもう一つ申せば、最近ASEANで実施された世論調査が示しているとおり、日本は近年一貫としてASEANで最も信頼され続けている国でもあるということを付け加えさせていただきたいと思います。以上です。

(以上)

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