木原防衛大臣、石川県の大雨に係る災害派遣に関する臨時記者会見(9月22日)
- 防衛省関連
2024-9-25 10:35
令和6(2024)年9月22日(日)13時42分~13時48分、木原 稔(きはら・みのる)防衛大臣は、防衛省A棟1階エントランスにおいて石川県の大雨に係る災害派遣に関する臨時会見を行った。
内容は、以下のとおり。
大臣からの発表事項
日豪防衛相会談の実施について
大臣 :まず、年初の能登半島地震からの復旧・復興の途上であり、いまだ震災の傷が癒えぬ同じ能登半島において、今般の大雨によりお亡くなりになられた方に対しまして深くお悔やみを申し上げるとともに、全ての被災された方々に対して、心よりお見舞いを申し上げます。
今般の大雨では、昨日、私から、岸田総理から発出された指示事項も踏まえ、天候に配慮しつつ、陸・海・空のあらゆる手段を活用した情報収集活動を実施すること、関係府省庁及び自治体と緊密に連携し、情報共有に努めること、二次被害の防止を図りつつ、人命救助を第一義とした救援活動を実施し、災害対応に全力で取組むこと、これら3点を指示いたしました。また、石川県の馳知事からの災害派遣要請を受けまして、昨日から、現在も陸上自衛隊及び航空自衛隊の部隊が、輪島市、珠洲市、能登町において、人命捜索救助活動を現在も全力で行っております。
現時点での自衛隊の災害派遣活動といたしましては、輪島市においては、久手川町、町野町及び中屋トンネルにおける人命捜索救助活動に加えて、市内各地の道路啓開を実施しております。珠洲市においては、現在、水や食料などの生活支援物資の輸送や給水支援を行うべく自治体等と調整を実施しております。能登町においては、北河内トンネル付近の人命捜索救助活動を実施しております。さらに、輪島市、珠洲市、能登町の複数の孤立地域に対して、現地の天候が回復次第、ヘリによる水・食料等の物資輸送等を行うため所要の準備をしているところです。
防衛省・自衛隊といたしましては、いまだ見つからぬ行方不明者や安否不明者の人命捜索救助活動に全力を尽くすとともに、今後の被災者の生活支援ニーズを含め、きめ細かく被災地に寄り添い、関係省庁とも緊密に連携しつつ、引き続き全力を挙げて対応してまいる所存であります。
記者との質疑応答
現時点での派遣部隊の詳細について
記者 :現地に派遣している部隊とか、隊員の具体的な規模感があれば教えてください。
大臣 :自衛隊として全体の態勢ということですが、現在、今先ほど申し上げたように、天候が回復次第ですね、これは航空部隊、ヘリなどの準備もしているところであり、また、司令部等の態勢を含めて集計を今しているところであります。また、地元の自治体からの要請に応じてですね、これからも人数というのは、また増えてくるものだと思っております。詳しくはまた、事務方よりお知らせをしたいと思いますが、現時点でこの瞬間、現地で活動している隊員の数は約380名ということになります。これが全てではありませんけれども。ということになります。
また、今ちょうど、山口県で災害派遣活動を行っておりますので、その災害派遣もこれがまた、めどがつき次第こちらの能登の方にですね、主にこれは航空部隊の運用をしておりますが、それも能登の方にですね、合流させるという、そういう考えもあり、全体の態勢というのは、また後ほど申し上げたいと思います。
自主派遣の有無について
記者 :昨日の派遣は知事の要請を受けてということだったと思うんですけれど、その前に自主派遣というのは今回あったのかどうかというのをお尋ねできますか。
大臣 :時系列で言うと、石川県知事からですね、陸上自衛隊の第14普通科連隊長、これは金沢ですけれども、人命救助に係る災害派遣要請があったのは、21日土曜日11時18分ということであり、それを受理しているところです。
防衛省・自衛隊としてはですね、まず、輪島市に御承知のとおり、航空自衛隊の輪島分屯基地があります。そこの輪島分屯基地のですね、隊員が、災害派遣よりも前にですね、正確に言うと10時35分にもう既に動き出しましてですね、情報収集などを行っているということでありますので、災害派遣要請の前に地元の部隊が動いているということだと思います。
統合任務部隊の編成の可能性について
記者 :現地に分離する態勢で、現時点で統合任務部隊を編成するお考えはありますでしょうか。
大臣 :現在、陸上自衛隊と、そして航空自衛隊がそれぞれ今、災害派遣要請に応じてですね、実際は動いているところですが、今後については、地元自治体からの引き続きの要請や、また、今後の天候等によって、また考えていきたいと思っております。今のところ、その予定はございません。
(以上)
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