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10月31日朝、北朝鮮が少なくとも1発の弾道ミサイルを発射 日本のEEZ外に落下したものと推定

  • 日本の防衛

2024-10-31 18:49

 令和6(2024)年10月31日(木)7時13分、防衛省は報道陣に向けて「北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されました。続報が入り次第、お知らせします」と速報を発した。
 その後、8時05分と9時59分に、防衛省と内閣官房の連名で続報が発表された。
 9時59分に発表された続報の内容は下記の通り。

北朝鮮のミサイル等関連情報(続報)

1.北朝鮮は本日7時11分頃、平壌近郊から、少なくとも1発のICBM級弾道ミサイルを、北東方向に向けて発射しました。詳細については現在日米韓で緊密に連携して分析中ですが、発射された弾道ミサイルは、過去最長の約86分飛翔し8時37分頃、北海道の奥尻島の西方約200kmの日本海(我が国の排他的経済水域(EEZ)外)に落下したものと推定されます。飛翔距離は約1,000km、また最高高度は過去最高で約7,000kmを超えると推定されます。

2.政府より、付近を航行する航空機や船舶への情報提供を行ったところ、現時点において被害報告等の情報は確認されていません。

3.総理には、本件について直ちに報告を行い、
 ①情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うこと
 ②航空機、船舶等の安全確認を徹底すること
 ③不測の事態に備え、万全の態勢をとること
の3点について指示がありました。

4.政府においては、官邸危機管理センターに設置している「北朝鮮情勢に関する官邸対策室」において、関係省庁からの情報を集約するとともに、緊急参集チームを招集し、対応について協議を行いました。また、本日、国家安全保障会議を開催し、情報の集約及び対応について協議を行いました。

5.また、防衛省においては、防衛大臣が総理指示を受け、
 ①米国、韓国等と緊密に連携しつつ、情報収集・分析に全力を挙げること
 ②不測の事態の発生に備え、引き続き警戒監視に万全を期すこと
の2点について指示を出しました。

6.これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射も含め、一連の北朝鮮の行動は、我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものです。また、このような弾道ミサイル発射は、関連する安保理決議に違反し、国民の安全に関わる重大な問題です。我が国としては、北朝鮮に対して厳重に抗議し、強く非難しました。

7.国民の生命・財産を守り抜くため、引き続き、米国や韓国等とも緊密に連携し、情報の収集・分析及び警戒監視に全力をあげるとともに、今後追加して公表すべき情報を入手した場合には、速やかに発表することとします。

地図:防衛省発表

(以上)

 その後、17時40分にも続報が公表された。内容はこちらの通り。

北朝鮮のミサイル等関連について(続報)

1.北朝鮮が、本日7時11分頃、平壌近郊から、少なくとも1発のICBM級弾道ミサイルを、北東方向に発射したことを受け、防衛省・自衛隊は、航空自衛隊第2航空団所属のF-15を発進させ、被害情報の収集を行いました。

2.その際、F-15は、今般発射された弾道ミサイルに関連していると推定されるものを空中で確認しました。

今般発射された弾道ミサイルに関連していると推定されるもの

(以上)

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