森田空幕長が臨時記者会見 航空自衛隊U-125Aによる事故2件について(3月6日)
- 日本の防衛
2026-3-11 08:42
防衛省 航空幕僚監部は令和8(2026)年3月6日(金)、森田雄博(もりた・たけひろ)航空幕僚長が同日15時00分~15時10分に実施した臨時記者会見の内容を公表した。
1 発表事項等
本日は急なご案内にもかかわらずお集まりいただき、ありがとうございます。航空自衛隊U-125Aによる事故2件に関し、お知らせをいたします。
1件目につきましては、令和7年9月19日金曜日に発生をいたしました、新潟救難隊所属のU-125Aの、新潟空港における滑走路逸脱事故の事故調査結果についてであります。本事故の原因は、脚を下げずに着陸を行い、事故機胴体下面と滑走路が接触し滑走路から逸脱するとともに機体を損壊したものであります。
脚を下げずに着陸を行ったことの主な要因は、3点あります。1点目は、事故機機長が脚下げの指示及び脚下げの確認を行わないまま着陸したこと。2点目は、事故機副操縦士が着陸前の最終点検を正規の手順で実施しなかったこと。3点目は、事故機機長がノーフラップ形態による着陸への計画変更の際に実施要領等を事故機乗組員に説明せず、乗組員間の相互補完が可能な状態を築くことができなかったこと。であります。
2件目につきましては、本年1月22日木曜日に百里基地で発生した、U-125Aによる滑走路上でのかく座についてであります。本事故発生後、同型機は飛行を見合わせておりましたが、事故機を除く部隊にあるすべての同型機において特別な点検を実施し、機体の健全性を確認するとともに、全操縦者に対する所要の教育を行うことで、飛行の安全を確保するための対策を講じたことから、本日から、飛行の見合わせを解除することといたしました。なお、事故の原因につきましては、現在、事故調査委員会にて調査中です。
これらの事故が発生したことにつきまして重く受け止めるとともに、特に新潟空港におきましては、民航機に影響を与えたことで新潟空港及び周辺住民の皆様、利用者の方々等にもご迷惑、ご心配をおかけし、大変申し訳なく思っております。引き続き、再発防止策の徹底を図り、国民の皆様に安心感を持っていただけるよう、飛行安全の確保に万全を期してまいります。
2 質疑応答
航空自衛隊の事故再発防止について
記者 :
航空自衛隊は昨年、T-4の事故だったり、F-2の事故、そして今回のU-125の2件の事故など事故が相次いでいるとは思うんですが、そのことに対してですね、幕長の受け止めとですね、先ほど再発防止の言及もありましたけれども、改めて、再発防止についてどのようにお考えかですね、お聞かせ願いたいです。
空幕長 :
ご指摘のとおり、今年度に入りまして、事故が連続していることにつきましては、航空自衛隊としても大変重く受け止めております。
航空自衛隊では、事故後、安全管理に万全を期すため、すべての航空機に対する飛行前後の入念な点検や、操縦者に対する安全管理、緊急手順に関する教育を実施してまいりました。引き続き、再発防止に全力を挙げるとともに、航空自衛隊機の飛行に際しましては、安全確保に万全を期してまいりたいというふうに考えております。
記者 :
今事故が連続していることは大変重く受け止めているとお言葉ありましたけれども、事故が連続してしまう根本的な要因としてどういうことがあるかっていうのは、空幕長、何かありますでしょうか。
空幕長 :
まず、今回の事故も含めまして、事故につきましては、複数の要因が絡み合い、生起をします。しかしながら、まず新潟の事故調査に関しては、直接の事故原因が組織的な問題とまで言えるという要因は確認はできませんでした。
また、現在、その他の事故も含めまして、事故調査委員会に現在調査中の案件もあります。そのため、今回の事故と、今回百里で起こった事故と組織的な問題との関連性については一概に申し上げることは困難だというふうに考えております。
その上でですね、航空自衛隊におきましては、隊員がその心身ともに健全な状態で、その能力を充分に発揮しうるようなですね、その環境の構築を推進しつつ、組織的に安全確保をしていきたいというふうに考えています。
(以上)
◎下の[次の記事][前の記事]ボタンで、日本の防衛に関するニュース記事を次々にご覧いただけます。
Ranking読まれている記事
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月
- 《「こんごう」乗艦レポート》リムパック2026 #3 撃沈訓練SINKEX
- 海自呉地方警務隊、脅迫容疑で1等海尉を逮捕(7月21日)
- ロッキード マーティン、高性能・低コスト迎撃ミサイル「PAC-3 ACE」を発表
- 防衛装備庁がスタンドオフ電子戦機XEC-2の飛行試験をスタート
- IHIがフィンランドのKuva SpaceとMoU締結 ハイパースペクトル衛星で協力(7月17日)
- 人事発令 令和8年8月3日付け、将補人事(陸自20名、海自7名、空自13名)
- 人事発令 令和8年8月3日付け、将人事(陸自10名、海自6名、空自2名)
- IHIら3社、GCAP向けエンジン実証機の地上試験へ向けた進捗を報告(7月21日)
- 陸上自衛官1名を懲戒処分 帰隊遅延で減給1割(7月21日)
- 第53次海賊対処部隊「ゆうだち」 8月1日に大湊帰港予定
- 自衛隊サイバー防衛隊員2名を懲戒処分 海外出張での私的観光1時間半で戒告(7月15日)
- 人事発令 令和8年8月3日付け、将人事(陸自10名、海自6名、空自2名)
- 人事発令 令和8年8月3日付け、将補人事(陸自20名、海自7名、空自13名)
- 人事発令 令和8年8月3日付け、内閣承認人事(陸自3名、海自2名、空自2名)
- 自衛隊サイバー防衛隊の1等陸尉を懲戒処分 被服亡失の虚偽申告で停職1日(7月15日)
- 人事発令 令和8年7月17日付け、書記官人事(4名)
- 航空自衛隊がブルーインパルスの2026年度展示飛行スケジュールを更新(5月25日)
- 《「こんごう」乗艦レポート》リムパック2026 #2 迎撃ミサイルSM-2発射
- 陸上自衛隊の第1空挺団、米空軍機からの夜間空挺降下訓練を7月22日に実施予定
- ロッキード マーティン、高性能・低コスト迎撃ミサイル「PAC-3 ACE」を発表
- 自衛隊サイバー防衛隊員2名を懲戒処分 海外出張での私的観光1時間半で戒告(7月15日)
- 人事発令 令和8年8月3日付け、将人事(陸自10名、海自6名、空自2名)
- 人事発令 令和8年8月3日付け、将補人事(陸自20名、海自7名、空自13名)
- 人事発令 令和8年7月1日付け、1佐職人事(陸自10名、海自14名、空自11名)
- 若年定年の自衛官への給付金支給対象者を拡大、政令を公布(7月3日)
- 人事発令 令和8年7月1日付け、1佐昇任人事(陸自42名、海自31名、空自33名)
- 防衛省報道官が会見 名古屋大学園祭での自衛隊出展中止、宮古島での防衛セミナー開催について(6月19日)
- 陸上自衛隊、令和8年5月における逮捕・送致の実績を公開(7月10日)
- 航空自衛隊がブルーインパルスの2026年度展示飛行スケジュールを更新(5月25日)
- 人事発令6月26日付け、1佐人事(空自3名)

