防衛省報道官がオスプレイ、弾薬庫の増設計画などについて回答(12月10日)
- 日本の防衛
2024-12-12 10:00
令和6年12月10日(火)16時00分~16時10分、安居院公仁(あぐいん・きみひと)報道官は、防衛省A棟10階会見室において報道官会見を行った。
なお報道官からの発表事項はなく、記者からの質問に回答した。
内容は、以下のとおり。
発表事項
なし。
記者との質疑応答
米軍V-22オスプレイの飛行一時停止について
記者 :米軍のオスプレイについてお伺いします。
飛行を一時運用停止した件について、日本政府にも伝えたと報じられていますが、防衛省にはどのような説明があり、いつ通知され、それを受けて現時点までにどのような対応を行ったのか、詳細を教えてください。あわせて、現時点で把握している最新の状況についてもお伺いします。
報道官 :米軍のオスプレイの件でございますけれども、オスプレイにつきましては、技術情報なども含めまして、日米間で平素から様々なやり取りを行っているところでございますが、報道の内容等も含めまして、現在米側に詳細を確認中でございます。
陸上自衛隊V-22オスプレイにつきましては、安全確保を優先する観点から、任務飛行を除きまして、本日からでございますけれども、一時的にその飛行を見合わせているところでございます。
いずれにいたしましても、オスプレイの日本国内における飛行運用に際しましては、飛行の安全確保が最優先でございます。米側から、しっかりと情報提供を受けまして、飛行の安全確保について確認作業を行ってまいりたいと思っております。
記者 :今の関連で伺います。今日の日米の防衛相会談で、今のオスプレイの問題についても協議する予定があるかどうか、あわせて、拡大抑止についても話題に上がるかどうかも確認させてください。
報道官 :本日開催される予定でございます、日米防衛相会談でございますけれども、この時点で私の方から、予断をもって回答することは差し控えさせていただきたいと思います。
陸自 祝園分屯地で進められている弾薬庫の増設計画について
記者 :京都府の陸上自衛隊祝園分屯地で進められている弾薬庫の増設計画についてお尋ねします。
地元の住民からは増設に関する地元説明会の実施を求める声があります。現時点での検討状況をお聞かせください。また、地元では、保管される弾薬の中にトマホークが含まれるかについて、関心が寄せられています。こちらに保管予定の装備品にトマホークは含まれるでしょうか。
報道官 :陸上自衛隊祝園分屯地の件でございますが、祝園分屯地における火薬庫等の整備につきまして、住民説明会は実施しておりませんが、これまでも、いわゆる近畿中部防衛局から京都府の精華町、同じく京田辺市などの関係自治体に対しまして、適切に情報提供をしてきているところでございます。
今後、実施設計等を進める中で火薬庫の工事計画が具体化してきた際には、工事内容などについて、近隣地区住民への説明を行いたいというふうに考えてございます。
それから、御指摘の各火薬庫に保管する弾薬の種類につきましてでございますけれども、その詳細を示すことにより、自衛隊の能力が明らかになるおそれがあるため、具体的にはお示しできないことを御理解いただければと思います。
なお、現時点で、具体的にどの火薬庫にトマホークを保管するか決定しているわけではございません。
オスプレイに関わる日米のやりとりなどについて
記者 :冒頭ありましたオスプレイの関係で、日本国内での米軍のオスプレイの利用状況について、把握していることがあれば教えていただきたいというのと、停止しているとすれば、再開前には防衛省として、詳細なやり取りは、途中状況はおっしゃられないこともあるでしょうけれども、再開前には、何らかまとめて、防衛省として把握されていることを何らかの形で説明される予定があるかどうか教えてください。
報道官 :陸上自衛隊オスプレイにつきましては、先ほど私の方から発表させていただいたとおりでございますが、米軍のオスプレイの飛行につきましては、運用状況についても、現在、米側に確認中でございます。
記者 :オスプレイについてお尋ねします。日米間で様々な情報のやり取りを行ってらっしゃるというのは、よく分かったんですけれども、米側からはですね、このオスプレイについては、速やかな運航の見合わせ、停止とか、どのような注意喚起があったんでしょうか。また、様々なレベルとおっしゃいましたけれども、一番早いもので、いつの時点で情報提供があったんでしょうか。時間帯、もし明らかにできるのであれば教えてください。
報道官 :米軍オスプレイにつきましては、オスプレイに係る技術情報なども含めまして、日米間で平素から様々なやり取りを行っているところでございますが、その詳細については大変恐縮でございますが、お答えを差し控えさせていただきたいと思っております。
記者 :オスプレイについてですね、防衛省・自衛隊、これまで累次、安全性について確認しているという説明を何度もされているわけですけれども、その安全性への信頼というのは、今回の飛行停止を受けても、揺るいでいない、変わっていない、どちらでしょうか。変わっているのでしょうか。お願いします。
報道官 :まず、オスプレイの飛行の安全確保がまず最優先だと考えてございます。米側からしっかりと情報提供を受けまして、飛行の安全確保について確認作業を行っていきたいというふうに思っております。
記者 :米側とのやり取りについての詳細については控えることについては、理由がありましたら教えていただけますでしょうか。あと、何らかの形でまとめて御説明される予定があるかどうか改めて教えてください。
報道官 :先ほどから累次申し上げている米側の詳細については、現在確認中でございますが、確認が取れ次第、皆様方に説明をさせていただきたいというふうに思っております。
記者 :今日10日ですけど、今の時点で詳細確認中ということですが、米側は6日から運用停止を措置しているというふうに報じられています。少なくともこの6日の時点では、何らかの連絡はなかったというふうに理解して良いのでしょうか。いかがでしょうか。
報道官 :先ほどから申し上げているとおりでございますけれども、米軍のオスプレイにつきましては、オスプレイに係る技術情報なども含めまして、日米間で平素から様々なやりとりを行っているところでございますけれども、その詳細についてはお答えを差し控えさせていただきたいと思っております。
記者 :確認ですけれども、陸のオスプレイの運用の関係ですけれども、具体的に米側からどういう情報があったので、こういう措置をとられたのか、ざっくりでも結構ですので、教えてもらえますか。
報道官 :現在米側に詳細を確認中でございますけれども、これまでの米側とのやり取りを踏まえまして、安全確保を優先する観点から、任務飛行を除きまして、一時的にその飛行を見合わせると判断したところでございます。
記者 :それは、報じられているように、米空軍のオスプレイに緊急着陸を伴うような不具合が生じたので、その結果を踏まえてということですか。
報道官 :日米間で平素から様々なやり取りさせていただいているところでございますけれども、その詳細についてはお応えを差し控えさせていただきたいと思っております。
記者 :もう一点確認で、詳細を確認中ということはですね、平素から緊密に連絡を取り合ってらっしゃるということであれば、この時点に至ってもまだ詳細を確認中ということは、意思疎通がですね、きちんと米空軍となされていないのではないかという懸念もありますが、その辺はいかがでしょうか。
報道官 :いずれにいたしましても、今回の陸上自衛隊のオスプレイにつきましては、米軍とのやり取りを踏まえまして、安全確保を優先する観点から任務飛行を除きまして、一時的にその飛行を見合わせると判断したところでございます。
(以上)
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