中谷防衛大臣、年頭の辞にて今年の目標を3つ発表(1月8日)
- 日本の防衛
2025-1-10 10:50
令和7(2025)年1月8日(水)、中谷元(なかたに・げん)防衛大臣は、防衛省動画チャンネルにおいて令和7年の「年頭の辞」を発表した。
内容は、以下のとおり。
令和7年 中谷防衛大臣 年頭の辞
はじめに
あけましておめでとうございます。令和7年の仕事始めに当たり、隊員の皆さんに一言申し上げます。
まず、この年末年始も、愛する家族と離れて任務に当たってくれた隊員の皆さん、本当にご苦労様です。今この瞬間も、国内外の様々な場所で職務に取り組んでくれている皆さん1人ひとりの働きがあるからこそ、日本の平和は守られており、感謝申し上げます。
昨年は、1月1日に能登半島での地震、そして豪雨による災害派遣などが多く、また日米共同訓練や中東への邦人輸送など、各部隊には各種各分野でご理解、そしてご活躍をいただき、誠にありがとうございました。
防衛力の抜本的強化
本日は新年にあたり、今年の目標を3つ申し上げます。
1つ目は、防衛力の抜本的強化です。
今、我が国を取り巻く安全保障環境は、戦後最も厳しく複雑なものになっており、世界的地政学地図が大きく変化をしています。
こうした現下の厳しい安全保障環境を踏まえれば、その裏付けとなる防衛力を抜本的に強化をしていく必要があります。
必要な装備をしっかりと確保するとともに、現有装備品を最大限有効に活用するための可動率の向上や弾薬・燃料の確保、そして、主要な防衛施設の強靱化への投資を加速させていきます。
また、本年3月には、統合作戦司令部や自衛隊海上輸送群など、新たな組織も誕生します。
陸・海・空の自衛隊、そして、自衛官・事務官・技官・教官がスクラムを組んで、防衛力の抜本的強化という目標に向けて、全力で取り組んでいきましょう。
同盟国・同志国との連携
2つ目は、同盟国・同志国との連携強化です。
力による一方的な現状変更やその試みを防ぐためには、防衛力の抜本的強化とともに、同盟国・同志国との協力・連携を深めていくことが不可欠であります。
昨年の大臣就任以来、同盟国である米国のオースティン長官とは4度の会談を行い、日米同盟の重要性について確認をしました。トランプ次期政権との間でも、日米同盟を新たな高みに引き上げるために、努力をしてまいります。
また、日本の防衛大臣としては初めてNATO国防相会合へ出席をしたほか、初開催となりましたG7国防相会合、更には拡大ASEAN国防相会議にも参加をし、各国の国防大臣との会談も多く実施をしました。何といっても信頼関係とパートナーシップです。
今年もこうした防衛相会談に積極的に取り組み、各国との政策部門やユニフォームtoユニフォームの現場レベルでの共同と連携を強化していきたいと思います。
人的基盤の強化
そして3つ目は、人的基盤の強化です。
防衛力の中核は自衛隊員であり、その中でも最大の基盤となるのが自衛官です。昨年10月以降、自衛官の処遇や勤務環境の改善、そして、新たな生涯設計の確立のため、石破総理のリーダーシップの下、関係閣僚会議で議論を行い、昨年末に方策の方向性を決定するとともに、令和7年度予算案に必要な項目を計上いたしました。また、必要な法改正についても、可能なものは次期通常国会に提出する予定であります。
私も以前自衛隊で勤務をしておりましたが、多くのことを隊員の皆さんから教わり、そして自衛隊で仕事をすることの喜びや生き方を部隊で学ぶことができました。
優秀な自衛官を確保するということは、我が国にとって喫緊の課題です。昨年末に決定をした基本方針の下、防衛大臣として、これからの防衛力の担い手となる世代が、安心して厳しい任務に従事でき、誇りと名誉を得ることができるよう、令和の時代にふさわしい処遇を確立をしていく考えであります。
結びに
本年当初の言葉として「守真志満」、誠を守れば志が満たされる、自分が誠実であれば心が満たされる、という言葉を送ります。そしてもう一つ。「行不由径」、行くに小道に行かず、正々堂々と王道を歩んでゆきましょう。
我々は国を守るという崇高(すうこう)な任務を果たしていますが、自衛隊の活動には、国民からの「理解・納得・共感」が不可欠であります。そのためには、隊員1人ひとりが「正直で、謙虚で、素直な心」を持つということ、国民には愛情を持ち、親切に接することが重要だと考えております。
私も皆さんと一緒に全力で、誠実で、正直に職務に臨んでいくつもりであります。皆さん共に頑張ってまいりましょう。
令和7年1月8日
防衛大臣 中谷 元
(以上)
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