日・フィリピン部隊間協力円滑化協定(RAA)を初適用 人道支援・災害救援共同訓練「ドウシン・バヤニハン」、セブ州沖地震に関する支援物資輸送を実施へ(10月7日)
- 日本の防衛
2025-10-9 10:30
外務省は令和7(2025)年10月7日(火)、9月11日(木)に発効した「日本国の自衛隊とフィリピンの軍隊との間における相互のアクセス及び協力の円滑化に関する日本国とフィリピン共和国との間の協定(略称:日・フィリピン部隊間協力円滑化協定)」に基づき、フィリピン共和国で10月7日(火)~11日(土)に実施する日・フィリピン人道支援・災害救援共同訓練「ドウシン・バヤニハン」、9月30日(火)深夜に発生したセブ州沖地震に関する支援物資の輸送について、日・フィリピン部隊間協力円滑化協定(RAA:Reciprocal Access Agreement)を初めて適用することを報道発表した。
同日、航空幕僚監部は11時30分、令和7年度日比人道支援・災害救援共同訓練(ドウシン・バヤニハン5-25)の実施について、防衛省は11時31分、日比円滑化協定の初適用について、それぞれ以下のように公表した。
(外務省)日・フィリピン部隊間協力円滑化協定に基づく合同委員会会合の実施等
9月30日、「日本国の自衛隊とフィリピンの軍隊との間における相互のアクセス及び協力の円滑化に関する日本国とフィリピン共和国との間の協定(日・フィリピン部隊間協力円滑化協定)」(令和6年7月8日署名、令和7年9月11日発効)に基づき、合同委員会会合が開催されました。
1 今次会合はテレビ会議形式で実施され、日本側は外務省及び防衛省が、フィリピン側は国防省を始めとする関係省庁が参加しました。今次会合では、日・フィリピン部隊間協力円滑化協定第27条6の規定に基づき、同協定実施のための取決めが行われました。
2 これを受け、10月7日からフィリピンにおいて実施する日・フィリピン人道支援・災害救援共同訓練「ドウシン・バヤニハン」に日・フィリピン部隊間協力円滑化協定を初めて適用します。また、9月30日深夜に発生したセブ島沖地震対策のため、フィリピン側の要請を受け、当該共同訓練の機会に、自衛隊がフィリピン国内で救援物資の輸送支援を実施します。当該輸送支援についても日・フィリピン部隊間協力円滑化協定が適用されます。
3 日・フィリピン部隊間協力円滑化協定を活用することにより、今後、日本及びフィリピン両国による共同演習や災害救助等の協力活動の実施が円滑化されるとともに、両国部隊間の相互運用性が向上することが期待されます。地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中、シーレーン上の戦略的要衝に位置し、我が国と基本的な価値や原則を共有する戦略的パートナーであるフィリピンとの間の安全保障・防衛協力が更に促進されるとともに、インド太平洋地域の平和と安定が強固に支えられることになります。
(以上)
(航空幕僚監部)令和7年度日比人道支援・災害救援共同訓練(ドウシン・バヤニハン5-25)の実施について
航空自衛隊は、下記のとおり日比共同訓練を実施します。
1 目的
人道支援・災害救援活動に関するフィリピン空軍との共同訓練を実施
し、航空自衛隊の人道支援・災害救援に係る能力の向上及びフィリピン空軍との連携の強化を図る。
2 期間(基準)
令和7年10月7日(火)から同年10月11日(土)までの間
3 実施場所
(1)フィリピン共和国セブ州マクタン空軍基地及び同周辺空域
(2)フィリピン共和国レイテ島タクロバン空軍基地及び同周辺空域並びにタクロバン降投下場
4 参加部隊、規模等(基準)
(1)航空自衛隊
航空支援集団の人員約30名及び輸送機(K/C-130H)×1機
(2)比空軍
C-130H×1機、UH-1×1機
5 訓練項目
(1)物料投下訓練
(2)共同搭載しゃ下訓練
(3)暗視眼鏡を用いた離着陸訓練
(4)大量傷病者救護訓練
(5)航空医療搬送に係る専門家交流
6 その他
(1)訓練期間中、セブ州沖地震に関し、レイテ島タクロバン空軍基地からセブ州マクタン空軍基地(マクタン・セブ国際空港までフィリピン側が用意した支援物資の輸送を実施予定。
(2)本訓練及び前号の支援物資輸送には、日比円滑化協定が初めて適用される。
(以上)
(防衛省)日比円滑化協定の初適用について
9月11日(木)に発効した日比円滑化協定について、「令和7年度日比人道支援・災害救援共同訓練(ドウシン・バヤニハン5-25)」(別紙)及びセブ州沖地震に関する支援物資の輸送に初めて適用することを日比間で決定しましたので、お知らせいたします。
▶(別紙)令和7年度日比人道支援・災害救援共同訓練(ドウシン・バヤニハン5-25)の実施について
※ 上記「(別紙)」は、防衛省 航空幕僚監部が公表した「令和7年度日比人道支援・災害救援共同訓練(ドウシン・バヤニハン5-25)の実施について」と同じ内容。
(以上)
◎下の[次の記事][前の記事]ボタンで、日本の防衛に関するニュース記事を次々にご覧いただけます。
Ranking読まれている記事
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月
- 人事発令 12月9日付け、1佐職人事(陸自9名)
- 自衛官・防衛省職員らの給与アップ改正案を閣議決定、国会に提出(12月8日)
- 人事発令 令和7年12月16日付け、将補人事(陸自12名、海自13名、空自13名)
- 人事発令 令和7年12月16日付け、将人事(陸自4名、海自4名、空自3名)
- 人事発令 12月8日付け、1佐人事(海自2名)
- 英空軍航空・宇宙軍団司令官が訪日、門間航空幕僚長と懇談(12月3日・4日)
- 人事発令 11月30日、12月1日付け 1佐職人事(陸自93名、海自45名、空自5名)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、1佐職人事(陸自196名、海自60名、空自62名)
- 人事発令 12月5日付け、1佐職人事(海自3名)
- レールガンの進捗状況を発表 極超音速兵器の撃墜めざす:防衛装備庁シンポジウム レポート③
- 人事発令 令和7年12月16日付け、将人事(陸自4名、海自4名、空自3名)
- 人事発令 令和7年12月16日付け、将補人事(陸自12名、海自13名、空自13名)
- 人事発令 12月9日付け、1佐職人事(陸自9名)
- 自衛官・防衛省職員らの給与アップ改正案を閣議決定、国会に提出(12月8日)
- 人事発令 11月30日、12月1日付け 1佐職人事(陸自93名、海自45名、空自5名)
- 人事発令 12月8日付け、1佐人事(海自2名)
- 人事発令 12月5日付け、1佐職人事(海自3名)
- 人事発令 12月4日付け、1佐職人事(空自5名)
- ノースロップ・グラマン社、IHIとグローバルな推進技術の発展に向け覚書を締結(12月3日)
- 人事発令 令和7年12月16日付け、内閣承認人事(陸自2名、海自2名)
- レールガンの進捗状況を発表 極超音速兵器の撃墜めざす:防衛装備庁シンポジウム レポート③
- 人事発令 令和7年12月16日付け、将人事(陸自4名、海自4名、空自3名)
- 人事発令 11月30日、12月1日付け 1佐職人事(陸自93名、海自45名、空自5名)
- 人事発令 令和7年12月16日付け、将補人事(陸自12名、海自13名、空自13名)
- 人事発令 11月9日・10日付け、1佐職人事(空自9名、陸自2名)
- 人事発令 12月4日付け、1佐職人事(空自5名)
- 人事発令 11月21日付け、1佐人事(海自4名)
- 人事発令 12月9日付け、1佐職人事(陸自9名)
- 自衛官・防衛省職員らの給与アップ改正案を閣議決定、国会に提出(12月8日)
- 戦闘機と一緒に作戦行動する無人機、日本も作ってみた:防衛装備庁シンポジウム レポート①

