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防衛省が「スタンド・オフ防衛能力」について情報発信を強化(12月10日)

  • 日本の防衛

2025-12-11 12:45

 令和7(2025)年12月10日(金)、防衛省はYouTubeの公式動画チャンネルで動画「1分でわかる!スタンド・オフ防衛能力」を公開し、北海道防衛局、北関東防衛局、南関東防衛局、九州防衛局においてスタンド・オフ防衛能力の構築に関する情報発信専用ページを設けた。

出典:防衛省「1分でわかる!スタンド・オフ防衛能力」

「スタンド・オフ防衛能力」とは、国家防衛戦略が掲げる「防衛力の抜本的な強化」の実現に必要な7つの主要な機能・能力のひとつで、日本に向けて侵攻する敵を早期に遠方(スタンド・オフ)から無力化する力のこと。

 動画では下記のように解説している。
「スタンド・オフ防衛能力とは、日本に侵攻してくる艦艇や上陸部隊などに対して、攻撃されない安全な距離から対処する能力です。」
「各国の早期警戒管制能力や、各種ミサイルの性能が著しく向上していく中、自衛隊員の安全を確保しつつ、東西南北、それぞれ約3,000キロに及ぶ日本の領域を守り抜くため、防衛省・自衛隊は、侵攻部隊を早期・遠方で阻止・排除可能なスタンド・オフ能力を強化しています。」
「最も重要なのは、他国との外交によって戦争を未然に防ぐことですが、外交には裏付けとなる防衛力が必要です。このためスタンド・オフ防衛能力を含む防衛力の強化を通じ、他の国に、日本の防衛に係る意思と能力をしっかりと認識させる抑止力を高めることが重要になります。」

出典:防衛省「1分でわかる!スタンド・オフ防衛能力」
出典:防衛省「1分でわかる!スタンド・オフ防衛能力」

※画像をクリック/タップしていただくと、大きな画像でご覧いただけます。

 上記の地方防衛局で専用ページを設けたのは、今年度中に各地で下記のスタンド・オフ・ミサイル等の配備を開始するためで、その場所と装備名は以下の通り。

駐屯地・基地スタンド・オフ装備
陸自 上富良野駐屯地島嶼防衛用高速滑空弾
空自 百里基地F-2能力向上型・12式地対艦誘導弾能力向上型(空発型)
海自 横須賀地区巡航ミサイル トマホーク
護衛艦「てるづき」改修型・12式地対艦誘導弾同能力向上型(艦発型)
陸自 富士駐屯地12式地対艦誘導弾同能力向上型(地発型)
島嶼防衛用高速滑空弾
陸自 健軍駐屯地12式地対艦誘導弾同能力向上型(地発型)
陸自 えびの駐屯地島嶼防衛用高速滑空弾

 以下は、動画に登場するスタンド・オフ・ミサイル各種の紹介と運用シーンのイメージ。今後も情報発信が続くものと考えられる。

出典:防衛省「1分でわかる!スタンド・オフ防衛能力」
出典:防衛省「1分でわかる!スタンド・オフ防衛能力」
出典:防衛省「1分でわかる!スタンド・オフ防衛能力」
出典:防衛省「1分でわかる!スタンド・オフ防衛能力」

(以上)

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