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小泉防衛大臣が臨時記者会見 日韓の防衛協力推進について(1月30日)

  • 日本の防衛

2026-2-3 11:11

 令和8(2026)年1月30日(金)15時58分~16時06分、小泉進次郎(こいずみ・しんじろう)防衛大臣は、海上自衛隊横須賀地方総監部において、日韓防衛相会談後の臨時会見を行った。
 大臣からの発表事項と記者との質疑応答は以下のとおり。

大臣からの発表事項

 日本と韓国は、国際社会の様々な課題にパートナーとして互いに協力すべき重要な隣国であり、昨年は、日韓国交正常化60周年の節目の年となりました。そのような中、アン長官とは昨年11月のマレーシアでお会いしましたが、本日は、私の地元である、ここ横須賀にお迎えして、横須賀では初となる防衛大臣会談を実施することができました。開催に当たり、直前まで準備に携わった横須賀地方総監部をはじめとする関係各位に感謝申し上げます。
 今日の会談のポイントとして、防衛当局間で協力・交流を安定的に推進していくために、私とアン長官の間で、今日のピンポンのように、ラリーし続けるような相互訪問及び防衛相会談を毎年実施することで一致しました。次回は、防衛大臣の私が韓国を訪問し、防衛当局間の意思疎通を強化してまいります。

 先日、日韓首脳会談が総理の故郷である奈良で行われまして、本日、日韓防衛相会談が防衛大臣の私の故郷の横須賀で行われました。このように、首脳と国防担当大臣の双方の故郷で会談が行われるということは、世界でも稀なことであって、現在の厳しい安全保障環境の下で、日韓防衛協力が地域の安全に果たす役割の大きさを表していると思います。
 また、自衛隊と韓国軍の間の相互理解と信頼増進のため、人的交流及び部隊交流を活性化することも確認しました。その一環として、今月実施された陸上自衛隊幹部候補生学校の学生と韓国の陸軍3士官学校の学生の間の交流、並びに韓国空軍ブラックイーグルスによる航空自衛隊との交流を歓迎するとともに、約10年間実施していない海上自衛隊と韓国海軍の間の人道目的の捜索救助訓練(SAREX)を実施することで一致しました。
 さらに、日韓両国の防衛協力関係を未来志向的かつ互恵的に発展させていく観点から、AI・無人システム・宇宙などの先端科学技術分野における協力を模索するため、防衛当局間での議論を実施することを確認しました。今回の会談では、北朝鮮情勢を含め両国を取り巻く地域情勢についても意見交換し、厳しさを増す安全保障環境の中で、両国が地域の平和と安定の維持のため、協力していく点でも一致しました。
 最後に、アン長官とはマレーシアでお会いし、そしてわずか3か月弱で、私の地元である横須賀にお迎えしてこうやって歓迎することができたことは、日韓両国が厳しい安全保障環境を共有する地理的に近い国であるというだけではなくて、多くの文化や考え方を広く共有するという意味でも近い関係であることを示しています。

 会談の後には、アン長官の御趣味の卓球を楽しむなど、アン長官とは個人的な信頼関係、親交を深めて、互いの信頼関係をより強固にすることができました。アン長官は毎日、卓球をやっているということでしたので、私はまだまだ及びませんが、お互いに相手から得点を挙げることを狙うのではなくて、今日、我々がラリーを重ねたように、この先も日韓防衛協力をしっかりと音を立てて前向きに続いていく、そういった一つの先例となったと思います。携わった全ての関係者に感謝したいと思います。

(参考写真)会談後、ピンポンを楽しんだ小泉防衛大臣と韓国のアン国防部長官 写真:防衛省・自衛隊

記者との質疑応答

今回の会談における意見交換の内容や日韓防衛協力について

記者
 中国や北朝鮮について伺います。中国軍機によるレーダー照射問題、先日も北朝鮮によるミサイル発射がありましたが、中国、北朝鮮について、それぞれどのような意見が交わされましたでしょうか。
 また、今後東アジア地域の平和と安定に向けてどのように取り組んでいくのかを伺います。あわせて、日韓間で一致したことや今後の日韓防衛協力で期待されることを教えてください。

大臣
 今回の会談では、北朝鮮情勢を含め両国を取り巻く地域情勢について意見交換し、厳しさを増す安全保障環境の中で、両国が地域の平和と安定の維持のため協力していくこと、また日韓、日米韓協力を継続していくことで一致しました。そして、何を一致したかというお尋ねでありますが、先ほど申し上げましたとおり、今回の会談のポイントは、防衛当局間で協力・交流を安定的に推進していくために、私とアン長官の間で相互訪問及び防衛相会談を毎年実施することで一致したことであります。次回は防衛大臣、私が韓国を訪問し、防衛当局間の意思疎通を強化していきたいと思っています。
 そして、地域の安全保障環境が厳しさと複雑さを増す中で、日韓、日米韓の連携はますます重要であり、1月13日の日韓首脳会談においても、日韓、日米韓の安全保障協力を含む戦略的な連携の重要性についても議論しています。日本と韓国の関係は、多様なレベルでの意思疎通や、制度化された安全保障協力の枠組みを通じて、防衛協力・交流を積極的に推進できるものになりました。引き続き、私とアン長官の信頼関係とリーダーシップの下、日韓、日米韓の連携を維持・強化していきたいと思います。

横須賀地区の重要性や日韓協力における先端技術分野について

記者
 2点、お伺いします。まず今日、会談を開催したここ横須賀は、先ほど大臣説明ありました地元でもあるわけですけれども、海上自衛隊と米海軍が共に基地を構える場所であります。そこでお伺いしたいのですけれども、日韓と日米韓の安全保障協力の観点から、この横須賀というのは、どういう重要性を持っているのか、それについてお伺いします。
 それから2点目が、冒頭説明ありましたけれども、AI・無人システム・宇宙といった分野で協力していくということでしたけれども、改めて日韓協力の文脈で、こうした先端分野に力を入れるべきだと考える理由についてお聞かせください。

大臣
 海自の横須賀地区は、海上自衛隊の主力部隊が所在し、司令部も多く集中するとともに、自衛隊と米軍が緊密に連携して日々のオペレーションを行う我が国防衛の中枢です。ここ横須賀は、日韓、日米韓の防衛協力が実践される現場とも言えます。例えば、2024年には、韓国海軍の練習艦隊所属の揚陸艦「マラド」等が入港しているほか、横須賀に籍を置く海自のイージス護衛艦は、日米韓による北朝鮮のミサイル警戒データのリアルタイム共有において欠かすことのできない役割を果たしています。
 また、先端科学技術分野につきましては、我が国を取り巻く安全保障環境が急速に変化する中で、先端技術は将来の戦闘の在り方を一変させる可能性があるなど、各国の安全保障にとって不可欠な要素となっています。こうした情勢を踏まえて、日本及び韓国との間でAI・無人システム・宇宙などの先端科学技術分野における協力を模索するため、国防当局間での議論を実施することを確認しました。
 先日、アメリカでも戦争省からAIのブリーフィングは受けておりますが、やはりこれからこの防衛分野においても、AIなどの先進技術というのは今後の戦い方や、またそれぞれの部隊の在り方についても大きな影響を与えますから、韓国そしてアメリカ、こういった同盟国・同志国とも緊密な意見交換や連携、そしてこれからいかに相互運用性を高めていくかという観点からも、極めて重要なところだと思いますので、今後しっかりと議論をしていこうということでも一致したのは良かったことだと思います。

(以上)

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