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米国とイスラエルがイランを攻撃 邦人等輸送のため自衛隊輸送機をモルディブへ(防衛省と外務省の対応、3月6日のまとめ)

  • 日本の防衛

2026-3-7 18:07

 米国とイスラエルによるイラン攻撃およびイランによる中東諸国への報復攻撃を受けて、外務省と防衛省では在留日本人の安全を確保するための措置などを講じている。

 令和8(2026)年3月6日(金)に外務省と防衛省の公式サイトで発表された、イラン、中東関係の動きなどについて以下にまとめて転載する。

(内容)
▪防衛省:小泉防衛大臣閣議後会見 抜粋
▪防衛省:中東地域情勢悪化を受けた邦人等の輸送準備のための移動について
▪外務省:日・イスラエル外相電話会談
▪外務省:茂木外務大臣会見記録 抜粋

小泉防衛大臣閣議後会見(3月6日 8:45〜)

出典:記者会見動画

※イラン、中東関係の話題のみ抜粋します。記者会見の全文は別の記事にまとめます。

記者:
 それでは中東情勢に関して伺います。大臣は、昨日未明に、御自身のXで、邦人輸送のための自衛隊機派遣について、具体的な準備を進め、出国に向けた調整に入ると発信されました。情勢緊迫が続いていますが、現地にどの程度のニーズがあるのかも含めてですね、現時点での派遣の見通し、それから政府内の検討状況を教えてください。

防衛大臣:
 現在、外務省を中心に政府を挙げて現地の状況の把握に努め、邦人の方々のニーズを踏まえた対応を検討・実施するなど、邦人の安全確保に必要なあらゆる努力を継続しています。防衛省・自衛隊は、今般のイランにおける事案の発生以降、「在外邦人等の安全確保に万全を期すこと」との私からの指示を踏まえて、日々必要な検討・対応を行ってきています。防衛省・自衛隊として、いついかなるときにも万全の体制で任務を遂行できるように準備を行ってきており、部隊を速やかに派遣する態勢を整えてまいります。

中東地域情勢悪化を受けた邦人等の輸送準備のための移動について(防衛省、16:30 公表)

1 現下の中東地域における情勢悪化に鑑み、3月6日、外務大臣から、防衛大臣に対し、邦人等の輸送の実施に必要となる準備行為の依頼がありました。これを受け、本日、防衛大臣から、自衛隊の輸送機を経由地となるモルディブ共和国まで移動・待機させることを、統合作戦司令官に命じました。

2 本命令を受け、各種調整が整い次第、自衛隊の輸送機をモルディブ共和国に向け出発させる予定です。

日・イスラエル外相電話会談(3月6日 18:00〜)

 3月6日、午後6時から約20分間、茂木敏充外務大臣は、サアル・イスラエル外務大臣(H.E. Mr. Gideon SA’AR, Minister of Foreign Affairs of the State of Israel)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭、茂木大臣から、3月1日の外務大臣談話で示した我が国の立場を改めて明確に述べ、これまで重ねてきた周辺諸国との会談の状況についても説明しました。その上で、日本として、攻撃の応酬が継続し、地域情勢が悪化していることを深刻に懸念している旨述べ、事態の早期沈静化を強く望む旨働きかけました。さらに、茂木大臣から、在留邦人の安全確保と出国支援を要請しました。

2 これに対し、サアル外相からは、イスラエル側の立場について説明があり、また、在留邦人の安全確保と出国支援に協力するとの発言がありました。

3 両外相は、日・イスラエル間で、引き続き意思疎通を継続していくことで一致しました。

茂木外務大臣会見記録(3月6日 18:47〜)

出典:記者会見動画

※イラン、中東関係の話題のみ抜粋します。

冒頭発言:イラン情勢(日・イスラエル外相電話会談及び邦人退避支援)

茂木外務大臣:
 つい先ほど、イスラエルのサアル外相と、電話会談を行いました。この後、貼り出しもさせていただきますが、概要をお話ししますと、私から、3月1日の外務大臣談話でも示した我が国の立場、改めて明確に述べ、今週重ねてきました周辺国との会談の状況についても説明をしました。

 その上で、日本として、攻撃の応酬が継続し、地域情勢が悪化していることを深刻に懸念しており、事態の早期沈静化を強く望む旨働きかけを行いました。また、在留邦人の安全確保と出国支援をサアル外相に要請しまして、先方から、これに全面的に協力すると、こういうお話がありました。

 もう一点、中東における邦人の出国支援についてでありますが、クウェート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦に滞在する邦人の輸送を、早ければ明日以降始めます。まず、空港が空いている周辺国に陸路で輸送しまして、そこから民間のチャーター機で東京に輸送させていただく、その支援をさせていただく予定であります。

 その上で、民間チャーター機等の運行ができない等の不測の事態に備えまして、あくまで念のため、自衛隊機による邦人輸送の準備も進めておりまして、本日、私から、防衛大臣に対して、その準備行為の依頼を行ったところであります。

 状況は日々刻々と変わっていますが、引き続き、現地の状況や邦人のニーズを踏まえつつ、邦人保護に万全を期してまいりたいと思います。

 私からは、以上です。

質疑応答:邦人退避の最新状況

記者:
 先ほど御言及もありましたけれども、中東地域からの邦人退避に関して伺います。対象となる人数とか、詳細な日程など、最新の状況を伺います。また、今日の外務委員会で、イランで拘束中の日本人が二人いるということを明らかにされましたけれども、早期解放に向けて、どう取り組んでいくのか伺います。よろしくお願いします。

茂木外務大臣:
 現在、日本政府、そしてまた、現地の大使館におきまして、出国支援を希望する方の人数の把握であったりとか、また、置かれている状況、例えば、お子さんがいらっしゃるとか、また、御高齢でいらっしゃるとか、さらには妊婦さんでいらしたりとか、いろいろな状況の把握も進めておりまして、そういった把握を行った上で、リヤド及びマスカットへの邦人の陸路での輸送、これは早ければ、明日にも開始をする予定であります。

 現時点において、今後の見通しをお答えすることは困難でありますけれど、引き続き、現地の状況や邦人のニーズを踏まえて、邦人の保護、また、希望される邦人の帰国等の支援に、万全を期していきたい、こんなふうに考えております。

 そして、イランに拘束されている邦人2名について、政府としては、当該邦人らの早期解放を強く求めるとともに、引き続き、可能な限りの手段を講じて、その安全を確保すべく努めているところであります。私も、3月2日の日に、駐日イラン大使にお会いしまして、直接、早期解放を強く求めたところであります。

イラン情勢

記者:
 イラン情勢について。イランとの戦争が、本格化、長期化して困るのは、中東からの石油、天然ガスに依存している日本を含む東アジアの国々です。例えば、日本、韓国、台湾など、共同で米国に働きかけ、戦闘を早期に終結し、石油危機を回避するように要請する外交が必要ではないでしょうか。また、米国が要請に応じない場合、ロシアの経済制裁を解き、ロシアと和解し、ロシアから石油、天然ガスを輸入するための交渉を開始するという選択肢もあるのではないかと考えます。いずれにせよ、石油危機となれば、物流、交通がストップし、国民経済の全てが止まってしまいます。そのような国家の存立危機事態ともいうべき事態を回避するためには従来の外交方針の抜本的な転換が必要だと考えますが、大臣の御意見をお聞かせください。

茂木外務大臣:
 中東地域の平和と安定、これはまさに、その地域の方々にとって極めて深刻な問題だと思っております。

 同時に、エネルギーの安全保障の観点からも、我が国にとっても極めて重要な問題でありまして、事態の早期沈静化に向けて、国際社会とも連携して、必要な、あらゆる外交努力をとっていきたい。

 御案内のとおり、2月28日に、事態発生後、週末もずっと様々な会議等も行ってきました。G7の外相会談から始まりまして、国会の合間をぬいながら、連日、各国、関係国ともですね、連絡を取り、早期の沈静化に努めているところであります。

 そういった外交努力を努める中で、一つの解決方法としてお示しになったのかもしれませんけれど、その手法については、私の考えとは異なっております。

(以上)

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