イラン・中東情勢が悪化 日本政府が邦人らの退避と帰国を支援(3月9日のまとめ)
- 日本の防衛
2026-3-10 08:54
令和8(2026)年2月28日(土)に発生した米国とイスラエルによるイラン攻撃およびイランによる中東諸国への報復攻撃を受けて、日本政府はイランおよび中東在留日本人の安全を確保するための措置などを講じている。
3月9日(月)に公式サイトで発表された主な動きについて、以下にまとめて転載する。
(内容)
▪カタールからの陸路による邦人の出国支援の実施
▪クウェート、バーレーン、カタール及びサウジアラビアからの出国を希望する邦人等のためのチャーター機の出発
▪茂木外務大臣とイラン アラグチ外相との電話会談
▪茂木外務大臣臨時会見
カタール国からの陸路による邦人の出国支援の実施について(外務省)
1 3月9日午前5時20分(現地時間8日午後11時20分)、カタール国の首都ドーハから日本人208名が、サウジアラビア王国の首都リヤドに陸路で出国し、無事到着しました。
2 この出国は、在カタール日本国大使館および在サウジアラビア日本国大使館の支援によるものです。外務省の海外緊急展開チーム(ERT)要員3名並びに在クウェート日本国大使館の医務官も、この出国支援の実施に当たりました。
3 政府としては、今後も、状況の推移を見極めながら、邦人保護に万全を期してまいります。
クウェート国、バーレーン王国、カタール国及びサウジアラビア王国からの出国を希望する邦人等のためのチャーター機の出発について(外務省)
3月9日20時00分(現地時間9日14時00分)、クウェート国、バーレーン王国、カタール国及びサウジアラビア王国からの出国を希望する邦人等を乗せた日本政府手配のチャーター機が、サウジアラビアの首都リヤドを出発しました。
同機は、日本時間3月10日午前に、本邦に到着予定です。
日・イラン外相電話会談(外務省)
3月9日、午後7時25分から約25分間、茂木敏充外務大臣は、セイエド・アッバス・アラグチ・イラン・イスラム共和国外務大臣(H.E. Dr. Seyyed Abbas ARAGHCHI, Minister of Foreign Affairs of the Islamic Republic of Iran)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭、茂木大臣から、中東地域において、攻撃の応酬が継続し、地域情勢が悪化していることを深刻に懸念している旨述べ、事態の早期沈静化を強く働きかけました。
2 また、茂木大臣から、イランによる湾岸諸国における民間施設等への攻撃、さらにホルムズ海峡における航行の自由及び安全を脅かす行為について、これを非難するとともに、直ちに停止するよう強く求めました。さらに、イランによる核兵器開発は決して許されないとの我が国の立場を改めて伝えつつ、核問題を含むイランをめぐる課題解決に向け、日本として国際社会とも連携し、引き続き必要なあらゆる外交努力を行っていくと述べました。
3 また、茂木大臣から、イラン国内で拘束されている邦人2名の早期解放と在留邦人の安全確保を要請しました。
4 これに対し、アラグチ外相からは、イラン側の立場について説明があり、また、在留邦人の安全確保については引き続き協力する旨の発言がありました。
5 両外相は、引き続き意思疎通を継続していくことで一致しました。
茂木外務大臣 臨時会見記録(3月9日(月)19時57分)
つい先ほど、イランのアラグチ外相との電話会談を行いました。この後、貼り出しもさせていただきますが、概要をお話しますと、まず私から、攻撃の応酬が継続し、地域情勢が悪化していることを深く懸念している旨述べ、事態の早期沈静化を強く働きかけました。また、イランによります湾岸諸国の民間施設等への攻撃やホルムズ海峡における航行の自由及び安全を脅かす行為について、これを非難するとともに直ちに停止するよう強く求めたところであります。
さらに、イランによります核兵器開発は決して許されない。こうした我が国の立場を改めて伝えつつ、核問題を含むイランを巡る諸問題解決に向け、日本としても国際社会とも連携をし、引き続き必要なあらゆる外交努力を行っていく旨伝えました。さらに、地域の在留邦人の安全確保及びイラン国内で拘束されている邦人2名の早期解放についても要請をいたしました。在留邦人の安全確保については、アラグチ大臣の方から全面的に協力をすると、こういう話でありました。その上で、今後、アラグチ大臣との間で意思疎通を継続していくことで一致をしたところであります。
また別件でありますけれど、邦人保護の観点から、本日、ヨルダン、イラク、レバノンの危険レベルの引き上げ、これを行いました。
そしてつい先ほど、クウェート、バーレーン、カタール及びサウジアラビアからの出国希望者が日本政府手配のチャーター機に搭乗を終えまして、ほぼ満席の状態でまもなく出発をいたします。チャーター機は、日本時間の明日の午前にも日本に到着予定であります。
引き続きこうした外交努力、そして邦人の安全確保に万全を期していきたい、こんなふうに考えております。
(以上)
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