小泉防衛大臣が第23回IISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)出席 スピーチと会談まとめ(5月29日〜31日)
- 日本の防衛
2026-6-2 13:13
防衛省は令和8(2026)年5月29日(日)から6月1(月)にかけて、5月29日〜31日にシンガポールで開催された第23回IISS(英国国際戦略研究所)アジア安全保障会議(通称:シャングリラ会合)に出席した小泉進次郎(こいずみ・しんじろう)防衛大臣が出席した。
防衛省が公表した大臣のスピーチおよび各国国防大臣等との会談等は、実施順にこちらの通り。以下にまとめて転載する。
▪5月29日 ベトナム書記長兼国家主席への表敬
▪5月30日 オーストラリアおよびニュージーランド防衛大臣との朝食会談
▪5月30日 英国防大臣との会談
▪5月30日 ニュージーランド国防大臣との会談
▪5月30日 米戦争長官との会談
▪5月30日 韓国国防部長官との会談
▪5月31日 シャングリラ会合 第6セッションでのスピーチ
▪5月31日 フィリピン国防大臣との会談
▪5月31日 シンガポール国防大臣との会談
第23回IISSアジア安全保障会議 小泉防衛大臣スピーチ
2026年5月31日(日)9:30〜11:00
第6セッション「グローバル競争下における地域的緊張の管理」

本日、シャングリラ・ダイアログという、インド太平洋の未来を考える極めて重要な場でお話しできることを、大変光栄に思います。主催者であるIISS、そして開催国シンガポールに、心から敬意と感謝を申し上げます。
また、マレーシアのカレド国防大臣、オランダのディラン副首相兼国防大臣とご一緒できることを嬉しく思います。
皆さま。
インド太平洋は、世界の成長センターです。若い力があり、技術があり、活力があります。そして何より、自由で開かれた海によって結ばれています。
この地域の平和と安定は、この地域だけの問題ではありません。世界の平和と繁栄そのものに直結しています。
本日、太平洋、インド洋、そして大西洋をつなぐ国々の閣僚がここに集っている。この事実そのものが、三つの海が相互につながっていることを示すものです。オランダのこの地域での最近のプレゼンスを歓迎します。
しかし同時に、インド太平洋は厳しい現実にも直面しています。力や威圧による一方的な現状変更の試み。経済的威圧。ルールへの挑戦。サイバー、宇宙、情報を含む複合的な競争、あらゆるものの武器化。平時と有事の境目は、ますます曖昧になっています。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やAI(人工知能)が悪用され、偽情報や情報操作によって人々の判断そのものが揺さぶられる時代にもなりました。いま私たちが守るべきものは何か。それは、各国が自らの意思で進路を選び取る自由です。
現在、ホルムズ海峡が自由でも開かれてもいない状況に我々は直面しています。自由でも開かれてもいない海峡、自由でも開かれてもいないシーレーン、自由でも開かれてもいない秩序、この状況が誰の利益にもならないことは明らかではないでしょうか。自由で開かれた秩序の重要性、これはどれだけ強調しても強調しすぎることはありません。
皆さま。
各国が、自ら選ぶ力を持つこと。その土台の上に、自由で開かれた地域を築き、守り、強くしていくこと。
日本は、この目標の実現に向けて、皆さまと共に行動します。その決意が、高市政権が新たに打ち出した進化版FOIP(自由で開かれたインド太平洋)です。
どの国も、威圧や強制によって進路を決められてはならない。どの国も、自らの意思で未来を選べなければならない。そして、この地域は、ルールと原則を尊重するすべての国に開かれていなければならない。
これが、日本の考えるインド太平洋の姿です。
この姿は、願うだけでは実現しません。行動が必要です。継続が必要です。
特に、防衛当局の役割は重要です。各国の努力を、孤立した努力に終わらせないこと。部隊運用、共同訓練、情報共有、装備・技術協力、防衛産業協力、制度整備。これらをつなぎ、実効的な抑止力と対処力に変えていかなければなりません。
そのために必要なものは三つあります。信頼、透明性、そして対話です。
信頼。国際法が守られること。主権が尊重されること。力や威圧による一方的な現状変更を認めないこと。この共通の意思なくして、地域の秩序は成り立ちません。
透明性。不透明な軍備増強や意図の見えない行動は、不信と誤算を招きます。透明性は、緊張を抑え、危機を防ぐ土台です。
そして対話。国家間には立場の違いがある。意見の違いもある。しかし、だからこそ対話が必要です。違いがあるから対話する。緊張があるから対話を続ける。
日本は、すべての国との対話に常にオープンです。ここにご一緒しているカレド国防大臣に主催いただいた昨年のADMMプラス(拡大ASEAN国防省会議)では、中国のカウンターパートと率直かつ有意義な会談を行うことができました。今回お会いする機会がなかったことを、私は率直に残念に思います。しかし、対話の扉は常に開かれています。地域と世界の平和と安定のため、私は中国を含む関係国と意思疎通を重ねていきます。
皆さま。
日本は、具体的に行動します。
第一に、日本は高い透明性の下で、防衛力を着実に整備し、不断にアップデートしていきます。
AI、無人機、サイバー、宇宙。新しい戦い方が世界中に広がっています。どの国も当たり前のこととして、その対応のために自国の防衛力のアップデートに取り組んでいます。日本もまた、この新しい動きに素早く、着実に対応していきます。
自国を守り、自由で開かれた地域の平和と安定に貢献するためです。しかも日本はこのアップデートを高い透明性の下で進めます。何のために整備するのか。どのような考え方で進めるのか。日本は、国際社会に対して明確に説明しながら進めていきます。
防衛力の抜本的強化、防衛生産・技術基盤の強化、そして年末を見据えた戦略三文書の見直しは、その一環です。日本は、現実から目を背けません。必要な備えを、責任ある形で進めます。
皆さまは、日本を「新型軍国主義」と主張しているのを耳にしたことがあるでしょう。しかし、これは事実ではありません。
考えてみてください。核兵器と戦略爆撃機を大量に保有する国が、そのいずれも持たない日本を、「新型軍国主義」と呼んでいるとしたら、おかしいと思いませんか?
まず、日本は、戦後一貫して国連憲章を含む国際法を遵守し、自由で開かれた国際秩序の維持と強化に真摯に取り組んできました。平和国家としての日本の歩みは、地域と国際社会によって評価されています。これがただ一つの事実です。この事実が虚偽の主張によって揺らぐことはありません。理由は単純です。それが事実だからです。
その上で、申し上げたいことがあります。国家間に認識に違いや摩擦は生ずるものです。その時に必要なのは、相手がいないところで事実に基づかない主張を繰り返すことではなく、直接、率直に話し合うことです。実際に、日本の対話の窓は、常に開かれています。
第二に、日本は皆さまとの連携を一段と強化します。
日米同盟の抑止力・対処力の強化。豪州、フィリピン、英国とのRAA(円滑化協定)を活用した訓練の高度化。QUADにおける海洋状況把握や先端技術協力。ASEAN各国との防衛協力。PIPIR(インド太平洋における産業基盤強靭化パートナーシップ)を含む産業基盤の強靱化、そしてAUKUS(米英豪の軍事・安全保障パートナーシップ)。こうした取り組みを、点ではなく線にし、線ではなく面にしていきます。
第三に、日本は地域全体の装備協力において、新たな役割を担う決意です。
日本は今年4月、装備移転に関する国内制度を抜本的に見直しました。2023年に開始したOSA(政府安全保障能力強化支援)も、着実に実績を積み重ねています。これらはすべて、地域の抑止力と対処力を現実に高めるためのものです。いずれも地域の各国から高く評価されています。
いま重要なのは、地域全体として必要な装備と能力を切れ目なく確保していくことです。危機のときに、必要なものが足りない。補給が続かない。そのような状況は、地域全体として避けなければなりません。
だからこそ日本は、装備品協力、防衛産業協力、維持整備協力を、これまで以上に積極的に進めます。各国が必要な能力を持ち、必要な時に使えるようにする。
既に、たくさんの協力が進んでいます。オーストラリアとのフリゲート艦協力、フィリピンへのレーダーや巡視船の供与、護衛艦協力の進展、ニュージーランドにおける日本艦艇への関心、そしてインドネシアとの新たな枠組みです。
これらは、特定の国を念頭に置いた排他的な取り組みではありません。各国が自らの意思で選択し、自らの国を守り、地域の安定に貢献できるようにするための取り組みです。日本は、そのための頼りになるパートナーでありたい。そして、地域の努力を結びつける結節点でありたいと考えています。
皆さま。
分断は、抑止を弱めます。結束は、抑止を強くします。
米国と欧州、そして同盟国・同志国の間に隙間が生まれれば、それを好機と見る勢力が必ず現れます。そのような状況を許してはなりません。私たちは連携を絶やしてはならない。むしろ、いまこそ一層強めなければなりません。
私たちが目指すのは、危機に耐えるだけの地域ではありません。威圧に屈しない地域です。虚偽に惑わされない地域です。圧力に左右されない地域です。
自由で開かれたインド太平洋は、誰かが与えてくれるものではありません。私たち自身が築くものです。私たち自身が守るものです。そして、次の世代に引き継ぐものです。
日本は、皆さまと共に歩みます。皆さまと共に行動します。
ご清聴ありがとうございました。
各国国防大臣等との会談等
トー・ラム共産党書記長兼国家主席への表敬
令和8年5月29日、第23回IISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)出席のためシンガポール訪問中の小泉防衛大臣は、ベトナムのトー・ラム共産党書記長兼国家主席への表敬を実施しました。
1 冒頭、小泉大臣から、ベトナム新指導部の発足への祝意を述べるとともに、5月の首脳会談で一致した方向性の下、両国間の包括的・戦略的パートナーシップの一層の強化及び自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の実現・進化のため、ザン国防大臣とともに、防衛面での連携強化に力を尽くしたい旨述べました。
2 小泉大臣とトー・ラム党書記長兼国家主席は、ハイレベルの交流や防衛大学校等への留学などの人的交流が活発に行われていることを歓迎し、様々なレベルにおける人的つながりは、両国関係の強固な土台として重要であることを確認しました。
3 その上で、小泉大臣は、特に海洋安全保障分野での協力を重視していること、また、今般の防衛装備移転制度の改正について、地域と世界の平和と安定に貢献していくという日本の一貫した姿勢を説明し、小泉大臣とトー・ラム党書記長兼国家主席は、防衛装備・技術協力をはじめ日・ベトナム間の防衛協力を一層強化することで一致しました。
- 2026/5/29 小泉防衛大臣によるトー・ラム共産党書記長兼国家主席への表敬について
- https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/area/2026/20260529_vnm-j.html
日豪ニュージーランド防衛相会談(朝食会)
令和8年5月30日(現地時間)、第23回IISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)出席のためシンガポールを訪問中の小泉防衛大臣は、マールズ・オーストラリア副首相兼国防大臣及びペンク・ニュージーランド国防大臣との間で初となる3か国防衛相会談を実施しました。
3大臣は、インド太平洋地域の安全保障環境について意見交換を行い、包摂的で強靭な「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、3か国で協力していくことを確認しました。
また、3大臣は、太平洋諸島フォーラム(PIF)主導の下での、太平洋地域の平和及び安全保障への共通のコミットメントを確認しました。また、今年開催されたJPIDD(日・太平洋島嶼国国防大臣会合)と昨年開催されたSPDMM(南太平洋国防大臣会合)における議論を歓迎しました。さらに、太平洋地域における協力に関する議論を深めることで一致しました。
さらに、3大臣は、「もがみ」型護衛艦「くまの」が、オーストラリア及びニュージーランドに寄港し、共同訓練等両海軍との連携を強化する活動を行ったことを歓迎するとともに、小泉大臣は、マールズ副首相兼国防大臣及びペンク大臣が寄港中の「くまの」に乗艦いただいたことに感謝しました。3大臣は、今後も共同訓練・演習を通じて日豪ニュージーランド間の相互運用性を向上させていくことへのコミットメントを確認しました。3大臣は、3か国での協力は、インド太平洋地域における安定強化の観点からも有益であることで一致しました。
その上で、会談では、ニュージーランド政府が「もがみ」型護衛艦の能力向上型を、アンザック級フリゲートの後継艦の候補の一つとして発表したことを歓迎しました。ペンク大臣からは、後継艦に関する検討は早期の段階であり、2027年末までに内閣に対して好ましい候補について提言予定であると説明を受けました。小泉大臣からは、仮にニュージーランドが「もがみ」型護衛艦の能力向上型を選定すれば、3か国間の相互運用性及び相互互換性の向上に繋がる可能性がある旨伝達しました。
- 日豪ニュージーランド防衛相会談(朝食会)について
- https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/area/2026/20260530_aus_nzl-j.html
日英防衛相会談
令和8年5月30日、第23回IISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)出席のためシンガポール訪問中の小泉防衛大臣は、英国のヒーリー国防大臣と防衛相会談を行ったところ、概要以下のとおり。
1 両大臣は、日英防衛協力の着実な進展を歓迎するとともに、グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)を含む日英防衛協力のさらなる強化に向けて、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。
2 また、両大臣は、地域情勢についても意見交換を行い、欧州大西洋とインド太平洋の安全保障は一体不可分であることを再確認するとともに、力による一方的な現状変更を許容しない安全保障環境の創出に向け、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。
日ニュージーランド防衛相会談
令和8年5月30日(現地時間)、第23回IISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)出席のためシンガポールを訪問中の小泉防衛大臣は、ペンク・ニュージーランド国防大臣と防衛相会談を実施しました。
1 両大臣は、今年3月の情報保護協定の発効や、昨年12月のACSAへの署名など、両国の防衛協力の制度的基盤の整備が進展していることを歓迎しました。
2 小泉大臣から、ニュージーランド政府が「もがみ」型護衛艦の能力向上型を、アンザック級フリゲートの後継艦の候補の一つとして発表したことを歓迎するとともに、今後も情報提供をはじめとして緊密に連携していく旨伝達しました。ペンク大臣からは、後継艦に関する検討は早期の段階であり、2027年末までに内閣に対して好ましい候補について提言予定であると説明を受けました。
3 両大臣は、JPIDD(日・太平洋島嶼国国防大臣会合)とSPDMM(南太平洋国防大臣会合)における議論を歓迎するとともに、太平洋島嶼国との協力の強化において、引き続き、両国で連携していく方針を確認しました。
4 両大臣は、今月、海上自衛隊とニュージーランド海軍との間で実施された共同訓練を通じて相互の連携強化を図ったことに言及し、今後も同様の訓練等を通じ、両国の防衛協力を一層深化させるため、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
- 日ニュージーランド防衛相会談について
- https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/area/2026/20260530_nzl-j.html
日米防衛相会談
令和8年5月30日15時00分(現地時間)から約60分間、小泉防衛大臣とヘグセス米戦争長官は、シンガポールにおいて防衛相会談を行ったところ、概要次のとおり。
1 総論
両閣僚は、本年3月の高市総理訪米の成果も踏まえ、首脳間で一致した日米同盟の抑止力・対処力を一層強化していくための幅広い安全保障協力について、その具体的な実行に切迫感を持って取り組み、日米同盟を更なる高みに引き上げていくことで一致した。小泉大臣から、防衛装備移転制度の見直し及び我が国の防衛力の一層の強化に向けた進捗について説明した。ヘグセス長官は、同制度の見直しを歓迎し、防衛力を強化しようとする日本の取組について、地域の抑止力を向上させ、地域の平和と安定に一層貢献する取組であるとして支持を表明した。
2 地域情勢等
両閣僚は、中国をめぐる諸課題を含む地域情勢についても幅広く意見交換を行った。両閣僚は、一層厳しさを増すインド太平洋地域の安全保障情勢を踏まえ、日米が引き続き揺るぎない姿を示しつつ、いかなる事態にも冷静かつ毅然と対応し、一層緊密に連携していくことを確認した。
3 日米防衛協力
両閣僚は、
▪日本各地におけるより高度かつ実践的な共同訓練の進捗を歓迎した。柔軟な航空分散の増加、南西地域における共同プレゼンスの向上で一致した。米軍のミサイルシステムを始めとする装備の一時展開を支持した。
▪防衛装備・技術協力について、第4回日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議(DICAS)2.0での議論の進展を歓迎した。小泉大臣から、SM-3ブロックⅡAやAMRAAM等のミサイルの共同開発・共同生産を含む日米協力の取組を更に加速させていくためのイニシアティブとして「オペレーション・スーパーチャージ」を提案し、両閣僚はその具体的な方策について議論した。
4 同志国との連携
両閣僚は、具体的な成果に重点を置きつつ、豪州、韓国、フィリピンを始めとする地域のパートナーとの間で協力を更に進展させていくことで一致した。特に、地域の脅威に対抗するための日米豪3か国によるネットワーク化された防空ミサイル防衛アーキテクチャ構築に向けた情報共有の枠組みについて一致し、今後、これを「TRISHIP(Trilateral Air/Surface/Missile Information Sharing in the Indo-Pacific)」として運用していくことを歓迎した。また、日米豪では、共同訓練、ロジスティクス協力、技術協力のほか、日米豪防衛協議体(TDC)の下の机上演習など効果的な協力が進展していることを歓迎した。
5 米軍再編等
両閣僚は、抑止力を維持し、地元への影響を軽減するため、辺野古における普天間飛行場代替施設の建設及び同飛行場の返還を含む、沖縄統合計画に従った在日米軍再編の着実な実施が極めて重要であること、また、在日米軍による事件・事故の再発防止のため引き続き協力していくことを確認した。
日韓防衛相会談
令和8年5月30日、第23回IISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)出席のためシンガポールを訪問中の小泉防衛大臣は、アン韓国国防部長官と日韓防衛相会談を行ったところ、概要以下のとおり。
1 両閣僚は、現下の地域情勢について意見交換を実施しました。
2 両閣僚は、本年1月の防衛相会談で防衛協力・交流の活性化に合意して以降、防衛当局間で活発な交流が実施されていることを歓迎し、このモメンタムを維持することで一致しました。
3 このことを踏まえ、両閣僚は小泉防衛大臣による訪韓を早期に実現するために調整を進めることで一致しました。
4 また、両閣僚は本年6月に約9年ぶりとなる日韓捜索・救難共同訓練を実施することで一致しました。
5 そして、両閣僚は日韓・日米韓防衛協力を引き続き推進していく意思を改めて確認しました。
日比防衛相会談(共同プレスステートメント)
令和8年5月31日、第23回IISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)出席のためシンガポール訪問中の小泉防衛大臣とフィリピンのテオドロ国防大臣は防衛相会談を行ったところ、概要以下のとおり。
1 冒頭、小泉大臣から今月のフィリピン訪問から間を置かずに、再びテオドロ大臣との会談が実現したことを嬉しく思う旨述べ、今月の日・フィリピン首脳会談で格上げされた「包括的・戦略的パートナシップ」の下、二国間の防衛関係をさらに強化してきたい旨述べました。これに対し、テオドロ大臣からは、両国の信頼関係に基づき、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の下で、引き続き連携したい旨発言がありました。
2 両大臣は、5月5日の防衛相会談で設置した、包括的な装備協力を実現するための両国防衛当局の政策、運用、装備部門を含むワーキンググループにおいて、新たな装備移転制度の下、日比の更なる連携強化に資する取組とするための具体的な議論が進展していることを歓迎した。5月28日に首脳間で「あぶくま」型護衛艦やTC-90の移転に向け、防衛当局間のやりとりを加速させることで一致したことを受け、両大臣は、「あぶくま」型護衛艦については除籍後すみやかに、TC-90については1機を2027年度中(※日本の会計年度)に移転する方向で議論を進めることで大筋で合意しました。また、これを実現するため、比海軍への教育訓練、維持整備、移転後の装備品の適切な管理の在り方を含む詳細について、情報面を含む防衛協力の進展と併せて、引き続きワーキンググループにおいて一体として議論を進め、早期に成果が得られるよう、両大臣がリーダシップを発揮していくことで一致しました。
3 また、両大臣は、日・フィリピンRAAを適用した米比共同訓練「バリカタン26」への参加や、本年1月の物品役務相互提供協定の署名、さらに秘密軍事情報保護協定の正式交渉開始など、両国の防衛協力が制度面と運用面の両輪で進展していることを歓迎し、防衛面での連携を一層強化していくことで一致しました。
4 さらに、両大臣は、フィリピンが本年のASEAN議長国を務めることも踏まえ、日本とASEANの防衛協力を一層強化していくことで認識を一致しました。
- 日比防衛相会談について(共同プレスステートメント)
- https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/area/2026/20260531_phl-j.html
日シンガポール防衛相会談
令和8年5月31日、第23回IISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)出席のためシンガポール訪問中の小泉防衛大臣は、シンガポールのチャン国防大臣と防衛相会談を行ったところ、概要以下のとおり。
1 冒頭、小泉大臣から、シンガポールがシャングリラ会合ホスト国として、地域の平和と安定に継続的に貢献していること、また、ASEANの対日調整国としての尽力に対して敬意を表するとともに、本年3月の首脳会談において「戦略的パートナーシップ」に格上げされた二国間関係の下、両国の防衛関係を一層強化していきたい旨述べました。これに対し、チャン大臣からは日本は信頼できるパートナーであり、引き続き緊密に連携していきたい旨の発言がありました。
2 両大臣は、ハイレベル交流を中心とした人的交流や、寄港や教育課程への参加等の部隊間交流が活発に行われていることを歓迎し、今後も継続的に実施していくことで一致しました。また、防衛装備品・技術移転協定並びに日本の法令及び政策に沿って、二国間の防衛装備・技術協力についても推進していくことで一致しました。
3 両大臣は、防衛当局間協議のワーキング・グループにおいて協力分野に関する意見交換を実施するとともに、防衛協力を一層推進させるため、大臣間で定期的に協議を実施することを確認しました。
両大臣は、地域情勢が緊迫する中で、両国の安全及び地域の平和と安定を確保するため必要な場合には、協議を実施することで一致しました。
4 さらに、両大臣は、地域の平和と安定に対してより実効的に貢献するため、日本とASEANとの防衛協力を強化していくことを確認しました。
(以上)
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