RTX社レイセオン 多任務対応の次世代レーダーソフトウェア技術について米海軍研究局から開発契約を獲得(6月12日)
- 日本の防衛
2026-6-13 10:31
令和8(2026)年6月12日(金)、アメリカの航空宇宙・防衛企業RTXの広報代理バーソン・コーン&ウルフ・ジャパンは、RTX社の事業部門であるレイセオンの先進技術チームが、米海軍研究局(ONR)からレーダーに関する新たな技術開発について契約を獲得したというリリースを日本語で公表した。
「ソフトウェア・デファインド・アパーチャー」(ソフトウェア定義の開口面)と名付けられたこの技術は、ソフトウェアの書き換えによって、ひとつのレーダー開口面から発信する電波を制御し、通信、ミサイル追跡、電子戦(ジャミング)など、異なる任務に切り替えて使うことを可能にするもの。
米国では今年5月18日に公表されたリリースであり、内容は以下の通り。
RTXのレイセオン、次世代ソフトウェア・デファインド・レーダー能力のさらなる開発契約を獲得
〜海軍レーダーは、新ソフトウェアにより多任務への柔軟な対応と、5Gとの周波数共用が改善〜

バージニア州アーリントン(2026年5月18日) -- RTX(NYSE: RTX)の一事業部門であるレイセオンは、次世代海軍レーダー向けの先進的なレーダーソフトウェアをさらに開発するため、米海軍研究局(Office of Naval Research)から契約を獲得しました。
本契約に基づき、レイセオンの先端技術チームは、レーダーを構成する各要素が独立して動作できるようにするソフトウェアを開発します。これにより、単一のレーダーで複数の任務を同時に遂行できるようになります。各構成要素をそれぞれ独立した「ソフトウェア・デファインド・アパーチャー」として扱うことで、レーダーは変化する運用ニーズに迅速に適応し、5Gなどの商用ネットワークと混雑した周波数帯をより適切に共用できるようになります。
レイセオンの先端技術部門プレジデントであるコリン・ウィーラン(Colin Whelan)は次のように述べています。「電磁スペクトラムはかつてないほど複雑化しており、私たちのシステムは、その中でいかに賢く運用するかが問われています。どこに、どのように電波を放射するかをソフトウェアによって精密に制御することで、進化し続ける任務要件に対応するためのソフトウェア・デファインド・アパーチャーの活用において、重要な一歩を踏み出しています」
この柔軟かつモジュール型のアーキテクチャは、レイセオンが長年培ってきたソフトウェア・デファインド・アパーチャーの技術を基盤としており、ハードウェアの再設計ではなくソフトウェアによって能力の向上を実現します。このアプローチにより、レーダー性能を、より迅速に、低コストで、かつリスクを抑えながら、時間をかけて適応・拡張していくことが可能になります。
ソフトウェアの開発完了後、レイセオンは一連の実証を行い、レーダーモジュールの独立制御や、それに伴う多任務運用・周波数共用といった能力を検証します。検証に成功すれば、この技術は実運用中の海軍レーダーシステムへ移行される見通しです。
※この資料はRTXが 2026年5月18日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・要約して配信するものです。資料の内容および解釈については英語版が優先されます。
レイセオンについて
RTXの一事業部であるレイセオンは、米国政府、同盟国およびパートナー国が国家主権を守り、安全保障を確保するための防衛ソリューションを提供しています。100年以上にわたり、統合防空ミサイル防衛、スマート兵器、ミサイル、先進センサーおよびレーダー、迎撃ミサイル、宇宙ベースのシステム、極超音速システムおよび陸・海・空・宇宙にわたるミサイル防衛の分野において、新技術の開発と既存能力の向上に努めてきました。
RTXについて
RTXは、世界で18万人以上の従業員からなる航空宇宙・防衛分野のリーディングカンパニーです。私たちは、科学と技術の限界に挑戦し、世界をつなぎ、守る方法を再定義しています。業界をリードする能力を生かし、航空の発展を推進するとともに、任務の成功に資する統合防衛システムを設計し、世界中のお客様が直面する最重要課題に対処するお手伝いをすべく、次世代の技術ソリューションと製造基盤を提供しています。同社はバージニア州アーリントンに本社を置き、2025年の売上高は880億ドルを超えました。
(以上)
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