防衛省、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況を更新(9月6日)
- その他
2024-9-10 12:01
防衛省は令和6(2024)年9月6日(金)、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況について、最新情報を更新した。
防衛省では2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、およそ1週間おきにマップ上にその状況をまとめ、公式サイトにおいて公表し続けてきている。
今回の更新はこちらのとおり。
ウクライナ関連
今回のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為です。
防衛省としては、インド・太平洋地域への影響も見据えながら、関連動向の情報収集・分析に努めており、可能な限り、共有していきたいと考えています。
ロシア軍によるウクライナ侵略の状況(2024年9月6日時点)
ウクライナ軍が露西部クルスク州への越境攻撃を実施する一方、露軍は、同攻撃に対応しつつも、ウクライナ東部への攻勢及びウクライナ全土に対するミサイル・無人機攻撃を継続している模様です。
※以下は地図に記入された文字の書き出しです。一部の略語・略号は元の言葉に書き改めています。
戦闘による人的被害・物的損耗の状況
ロシア軍
:死者約12万人、負傷者約18万人(ニューヨーク・タイムズ紙23年8月18日)
:死者約18万人(ゼレンスキー大統領24年2月25日)
:死傷者50万人以上(英国防省24年5月31日)
ウクライナ軍
:死者約7万人、負傷者約12万人(ニューヨーク・タイムズ紙23年8月18日)
:死者3.1万人(ゼレンスキー大統領24年2月25日)
ウクライナ市民
:死者10,000人以上、負傷者1万8,500人以上(国際連合23年12月4日)
戦況など
‐ウクライナ総司令官は、クルスク州で1日に最大2キロ前進し、5km²の地域を掌握と報告(8月30日)
‐ウクライナ軍情報総局は、露ミサイル攻撃の迎撃に当たっていたF-16戦闘機が墜落し、パイロットが死亡したとし、原因を調査するためウクライナ国防省下に特別委員会を設置と発表。欧米メディア等は、防空システム「ペトリオット」による誤爆を受けた可能性や機器の故障、パイロットのミスの可能性について報道(8月29日、30日)
‐ゼレンスキー大統領は、オレシチュク空軍司令官を解任したと発表(8月30日)
‐露国防省は、8月29日にルハンスク州ステルマヒウカ村、ドネツク州ミコライウカ村、30日にハルキウ州シンキウカ村、ドネツク州コスチャンチニウカ村、同州ノヴォジェランネ村、31日にドネツク州ピウニチネ村、9月1日にドネツク州ヴィイムカ村、同州プチチェ村、2日にドネツク州スクチネ村、4日にドネツク州カルリウカ村、同州プレチスティウカ村を解放したと発表
‐露国防省は、一晩に15地域で計158機の無人機を撃墜したとし、クルスク州(46機)、ブリャンスク州(34機)、ヴォロネジ州(14機)に対する攻撃が最も多かったと発表。露当局等の発表によれば、モスクワ州の発電所及び石油精製工場、露北西部トベリ州の発電所において火災が発生(9月1日)
‐ウクライナ・メディアは、新型の国産ミサイル無人機「パリャヌィツャ」について、クリミア半島に対する攻撃に使用されたと報道(9月2日)
‐ゼレンスキー大統領は、露が2発の弾道ミサイルで、ポルタヴァ市にあるウクライナ軍事教育施設の敷地及び隣接する病院を攻撃と発表。ウクライナ内務省は、5日時点で、少なくとも54名が死亡、297名が負傷と発表。欧米メディア等は、ウクライナ侵略開始以来、一度で最も多くの死者を出した攻撃の1つと報道(9月3日、4日)
‐ゼレンスキー大統領は、クルスク侵攻の目的の1つは、特に東部前線からの露軍撤退で、露は6万人の戦力を転用したが、ポクロウスクでは大きな減少は見られないとした一方で、プーチン大統領を交渉に応じさせるため、占領した露地域を無期限に保持する計画である旨発言(9月4日)
‐ノルウェー国防相は、F-16戦闘機1機を今年の秋に、残り5機を年内に供与すると発言(9月4日)
‐独首相は、同国が既に防空システム「IRIS-T」×7機をウクライナに供与したとするほか、今後新たに17機を供与する予定であり、うち4機は今年中の提供を予定していると発表(9月4日)
(以上)
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