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用語集 た行

  • 用語集

2024-4-1 08:00

第1空挺団 【だい1 くうていだん】
防衛大臣直轄の陸上総隊に属する、日本唯一の空てい部隊。千葉県船橋市の習志野駐屯地に所在する。航空機から落下傘で所望の地域に降着することができる。高い即応能力と機動力をもって、日本全国のあらゆる事態に素早く対応する。

第1ヘリコプター団 【だい1へりこぷたーだん】
千葉県の陸上自衛隊 木更津駐屯地に司令部と本拠地を置く、陸上総隊隷下で唯一のヘリコプター部隊。CH-47JA輸送ヘリを主力とし、V-22オスプレイ、EC-225LP要人輸送ヘリ、UH-60JA多用途ヘリ、LR-2連絡偵察機を運用する。ヘリコプターの特徴を生かし、部隊の空中機動、航空偵察、人員・物資の航空輸送、要人空輸など、多岐にわたる任務を実施している。災害派遣においては、全国に展開して任務を行う。いかなる事態にも対処できるように待機態勢をとりつつ、国際緊急援助活動、在外邦人などの輸送、国際平和協力活動のための訓練なども行う。2011年3月11日の東日本大震災では、東京電力 福島第一原子力発電所 3号機を冷却するため、上空からの4回の放水を実施した。

第5空軍(米軍) 【だい5くうぐん】
太平洋空軍の中でも在日米軍を隷下に置く部隊。隷下に第35戦闘航空団(三沢基地)、第374空輸航空団(横田基地)、第18航空団(嘉手納基地)を置く。司令部は横田基地。

第151連合任務部隊(CTF151) 【だい151れんごうにんむぶたい】
海賊対処のための多国籍の連合任務部隊として、2009年1月に設置。アメリカ、オーストラリア、イギリス、トルコなどが活動しアデン湾などの警戒監視を行うことにより、航行する民間船舶を海賊行為から保護する「ゾーンディフェンス」を実施している。

第302保安警務中隊 【だい302ほあんけいむちゅうたい】
第302保安警務中隊は、陸上自衛隊の警務科という職種で、警察の役割をする部隊。警護・道路交通統制や犯罪の予防などを行う。また、特別な任務として、海外から国賓などが来る際には、特別儀じょうを行う。

対潜戦術訓練装置 【たいせんせんじゅつくんれんそうち】
地上で潜水艦に対する戦術などの術科能力の向上を図る訓練装置。波や潮流などの環境の影響を計算し音響信号を模擬することで、目標の探索や追尾・攻撃などを模擬することができる。

太平洋空軍(米軍) 【たいへいようくうぐん】
アジア太平洋地域を管轄するアメリカ空軍のメジャーコマンドの一つ。司令部をハワイのパールハーバー・ヒッカム統合基地に置き、第5空軍(日本)、第7空軍(韓国)、第11空軍(アラスカ)などを隷下に置く。

対領空侵犯措置 【たいりょうくうしんぱんそち】
わが国の領空を侵犯する恐れのある外国の航空機に対して戦闘機を緊急発進させて対応し、領空侵犯した外国の航空機に対して領空からの退去を警告したり、最寄りの飛行場へ強制着陸させるなどの一連の行動をいう。公共の秩序を維持するための行動で、「警察権」の行使として行うものだが、実施できるのが航空自衛隊のみであることから、自衛隊法第84条に基づいて、航空自衛隊が担っている。「たいりょうしん」と略称される。

タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇 【たらんたるIIIみさいるごえいしょうかいてい】
満載排水量で493tというサイズで、日本ではミサイル護衛哨戒艇と呼称しているが、世界的にはコルベットにも分類される大型のミサイル艇。初期型の1番艦は1970年代末の就役で順次退役しているものの、改良型は現在も多数が現役にある。
[主要諸元]満載排水量:493t 全幅:10.2m 全長:56.1m 速力:約76km/h

タリスマン・セイバー 【たりすまんせいばー】
オーストラリアで実施された日本とアメリカによる共同訓練。2019年には海上自衛隊と、陸上自衛隊の水陸機動団が参加し、アメリカ海軍、海兵隊との連携などを深めた。

弾道ミサイル防衛 【だんどうみさいるぼうえい】
防衛省・自衛隊では、弾道ミサイル攻撃などへの対応に万全を期すため、2004年度からシステム整備を開始。イージス艦への弾道ミサイル対処能力の付与やペトリオットの配備など、弾道ミサイル攻撃に対するわが国独自の多層防衛体制の整備を進めている。

地対空誘導弾ペトリオット(PAC-3) 【ちたいくうゆうどうだんぺとりおっと】
地上から航空機やミサイルを迎撃するミサイル。現存する地対空誘導弾の中では、最も優れたシステムといわれる。各種機能の自動化、迅速化、高精度化が図られており、超低高度から高高度にいたる複数目標に対し、同時に対処可能である。
[主要諸元]全長:約5m 直径:約25cm 重量:約300kg

地方隊 【ちほうたい】
海上自衛隊における防衛大臣直轄の部隊であり、主として担当の警備区域の防衛・警備および自衛艦隊などの後方支援にあたっている部隊。横須賀、呉、佐世保、舞鶴、大湊の5つに地方隊が置かれている。

中期防衛力整備計画 【ちゅうきぼうえいりょくせいびけいかく】
わが国の防衛力のあり方と保有すべき防衛力の水準について規定する長期的な全体構想である「防衛大綱」で示された目標を達成するために、5年の経費の総額限度や装備品の数量などを明示したもの。令和4年12月に「防衛力整備計画」が定められたことで、昭和61(1986)年度以来続いた同名の防衛力整備計画は廃止された。

中距離多目的誘導弾 【ちゅうきょりたもくてきゆうどうだん】
舟艇や装甲車などさまざまな目標に対処が可能な誘導弾。赤外線とレーザーを用いた捜索・標定機能により、効率的に目標を探知できるほか、車両への搭載や空輸、空中投下も可能なことから、離島侵攻をはじめとする新たな脅威にも即時に対応ができる。
[主要諸元]全幅:2.2m 全長:4.8m 全高2m 全備重量:3.9t

統合運用 【とうごううんよう】
災害派遣や海外派遣、治安出動や島しょ防衛などで、陸・海・空各自衛隊の任務を組み合わせて部隊間で協力をして運用をすること。自衛隊の統合運用に関する命令は、統合幕僚長によって行われる。

統合幕僚学校 【とうごうばくりょうがっこう】
幹部自衛官を教育訓練する機関で、東京都目黒区に所在している。上級部隊指揮官や上級幕僚として職務遂行に必要な自衛隊の統合運用に関する知識および技能を習得させるための教育訓練を行っている。ほかにも、自衛隊の統合運用に関する基本的な調査研究を行っている。

統合幕僚監部 【とうごうばくりょうかんぶ】
陸・海・空各自衛隊の一体的な行動を遂行するために計画を立て、統合運用などを行うための機関。

東部方面衛生隊 【とうぶほうめんえいせいたい】
朝霞駐屯地に駐屯する、2002年に編成された陸上自衛隊の部隊で、隊本部・本部付隊、野外病院隊、救急車隊の3つの隊で編成される。野外病院の開設運営などを実施し、師団、旅団および方面直轄部隊などを衛生面で支援する役割を担う。

東部方面混成団 【とうぶほうめんこんせいだん】
神奈川県横須賀市の武山駐屯地に駐屯する陸上自衛隊の部隊の1つ。地上戦闘の主要部隊として、小銃などの軽火器や、迫撃砲、対戦車火器などを保有し、地上で戦闘するための各種行動を行う「普通科」部隊のほか、隊員に必要な知識や技能などを教える「教育隊」などの部隊からなる。

特大型運搬車 【とくおおがたうんぱんしゃ】
最大積載量50トンの4軸16輪の陸上自衛隊で最も大型のトレーラをけん引した車両。長距離自走に不向きな戦車などの運搬に使用され、自衛隊が保有する全戦車の積載が可能。輸送科部隊に装備されている。
[主要諸元]全長:約17m 全幅:約3.49m 全高:約3.15m 最高速度:60km/h 重量:約21t

特殊武器防護隊 【とくしゅぶきぼうごたい】
核、生物、有毒化学剤などの特殊武器攻撃により汚染された地域の偵察・除染を行う部隊。また、煙幕を使って部隊の行動を隠す発煙や、重要施設および装備品などを火災から守る消火活動を行う能力を有する。

特定秘密 【とくていひみつ】
行政機関の長が「その漏えいが我が国の安全保障に著しく支障を与えるおそれがあるため、特に秘匿することが必要であるもの」と指定するものを指す。これを保護する秘密保護法が2014年12月10日に施行された。

特別儀仗 【とくべつぎじょう】
自衛隊を公式訪問する賓客を迎える際に、その途上を警衛し、相手に敬意を表すために行う儀礼を「儀じょう」といい、皇族や内閣総理大臣、国賓などを迎える際に行われる儀礼を「特別儀じょう」と呼ぶ。特別儀じょうは国歌をはじめとする音楽演奏と相手に敬意を表する「栄誉礼」などの儀礼をもって来賓を迎える。

特別航空輸送隊 【とくべつこうくうゆそうたい】
1993年6月に編成された部隊であり、北海道に所在する。航空自衛隊の航空支援集団に属しており、隊本部、第701飛行隊、整備隊の3つで構成。政府専用機による国賓などの輸送を行っている。また、必要に応じて、国際平和協力業務、緊急時における在外邦人などの輸送を実施している。2019年4月からB-777を運用している。

特別輸送ヘリコプター隊 【とくべつゆそうへりこぷたーたい】
千葉県木更津市にある、陸上自衛隊木更津駐屯地に所在する部隊、第1ヘリコプター団隷下の航空科部隊の1つ。国家行事などにおける国内外の要人の空輸を任務とする。

特務艇「はしだて」 【とくむていはしだて】
特務艇「ひよどり」の代替艇として建造された新型艇。小型のため、離島や水深の浅い港にも入港できる。医療機能を備え、災害時に被災者支援を行う。また、国内外の来賓をもてなすレセプションや広報活動も行う。
[主要諸元]基準排水量:400t 全幅:9.4m 全長:62m 速力:約37km/h 深さ:4.6m 喫水:2m

特科 【とっか】
陸上自衛隊の職種の1つ。「特科」は諸外国の陸軍の砲兵に相当。大砲やロケットなどを装備し、広い地域を制圧する能力を持つ職種。

ドンディアオ級情報収集艦 【どんでぃあおきゅうじょうほうしゅうしゅうかん】
情報収集艦の名の通り、上部構造物に複数のレーダーの大型レドームが林立し、各種の電子情報等の収集にあたる。中国海軍でのタイプ名は815A型だが、性能向上型のバッチⅡと合わせて8隻が建造されている。[主要諸元]満載排水量:5,998t 全幅:16.4m 全長:130m 速力:約37km/h

◎防衛省・自衛隊 用語集(https://www.mod.go.jp/j/press/shiritai/glossary.html)を編集・加工して作成。本サイトで別途加えた用語も含まれています。

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