宇宙空間を監視する多軌道観測衛星、キヤノンが実証機の製造に着手
- 防衛省関連
2024-8-20 11:11
防衛省は令和6(2024)年8月16日(金)12時、多軌道観測衛星の実証事業の進捗状況を発表した。
本事業の目的は、宇宙領域把握(SDA)による宇宙空間の安定利用。光学衛星を低軌道へ打ち上げ、軌道上からさまざまな高度の人工衛星の動きを検知する実証実験を行う予定だ。事業者はキヤノン電子株式会社。
リリースでは、実証機の詳細設計が完了したことと、製造に着手したことを発表している。
発表の全文は下記の通り。
多軌道観測衛星の実証の進捗状況について
宇宙領域把握(SDA:Space Domain Awareness)能力の向上のため、低軌道から静止軌道までの衛星の動きを検知する実証事業について、詳細設計が完了し、実証機の製造に着手したことをお知らせします。
多軌道観測衛星の実証について、これまで実証機の製造に向けた設計を行ってきたところ、5月29日に基本設計確認会、7月31日には詳細設計確認会を実施しました。これらの確認会において衛星の設計および各構成部分の要求仕様等について確認し、実証機の詳細設計が完了したため、今後は実証機の製造に取り組んでいきます。
防衛省は、国家安全保障戦略(令和4年12月16日 国家安全保障会議決定及び閣議決定)等の戦略文書や宇宙安全保障構想(令和5年6月13日 宇宙開発戦略本部決定)に基づいて、引き続き、民間事業者等とも連携し、宇宙空間の安全かつ安定的な利用の確保(宇宙における安全保障)に取り組んでまいります。
事業概要
宇宙空間の安定的利用の確保のためには、SDA能力の向上が不可欠です。特に、静止軌道上では通信衛星等の重要な衛星が運用されており、これらの衛星の安定的な利用を確保するため、地上の光学望遠鏡やレーダー、軌道上の観測衛星など複数の観測方法を組み合わせ、不審な衛星の動きを検知する精度を高めることが重要です。本事業では、低軌道から静止軌道までの衛星を観測する光学衛星を低軌道へ打上げ、軌道上から衛星の動きを検知する実証を行います。
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