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情報収集衛星レーダ8号機の打ち上げと軌道投入に成功(9月26日)

  • 防衛省関連

2024-9-27 13:40

 三菱重工業は令和6(2024)年9月26日(木)、H-IIAロケット49号機による情報収集衛星レーダ8号機の打ち上げと、正常な分離の成功を報告した。これにより、レーダ8号機は予定していた軌道に投入された。

 日本では安全保障環境と危機管理のため、内閣情報衛星センターが人工衛星による情報収集活動を行っている。現在は、デジタルカメラを用いた光学衛星4機、天候や昼夜の影響を受けにくいレーダ衛星5機、データ中継衛星1機の計10機を運用しており、今回打ち上げられた情報収集衛星レーダ8号機が稼働を開始すれば、11機体制となる。

 三菱重工業による報告は以下の通り。

H-IIAロケット49号機による情報収集衛星レーダ8号機の打上げ結果について(三菱重工)

写真:三菱重工業

 三菱重工業株式会社は、2024年9月26日14時24分20秒(日本標準時)に種子島宇宙センターにおいて、情報収集衛星レーダ8号機を搭載したH-IIAロケット49号機(H-IIA・F49)の打上げ(注)を執行しました。
 ロケットは計画どおり飛行し、情報収集衛星レーダ8号機を正常に分離した事を確認しました。
 今回のH-IIAロケット49号機打上げ実施にご協力頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。

(注)内閣衛星情報センターが行う打上げを、三菱重工業株式会社が執行。

(以上)

 また、IHIエアロスペースも、今回の打ち上げ成功についてリリースを発表している。

H-IIAロケット49号機打上げ成功について(IHIエアロスペース)

 H-IIAロケット49号機が2024年9月26日14時24分20秒に宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターから打上げられ、搭載した情報収集衛星レーダ8号機の分離に成功しました。

 この成功に尽力された三菱重工業株式会社をはじめ、関係された多くの皆様に深い敬意を表します。

 本ロケットには、当社が2001年の初号機打上げから開発・製造を担当している、固体ロケットブースタ(SRB-A)、第2段ガスジェット装置、火工品等が搭載されており、今回の打上げ成功に貢献できたことを大変光栄に思います。H-ⅡAロケットは、50号機で退役となりますが、当社は今後も後継機となるH3ロケットを含め、ロケット関連の技術開発とその研鑽に励み、日本の宇宙産業の発展に貢献してまいります。

(以上)

 今回の打ち上げ成功に際し、岸田文雄(きしだ・ふみお)内閣総理大臣が、以下の通りコメントを寄せている。

内閣総理大臣のコメント(H-IIAロケット49号機の打上げ成功について)

 本日、種子島宇宙センターから、H-ⅡAロケット49号機が打ち上げられ、搭載していた情報収集衛星レーダ8号機は所定の軌道に投入されました。
 政府としては、このレーダ8号機を含む情報収集衛星を最大限活用し、今後とも我が国の安全保障及び危機管理に万全を期す所存です。

(以上)

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