2025シャングリラ会合──日米豪比の防衛相が会談、共同声明を発表(5月31日)
- 日本の防衛
2025-6-4 10:20
防衛省は令和7(2025)年5月31日22時00分、第22回IISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)出席のためシンガポールを訪問中の中谷 元(なかたに・げん)防衛大臣が、ヘグセス米国防長官、マールズ豪副首相兼国防大臣及びテオドロ比国防大臣との防衛相会談を行ったことを発表した。
内容は以下の通り。
日米豪比防衛相会談について
◯5月31日(土)、シャングリラ会合出席のためシンガポールを訪問中の中谷防衛大臣は、ピート・ヘグセス米国防長官、リチャード・マールズ豪副首相兼国防大臣及びギルベルト・テオドロ比国防大臣との間で会談を実施しました。
◯閣僚は会談において、地域における共通の課題や協力の拡大について議論し、会談後に共同声明を発出しました。
◯安全保障環境が大変厳しい中において、同盟国・同志国との連携は地域の平和と安定にとって不可欠です。防衛省としては、今後も様々な機会を活用し、協力を強化してまいります。
日米豪比防衛相会談共同声明(2025年5月31日)(仮訳)
令和7年5月31日、シンガポール共和国において、中谷元防衛大臣、リチャード・マールズ豪副首相兼国防大臣、ギルベルト・テオドロ比国防大臣、ピート・ヘグセス米国防長官との間で会談を実施した。これは過去3年間のうち、4か国の防衛閣僚による4回目の会合であり、自由で開かれたインド太平洋という共有されたビジョンを進めるための継続的で重要な連携を強調した。
閣僚は、中国による東シナ海及び南シナ海における不安定化をもたらす行動及び力又は威圧によるあらゆる一方的な現状変更の試みについて、継続的で深刻な懸念を表明した。閣僚はまた、南シナ海におけるフィリピンやその他の国々に対する中国による危険な行為に関して深刻な懸念を改めて表明し、紛争の平和的解決の重要性を強調した。閣僚は、特に国連海洋法条約に反映されているとおり、国際法並びに、航行及び上空飛行の自由を堅持することの重要性を強調した。閣僚は、地域における平和と安定を求めた。閣僚は、ASEANの中心的役割及びインド太平洋地域における安全と安定を確保する際のASEAN主導の地域的枠組みの重要性を強調した。
閣僚は今後のパートナーシップにおける4点の主要な発展について表明した:
1 防衛投資の優先事項の調和:
閣僚は、フィリピンの防衛上の優先事項及び自由で開かれたインド太平洋を支えるため、インフラ投資を含む安全保障協力上の取組を整合することの重要性を再確認した。これとともに、ワレス空軍基地における日本製警戒管制レーダーの設置、バサ航空基地司令部及び統制融合センターにおける米国による航空領域センサーの継続的構築及び統合、豪州によるフィリピンにおける成長中の防衛インフラの支援のための取組は、南シナ海におけるフィリピン国軍による航空状況把握の向上に総じて寄与している。閣僚は、航空状況把握、海洋状況把握及びその他の優先事項をより良く支援するため、安全保障協力を一層調和させることにコミットした。
2 情報共有の向上:
閣僚は、南シナ海及びインド太平洋地域における共通の情勢認識の確立のため情報共有の重要性を認識した。閣僚は米比秘密軍事情報保護協定の最近の締結を歓迎し、豪州及び日本がフィリピンとの間で類似の協定に向けた2国間の議論を進めていくことに留意した。閣僚は、これらの取組がそうした目的のための協同ハブにおけるものを含めてさらなる情報共有及び分析の促進に寄与することを確認した。
3 サイバー安全保障及び強靱性の強化:
閣僚は、既存の共同訓練・演習を通じたものを含めて、フィリピンのサイバー安全保障及び防衛の強靭性のため共同で投資することでコンセンサスを得た。また、閣僚は、悪意ある主体による国家安全保障上の脅威に対抗するべく協力することの重要性も認識した。
4 運用上の連携及び相互運用性の強化:
閣僚は、より強力な抑止、平和及び安全のため、東シナ海及び南シナ海を含むインド太平洋地域における運用上の連携及び調和の重要性を再確認した。閣僚は、過去の多国間の海上協同活動の成功を踏まえて、継続的な参加や、更なる同志国との協力などの範囲及び頻度の拡大にコミットした。閣僚は、東シナ海、南シナ海及び周辺海域における効果的な海洋・航空状況把握のための相互運用性及び連携を向上するため、共同の情報収集・警戒監視・偵察活動の計画を探求していくことでコンセンサスを得た。
閣僚は、4か国間の協力及び調整を強化するため、閣僚級及び事務レベルの会合を定期的に開催する重要性で一致した。今後、閣僚は、インド太平洋における平和、安定及び繁栄を支えるため、他の同志国との協力を含めて、協働し続けることにコミットした。
(以上)
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