小泉防衛大臣、新年を迎えるに当たっての隊員へのメッセージ動画を発表(1月13日)
- 日本の防衛
2026-1-15 14:16
令和8(2026)年1月13日(火)、小泉進次郎(こいずみ・しんじろう)防衛大臣は、防衛省・自衛隊の公式サイト(防衛省動画チャンネル)に「新年を迎えるに当たっての隊員への防衛大臣メッセージ」と題する動画をアップした。
メッセージ動画へのリンクと、メッセージの全文を以下に転載する。
新年を迎えるに当たっての隊員への防衛大臣メッセージ
あけましておめでとうございます。
防衛大臣の小泉進次郎です。
この年末年始においても、中国による台湾周辺での軍事演習や北朝鮮によるミサイル発射、そして、ベネズエラにおける新たな動きなどがありました。年末年始を含め、様々な事案に対応した隊員の皆さんにおかれては、本当にお疲れさまでした。
そしてまた、中国地方での地震などもありましたが、今この瞬間も国内外で、24時間態勢で日本を守るために働いている隊員がいます。いかなる時も、国を守るため全力で任務に邁進する皆さんを、防衛大臣として本当に頼もしく、誇りに思います。
緊張を強いられる中で年末年始を過ごした隊員も多いと思いますが、御家族やお子さん、友人らとの穏やかな時間など、一人ひとりにとって心と体の疲れを癒やすひとときを過ごすことができたでしょうか。
本日は、令和8年の仕事始めに当たって、隊員の皆さんに、共に我が国の防衛を担う私の決意と覚悟をお伝えしたいと思います。
昨年、私の着任時の訓示で述べて以来、折に触れて、繰り返し申し上げてきたこととして、防衛大臣としての三つの使命があります。国民の命と平和な暮らしを守り抜くこと、我が国の領土・領海・領空を断固として守り抜くこと、さらに、それらの任務に当たる自衛隊員一人ひとりとその御家族を守り抜くことです。
今年は、三文書の前倒し改定などもあり、我が国にとって大きな節目の年となります。また、自衛隊の創設以来、約70年で初めてとなる自衛官俸給表の令和9年度中の独自の改定に向けた作業も、着実に進めていかなければなりません。
激動の国際情勢への果断かつ的確な対応など、重い課題が山積していますが、防衛省・自衛隊が、頭一つ心一つに、一丸となってこれらに取り組めば、必ず今年を実りある一年にできると確信しています。
私は昨年10月に防衛大臣に就任して以来、隊員から挙がった声を一つひとつ形にするよう努めてきました。
昨年11月、先島諸島における部隊視察に際しては、自衛隊の活動に対する一部の過度な抗議活動や心ない言動により、隊員のみならず、隊員の御家族におかれても肩身の狭い思いをされていることを大臣自ら発信して欲しいという声を受けました。
国を守り、国民を守る、崇高な国防の使命を持つ隊員とその御家族は、国の宝であり、誇りです。こうした自衛隊への想いを社会全体で共有し、隊員と御家族の皆さんが肩身の狭い思いをされることのないよう、国会で、会見で、そしてSNSで、あらゆる場面において、情報発信を強化してきました。
また、先月の大宮駐屯地の部隊視察に際しては、隊員から、増加食について「菓子パンよりも栄養バランスや携行性に優れたカロリーメイト、プロテインバー、ゼリー飲料などを支給してほしい」といった要望を受け取りました。
そこで即日、大宮駐屯地の駐屯地業務隊長に相談し、要望を踏まえて対応いただくこととしたとともに、全国の駐屯地業務隊長に対しても、増加食については各隊員の要望を踏まえたものとしてほしい、という旨のメッセージを荒井陸上幕僚長とも相談の上で発出しました。
そして直近では、習志野駐屯地の部隊視察に際しても、特殊作戦群長からの要望を踏まえて、担当部局に改善に直ちに動くよう指示をし、取り組んでいるほか、SNSを通じて、隊員を含む国民の皆様から様々な御意見・御要望を受け取っており、できるものから速やかに施策に反映しています。
そしてまた、今後の防衛省・自衛隊においては、組織や業務の在り方にも変革が必要です。あらゆる組織にとって、人こそ力であり、自衛隊にとっては、人こそ全てです。
その自衛隊にとっての課題は、計画を達成できるだけの採用を実現することであることは言うまでもありませんが、一番強調したいことは、今いる人を大切にする自衛隊でなければならないということです。
その上で、これからの時代は、AIを含むデジタル技術を日々の業務に取り入れ、人の業務負担を軽減し、人がやるべき任務については、大切な人に遂行してもらう。
装備品についても、無人アセットを最大限、有効に活用して、「人を無駄遣いしない」、「今いる人を大切にする」、そして「自衛隊員の人材力を最大化」できる自衛隊を共に創り上げましょう。
こうした取組は、防衛省・自衛隊の組織としてのパフォーマンスを質・量ともに向上させるのみならず、隊員の皆さんの働き方を改善し、私の使命である、隊員とその御家族を守ることにも直結します。共に、真に精強で、しなやかな組織を作り上げようではありませんか。私自身、皆さんの先頭に立って取り組みます。
最後に、
「事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託に応える。」
私は、この言葉の重みを片時も忘れたことはありません。必ずや隊員の皆さんが、自信と誇りを持って任務に邁進できる環境を作り上げ、防衛大臣として、皆さんと、皆さんの御家族を必ず守り抜く覚悟です。
こうした私の思いは、全国で、24時間365日の態勢で働いている隊員に会えば会うほど強くなります。今年も、できる限り現場に赴き、隊員の皆さん、そして御家族の皆さんの声を聞く機会を持ちたいと思います。その際には、これまでに皆さんが続けてきた、いわば「やせ我慢」のような努力や制限に対して、何ら慮ることのない意見を、遠慮なく私に聞かせてください。
そして、「事に臨んでは」という思いを胸に、今年も危機管理に万全を期して、共に任務を果たし、良い一年にしようではありませんか。
皆さん、今年もよろしくお願い申し上げます。
令和8年1月13日
防衛大臣 小泉進次郎
(以上)
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