スカパーJSAT、熱赤外衛星画像データの日本国内販売を開始(2月2日)
- 日本の防衛
2026-2-4 12:55
スカパーJSAT株式会社は、令和8(2026)年2月2日(月)、ドイツのコンステラー社と提携し、同社が提供する熱赤外衛星画像データの日本国内における販売を開始したことを公表した。
熱赤外衛星は、熱源検知と温度測定のセンサーを搭載した人工衛星だ。ヒートアイランド現象の解析や山火事の早期発見、インフラの劣化状況の把握などに有用なほか、船舶などの稼働状況を把握することが可能なため、安全保障における港湾監視での活用も期待されている、としている。
公表内容は以下のとおり。
スカパーJSAT、宇宙から“地球の熱”を見える化 熱赤外衛星画像データの日本国内販売を開始 ~国内民間事業者初、独constellr GmbH社の画像データを販売~
スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下、スカパーJSAT)は、熱赤外センサーを搭載した小型衛星を開発するドイツ発のスタートアップ企業、constellr GmbH(コンステラー)社(本社:ドイツ・フライブルク、CEO:Max Gulde、以下、constellr)と提携し、同社が提供する熱赤外衛星画像データの日本国内における販売を開始しました。constellrのデータを国内の民間企業が取り扱うのは今回が初めて※となります。熱赤外衛星画像は、光学、SAR(合成開口レーダー)を補完する観測手段として注目が高まっており、今回の販売開始に伴い、スカパーJSATは宇宙ソリューションプロバイダーとしてデータの提供領域を拡大し、顧客課題の解決に資する、より高度なソリューションの展開を目指します。
※constellr調べ

熱赤外衛星は、熱源を検知し、温度を測定するセンサーを搭載しているため、ヒートアイランド現象の解析や山火事の早期発見、インフラの劣化状況の把握などに有用です。また、船舶や工場・発電所といった施設の稼働状況を把握することが可能なため、安全保障における港湾監視や、都市インフラ診断、産業活動の可視化など、幅広い用途での活用が期待されています。
スカパーJSATは、これまでに培った経験と顧客基盤を生かして宇宙ソリューションプロバイダーとしての提供価値を拡充するため、constellrの熱赤外衛星データの国内販売を開始し、現場のニーズや意思決定に即したデータを提供します。
constellrは2025年に打ち上げた2機の高分解能熱赤外衛星を現在運用しており、2030年までに約30機からなる衛星コンステレーションを構築し、これにより高頻度の全球温度データ取得を実現する計画です。同社の衛星は世界最高水準の温度測定精度を誇るセンサーを搭載しており、すでに世界各国の政府機関に対し、意思決定を支援する高品質な熱赤外画像データを提供しています。
スカパーJSATとconstellrは今回の連携により中長期的な協力関係を築き、安全保障や気候変動、自然災害といった地球規模の課題解決に貢献してまいります。
- 【参考情報】スカパーJSATが提供する熱赤外衛星画像データの詳細は、以下の専用サイトをご参照ください。
- https://www.skyperfectjsat.space/jsat/service/thermal_ir/
各社コメント
スカパーJSAT株式会社 代表取締役 執行役員社長 米倉 英一
constellrとのパートナーシップのもとで開始する今回の熱赤外衛星データの国内販売は、宇宙ソリューションプロバイダーとしてスカパーJSATの進化を示すものであり、地球観測ビジネスの推進における重要な節目となります。両社の強みを結集し、お客様の意思決定を支える新たな価値を確実に提供してまいります。
constellr CEO Dr. Max Gulde 氏
熱赤外衛星画像データ分析は、地球観測における「見えるもの」の先にある、「実際に起きていること」を可視化する、これまで欠けていた重要な要素だと考えています。スカパーJSATとの提携により、日本において、宇宙から得られる独立性・信頼性・継続性の高い活動の状況を示す知見を入手・活用できるようになります。
会社概要
constellr GmbH
代表者:MaxGulde
設立:2020年
本社所在地:ドイツバーデン=ヴュルテンベルク州フライブルク Heinrich-von-Stephan-Straße5c
事業内容:constellrは、ドイツ・フライブルクに本社を置く宇宙×温度観測(ThermalIntelligence)に特化したスペーステック企業です。2020年に欧州最大の応用研究機関Fraunhofer研究機構の研究者らにより設立され、小型衛星コンステレーションを用いて地表の正確な熱赤外データ(地表温度)を提供しています。自然環境、都市、経済、戦略的領域における温度異常を早期検出することにより、地球規模の気候動態の理解を深めることから、重要なインフラや資源の保護、国家安全保障にわたって、constellrはエンドユーザの的確な行動を促し、将来のレジリエンスを構築することを支援します。
▶ホームページ
スカパーJSAT株式会社
代表者:代表取締役執行役員社長米倉英一
設立:1994年11月10日
本社所在地:東京都港区赤坂1-8-1
事業内容:スカパーJSATは、宇宙事業とメディア事業を両輪とする「宇宙実業社」です。
2025年に40周年を迎えた宇宙事業では、アジア最大級の衛星通信事業者として、静止軌道衛星による航空機向けインターネットや災害時にもつながる幅広い通信回線サービスを提供しながら、「圏外のない社会」の実現を目指した先進的な取り組み-UniversalNTN™-を推進しています。また、新たに10機の低軌道地球観測衛星を自社保有することを決定するなど、高精細な衛星画像データを活用するスペースインテリジェンス事業にも注力し、安全保障分野をはじめ、環境・防災・インフラ管理など多様な領域へ貢献する“宇宙ソリューションプロバイダー”としての変革に取り組んでいます。
メディア事業では、30周年を迎えた多チャンネルサービス「スカパー!」を中心とした放送・配信事業や関連設備・技術等のアセットを活かしたメディアソリューション事業、光回線を経由した再送信サービスなどの光アライアンス事業を展開しています。アニメコンテンツによるグローバルIP事業にも新たに進出し、ビジネスの多角化を図っています。
▶ホームページ
▶JSATホームページ
(以上)
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