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QPS研究所が小型SAR衛星QPS-SAR5号機「ツクヨミ-Ⅰ」の商用運用を再開(2月12日)

  • 日本の防衛

2026-2-20 11:55

 QPS研究所は令和8(2026)年2月12日(木)、同社が運用する小型SAR(合成開口レーダー)衛星のうち、2024年9月に不具合が確認されたQPS-SAR 5号機「ツクヨミ-Ⅰ」について、復旧作業ののち品質検証をクリアし、商用運用を再開することを公表した。同社のSAR衛星が提供する画像は、安全保障を含めた幅広い分野で活用されている。

 公表内容は下記のとおり。

小型SAR衛星QPS-SAR5号機「ツクヨミ-Ⅰ」商用運用の再開に関するお知らせ

写真:QPS研究所

 QPS研究所は、一部の通信系統に不具合が生じていた小型SAR衛星QPS-SAR5号機「ツクヨミ-Ⅰ」の復旧作業を段階的に進めてまいりましたが、この度、商用運用を再開することになりましたのでお知らせいたします。

QPS-SAR5号機「ツクヨミ- I」運用に関するこれまでの背景

 2024年9月11日にQPS-SAR5号機の通信系の一部系統に不具合が確認され、今後の継続的なサービス運用に支障が生じる見込みとなった旨を公表し、原因究明と並行して通信の復旧を試みてまいりました。その後、継続して対応策を検討し続けた結果、不具合が確認された系統を介さない方法で通信に成功し、2025年7月11日において、一部通信の復旧が確認されたことをご報告しました。また、復旧に向けた段階的な作業を進める中で、2025年8月7日午前11時頃にSAR画像の取得に成功し画像を公表いたしました。そして、本日2月12日、取得画像の品質検証をクリアし、ミッション運用が可能であることを確認できた結果として、商用ミッションの再開の発表に至りました。今後QPS-SAR5号機は、アーカイブ画像の取得から商用利用を行います。

代表取締役社長 CEO 大西俊輔 コメント

「5号機がトラブルを抱えてしまった後も一年近くの間、私たちは通信が途絶えた衛星を諦めることなく、復旧への挑戦をずっと続けてきました。その結果、新たな方法で通信に成功し、段階的な復旧作業の中でSAR画像の取得にも至り、そしていま、衛星は再び商用運用へ戻れることとなりました。一度運用が難しくなった衛星が再びミッションを果たせることは、ほとんど例がない出来事だと思っています。この状況を生み出した当社のエンジニアチームの粘り強さ、探究心、技術を大変誇りに思っており、心から感謝しています。5号機の復帰までの道のりで得られた貴重な知見は、私たちにとって大きな財産であり、これからのコンステレーション※1構築に向けての挑戦を支える揺るぎない力となります。私たちは、これからも変わらない姿勢で、プロジェクトの着実な前進のために全力で取り組んでまいります。」

開発部副部長 / ソフトウェア開発課 課長 深井祐介 コメント

「宇宙にある人工衛星は直接見えず修理しにいくこともできません。このような衛星の復旧に取り組むことは、私たちにとっていつも大きな挑戦です。特に今回の5号機については通信することもできませんでした。考えられる復旧方法はあまり多くはなかったのですが、開発時と同じように検証を重ね、ただただ粘り強く地上から信号を送り続けました。その細く長い道のりを進み続けて衛星との通信が再開できたとき、管制室にわっと歓声が沸いた当時の瞬間は大変感慨深いものでした。その後もさらに商用運用に向けた調整を進めまして、今回の発表にいたることができました。実現できるかわからないことであっても、アイデアを出し合い、諦めずに挑戦し続けるところがQPS魂です。復旧を成し遂げるために尽力したエンジニアチーム、そして試行期間中にご協力と応援を寄せてくださったすべての関係者の皆さま、私たちを信じていただいたことに心より感謝申し上げます。」

(※1)複数の人工衛星によって、高頻度な地球観測を可能とするシステム。(コンステレーションは「星座」の意。)

(以上)

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