防衛装備庁、「第4回空戦AIチャレンジ」の結果解説動画を公開(2026年4月24日)
- 日本の防衛
2026-4-27 15:55
防衛装備庁は令和8(2026)年4月24日(金)、AIを用いた空戦シミュレーションの技術コンテスト「第4回空戦AIチャレンジ」の結果解説動画(7分40秒)を、YouTubeの防衛装備庁公式チャンネルで公開した。⇒動画へのリンク
動画は2人の音声合成キャラクターによる解説形式。3D空間における戦闘機×4機と護衛対象機×1機による5対5対戦を課題としたオープン部門を取り上げて、総合1位・2位チームの対戦シミュレーションと創意工夫レポートの内容を詳しく紹介している。対戦成績でトップだった参加者が総合1位を獲得していないという事実も明かされる。
動画からの解説書き起こしとキャプチャ画像を以下に転載する。
※キャラクターの登場シーンは含まれません。
第4回空戦AIチャレンジ結果解説
防衛装備庁では、航空戦闘に適用可能な人工知能(AI)技術の研究を進めており、その一環として2025年度に一般参加型の対戦形式のコンテスト「第4回空戦AIチャレンジ」を開催しました。
本動画では、上位チームの対戦模様とその結果を解説します。
オープニング

ゆっくり霊夢(以下、霊夢): ど〜も! ゆっくり霊夢です!
ゆっくり魔理沙(以下、魔理沙): ゆっくり魔理沙だぜ!
霊夢/魔理沙: 今回も私たちが第4回空戦AIチャレンジの結果を紹介するわよ/紹介するぜ。
魔理沙: 空戦AIチャレンジは、防衛装備庁が開催する一般参加型の対戦形式のコンテストなんだぜ。第4回はカテゴリーもルールも、さらにエキサイティングになったんだ。
霊夢: それは気になるわね。もっと詳しく教えて、魔理沙。
魔理沙: もちろんだ。
カテゴリー
魔理沙: まずはカテゴリー。第4回は2部門制になったんだ。誰でも参加可能でチャレンジングな課題設定、3Dの立体空間で対戦が行われる「オープン部門」と、若年層向けで取り組みやすい課題設定、2Dの水平面空間で対戦する「ユース部門」だ。
霊夢: 「ユース部門」は初めての人でも参加しやすいのね。

魔理沙: さらに対戦ルールも変わったんだぜ。
霊夢: 何が変わったの?
対戦ルール
魔理沙: 前回のような戦闘機だけの2対2の対戦じゃなくて、戦闘機4機と護衛対象機1機のチームで、相手チームの護衛対象機をどちらが早く撃破できるかを競う、5対5の対戦になったんだ。
霊夢: 前回よりもやりがいありそうね。
魔理沙: 相手チームの攻撃をかわしながら、どうやって護衛対象機を攻め落とすか。これがカギになってくるんだ。
霊夢: なるほどね。……完全に理解したわ。

魔理沙: ……霊夢の理解はさておき、実は第4回の総合順位は対戦成績だけでは決まらないんだぜ。
霊夢: えっ? 他に何があるの?
創意工夫レポートによる定性評価
魔理沙: 対戦成績上位10チームを対象に、「アルゴリズムの創意工夫を記載したレポート」の内容が定性評価されるんだ。対戦成績と合わせて総合順位が決まるんだぜ。
霊夢: そーなのね。

オープン部門の総合1位・2位を解説
魔理沙: 今回はオープン部門で総合1位・2位となったチームの対戦シミュレーションの様子と創意工夫レポートを解説していくぜ。

魔理沙: まず先に対戦画面の見方を説明しておくんだぜ。左の5機が赤チーム、右の5機が青チームだ。各チームの前方にいる4機が戦闘機。そして陣営後方で旋回しているのが護衛対象機だな。

霊夢: 戦闘機の周りに広がる赤と青の半球は何かしら?
魔理沙: 各機のレーダーの有効範囲だ。各チームは味方レーダーの範囲に入った機体しか見えない。だから相手の護衛対象機をレーダーに捉えて、場所を確認する必要があるんだな。

霊夢: さあ、どんな対戦になるのかしら。楽しみだわ。早速見ていきましょう。
霊夢/魔理沙: それじゃあゆっくりしていってね。
対戦 赤チーム:nyoron vs 青チーム:Spakona_Inc
魔理沙: 早速赤チームは、青チームの戦闘機を迎撃する中央の2機、青チームの護衛対象機を狙う両端の2機に役割分担をしてきたぜ。
霊夢: 青チームは4機とも中央から攻め込み、交戦が始まったわね。

魔理沙: 青チームが中央から来た赤チームの2機のうち1機を撃破。青チームは残ったもう1機を追撃せず、突破を優先したんだ。そして赤チームの護衛対象機に向かっていったな。

霊夢: 青チームの護衛対象機は逆に赤チームの戦闘機3機に狙われちゃってるわ。

魔理沙: ここから、さらに青チームが動くんだぜ。
霊夢: !?
魔理沙: 中央突破した青チームの戦闘機が上昇し、赤チームの護衛対象機にミサイルを発射したんだ。
霊夢: なんで青チームは上昇したのかしら?
魔理沙: 高度ではミサイルが受ける空気抵抗が少ないことに加え、位置エネルギーを運動エネルギーに変えることができるから、ミサイルをより高速に発射でき、遠くまで飛ばすこともできるんだ。
霊夢: そんな意味があったのね。すごいわね。

魔理沙: 高高度から発射した青チームのミサイルが赤チームの護衛対象機に命中。青チームが勝利したんだぜ。
霊夢: 3Dの立体空間を生かした攻撃は、すべて計算済みだったのね。
魔理沙: その通りだ。
創意工夫レポート 評価ポイント
魔理沙: 対戦の勝敗はついたけど、第4回のもう一つの要素、創意工夫レポートも両チームとも素晴らしかったんだ。
霊夢: どんな内容だったの?
魔理沙: 外部有識者による定性評価の主な高評価ポイントは、画面の通りだ。

魔理沙: 総合1位の青チームは、戦闘スタイルの異なる訓練相手を生成し、それとの対戦を繰り返すことで性能を向上させていた点などが高く評価されたな。
霊夢: このグラフは何かしら?

魔理沙: 上のグラフは戦闘スタイルの異なる様々な訓練相手との勝率を、下のグラフは各相手との対戦数を表しているんだ。
霊夢: 勝率の低い紫色とたくさん戦っているわ。強い相手とも積極的に戦って苦手を克服しようとしたのね。
魔理沙: そうだぜ。こういう工夫が高く評価されたんだ。
魔理沙: 総合2位の赤チームの高評価ポイントは、複数の相手機のうち優先的に対処すべきものを効果的に判断する機能を付与していた点だ。

霊夢: 対戦機数を段階的に増やすことで、学習を効率化していた点も評価されたのね。
魔理沙: そうだな。
魔理沙: こういったアルゴリズムや効率化の工夫は、他の対戦成績トップ10のどのチームにも見られなかったから高く評価されたんだぜ。
霊夢: ……画面を見てもよくわからないけど、なんか高度なことをしていたのね。

魔理沙: 実は総合1位・2位のチームとも、対戦成績は1位・2位ではなかったんだ。
霊夢: そうだったのね。対戦の勝利だけではない、勝つための戦略やアプローチ、その創意工夫が順位につながったのかしら?
魔理沙: そういうことだな。今回は紹介できなかったけど、ユース部門にも興味深い対戦や創意工夫レポートがたくさんあったんだ。
霊夢: 何回も参加してくれる人もいてうれしいわね。おかげで年々大会も盛り上がっている気がするわ。
霊夢: 防衛装備庁では、空戦AIチャレンジの成果を踏まえつつ、今後もAI技術の研究を推進していきます。
魔理沙: これからも空戦AIチャレンジを開催していく予定だから、ぜひ楽しんで参加してほしいんだぜ。
【ゆっくり霊夢・魔理沙】 皆さんの参加をお待ちしています!

(以上)
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