ノースロップ・グラマン、F-16向け統合電子戦システム「IVEWS」の実証試験進む(8月26日)
- 日本の防衛
2026-9-11 11:11
ノースロップ・グラマンは2026年8月26日(水)、F-16戦闘機向けに開発した統合電子戦システム「IVEWS」(アイヴューズ、Integrated Viper Electronic Warfare Suite)」について、主要なマイルストーンと最新の実績をまとめたプレスリリースを発表した。
同社はIVEWSについて「F-16とその派生機のパイロットを脅威から防護し、任務遂行能力を維持するための、飛行実証済みの唯一の超広帯域電子戦(EW)システム」であると説明しており、F-16搭載レーダー「AN/APG-83 SABR」との相互運用性を特徴とする統合電子戦防護システムである。
9月11日(金)にはその日本語版リリースが公表されたので、以下に転載する。
IVEWS(アイヴューズ):500飛行時間、300回を超えるソーティーで実証された比類なき電子戦システム
IVEWSは、脅威からパイロットを護り、任務達成に必要な能力が実証された超広帯域電子戦システムです
概要
統合バイパー電子戦スイート(IVEWS)は、F-16パイロットの生存性および任務達成率を向上させます。500飛行時間と300ソーティー以上の飛行試験で、陸上・地上・空中の複数同時脅威に対抗できることを実証しました。IVEWSは最先端の超広帯域電子戦システムであり、第4世代機であるF-16やその派生機が現代および将来の脅威環境下で戦うためには必須のアップグレードです。
要旨
▪IVEWSは、比類なき統合電子戦防護を提供し、パイロットが最も高度な脅威に対しても優位性を維持し、機動的に対抗できることを可能にします。
▪IVEWSのアーキテクチャは、ダイナミックに変容する電波(RF)脅威に対抗するための継続的かつタイムリーな能力向上を可能とし、IVEWSとSABRレーダーとのシームレスな相互運用性と相まって、将来にわたる航空優勢の確保に貢献します。
第5世代および第6世代戦闘機が高度なステルスと先進ネットワークに依拠するのに対し、F-16のような第4世代のプラットフォームが係争空域でパイロットを護り、機動の自由を確保するためには、統合バイパー電子戦スイート(IVEWS)のような実証された電子戦テクノロジーが必須となります。IVEWSは、500以上の飛行時間と300回を超えるソーティーを通じ、卓越した性能を実証しています。

賢く、出し抜く。
ノースロップ・グラマンの数十年にわたるイノベーションに支えられたIVEWSは高度な脅威に対しても確実に探知・識別・対抗でき、パイロットの安全と任務即応態勢の維持に貢献します。IVEWSはVIPER(F-16バイパー)向けの最先端の超広帯域電子戦システムであり、第4世代機が将来にわたり高脅威環境下で活躍するためには不可欠なアップグレードです。
IVEWSはまた、F-16搭載レーダーAN/APG-83 SABR AESAとの間でフィルタリングやブラックアウトなしにパルス対パルス‐レベルでの相互運用性を実現している唯一の統合型電子戦装置であり、能力を低下させることなく防護とターゲティング双方の機能を常にフル発揮できます。現代および将来の係争空域においける戦闘には、IVEWSが実現している高いレベルの防護力が必要とされます。

米空軍は、F-16電子戦装置の選定プロセスにおいて、IVEWSのみが提供できるユニークな能力を高く評価しました。
進化を目的とした防御力
静的で予測可能であったこれまでの脅威は、より広範な電磁スペクトルで動作するアジャイルで機動性の高いシステムへと急速に進化しています。これらの脅威は短時間で作動・停止の切り替えができるため、電子戦装置が対応できる時間は極めて短くなっています。
IVEWSは継続的な進化を可能にするオープンアーキテクチャを採用します。数十年に及ぶノースロップ・グラマンのオープンシステムの経験を活かし、将来のプラットフォーム統合において米空軍のビッグ・アイアン(Big Iron)イニシアチブに確実に準拠できます。ビッグ・アイアンは、電子戦に焦点を当てたオープンアーキテクチャ・ソフトウェアのスタンダードで、新しい機能の迅速な統合を可能にし、航空機のダウンタイムを最小限に抑えます。つまり、脅威が進化すればIVEWSも進化していくのです。

「見えない脅威を打ち破ることはできません」とノースロップ・グラマンの電子戦・ターゲティング担当副社長シャリニ・グプタは述べています。「係争空域で作戦を遂行するには最新の統合型電子戦装置はもはや不可欠です。ノースロップグラマンは完全な機能を備え、飛行実証された電子戦装置を製造しています。我々のカスタマーは運用初日から単機で脅威を位置標定できる能力と、米国制式プログラムとして採用された電子戦装置を搭載していることによる信頼性も得ることができるのです。」
(以上)
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