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《特集》ブルーインパルスが愛知の空へ!「愛知・名古屋2026大会」どこで見る? どこで撮る?

  • 特集

2026-9-18 09:18

「第20回アジア競技大会および第5回アジアパラ競技大会」(愛知・名古屋2026大会)開催初日、9月19日(土)にブルーインパルスが愛知県内を飛行します。名古屋の街なかで楽しむなら? 地域の風景を絡めて撮るなら? 航空フォトライター・大金歩美が観覧・撮影のヒントを紹介します!大金歩美 OGANE Ayumi

 2026年9月19日(土)、「第20回アジア競技大会および第5回アジアパラ競技大会」(以下、アジア競技大会)の開催を記念して、航空自衛隊の展示飛行チーム「ブルーインパルス」が愛知県内上空で展示飛行を実施する。
 ブルーインパルスの飛行時間は、午前9時10分頃から9時55分頃まで。名古屋市中心部の上空でいくつかの演目を披露した後、県内各地の空を編隊飛行する。名古屋を象徴する街並みや、大会を迎える街の賑わいと、空を舞うブルーインパルス。今回はどのような景色が見られるのだろうか。2022年の展示飛行を振り返りながら、観覧場所と撮影の楽しみ方を考えてみたい。

晴天に恵まれると、ブルーインパルスの白いスモークは青空に美しく映える 写真:大金歩美

2022年、愛知の空を彩ったブルーインパルス

 愛知県内を巡る展示飛行と聞いて、2022年11月26日(土)の「愛知県政150周年記念飛行」を思い出す人も多いだろう。このときは犬山(いぬやま)城、愛・地球博記念公園(あい・ちきゅうはくきねんこうえん)、岡崎城、新城(しんしろ)インターチェンジ、吉田城址(よしだじょうし)などの周辺を飛行し、名古屋城周辺で演目を実施した。
 筆者も現地で取材したが、県内各地の観覧ポイントには多くの人が集まり、名古屋市街地も家族連れやカメラを手にした人々で賑わっていた。本番当日はあいにくの曇り空だったものの、名古屋城周辺では4課目を実施。スモークを引いて扇状に散開する「レベル・サンライズ」など、息の合った迫力あるフライトに、名城公園(めいじょうこうえん)に集まった多くの観客から感嘆の声が上がった。終了後には大きな拍手が送られ、県政の節目に華を添えるひとときとなった。

「愛知県政150周年記念飛行」の前日、2022年11月25日はよく晴れた。写真は予行フライトで実施された名古屋城上空の「サンライズ」 写真:岩崎速人

2026年も名古屋市上空で演目を披露し、県内各地をフライパス

 今回の飛行計画では、演目を披露する場所と、編隊が通過する「航過飛行」の地点が設けられている。演目の実施場所は久屋大通公園(ひさやおおどおりこうえん)周辺で、その他の通過地点ではスモークを引きながら航過飛行を行う予定だ。
 ブルーインパルスは小牧(こまき)基地を出発し、まず演目を行う久屋大通公園周辺へ向かう。演目の実施時間は9時15分頃から9時35分頃までの約20分間。前回の「スラント・キューピッド」(ハートの形)や「サクラ」(6つの円が花のように見える)のように、空に大きな図形を描く演目も披露されるのか、注目したい。
 演目の実施後は約20分かけて県内各地を巡り、小牧基地へ戻る。公表されている通過地点とその予定時刻は次のとおりだ。

大会組織委員会の発表をもとにつくった今回の飛行経路図。時刻は予定。 作成:編集部

 また、今回は使用する燃料の一部に、愛知県と名古屋市が調達した国産SAF(持続可能な航空燃料)が使われる。廃食用油を原料とするもので、名古屋市が回収した廃食用油の一部も製造工程で使用されている。地域で集められた資源が、地元の空を飛ぶブルーインパルスを支えることになる。

撮影と観覧のヒント──「名古屋らしさ」を写真に残そう

 名古屋のような大都市の市街地で、ブルーインパルスを撮影できる貴重な機会。機体を大きく写すだけでなく、名古屋城や中部電力 MIRAI TOWER(ミライタワー、旧称 名古屋テレビ塔)といったランドマークを構図に取り入れ、「名古屋の空を飛んだ」と伝わる一枚を狙ってみてはいかがだろうか。
 さらに今回は、大会を迎える街の表情にも注目したい。久屋大通公園などがある栄(さかえ)エリアでは、大会公式のセレブレーション・ファンゾーン「ONE ASIA WORLD」が展開され、9月19日には同イベントのオープニングセレモニーも予定されている。大会期間中には、メダリストを迎えて活躍をたたえる催しなども行われる。
 久屋大通の街路灯を彩る大会フラッグや、オアシス21のマスコット装飾も、撮影の題材になりそうだ。こうした装飾を手前に入れ、その先の空を飛ぶ機体やスモークを捉えるのも面白い。街のランドマークに大会の歓迎ムードを重ねれば、この日ならではの写真になるだろう。
 撮影場所を選ぶ際は、取り入れたい風景と空の位置関係を確かめ、スモークが広がる余白を構図に残しておこう。ここからは、今回の観覧エリアと2022年の取材経験をもとに、注目したい場所を紹介する。

水色の斜線部分が大会組織委員会が設けた観覧エリア 作成:編集部

久屋大通公園・中部電力 MIRAI TOWER周辺

 観覧エリア①として案内されているのは、久屋大通公園のケヤキヒロバ・シバフヒロバだ。
 この周辺で撮影の題材として注目したいのは、やはりMIRAI TOWER。2022年の予行でも、筆者はタワーとブルーインパルスを組み合わせて撮影した。タワーを大きく見せるか、街並みの一部として小さく入れるかで、写真の印象は変わる。機体だけを追うのではなく、空に伸びるスモークとタワーのバランスを意識したい。
 大会フラッグを取り入れるなら、タワーや空とどのように重なるかも確かめておこう。飛行を待つ時間に周囲を見渡してみると、撮影のアイデアが広がるだろう。

2022年の予行で中部電力 MIRAI TOWERとオアシス21を絡めて撮影された一枚。楕円形の屋上はオアシス21の「水の宇宙船」。2026年の本番ではこの手前にある「緑の大地」が観覧エリア②となる 写真:酒井清隆

オアシス21「緑の大地」

 もう一つは、オアシス21「緑の大地」の東側部分に設けられる観覧エリア②。特徴的なガラスの大屋根や周囲の街並みを生かし、都市の風景と飛行を組み合わせることを考えたい。
 「緑の大地」では、高さ3mのマスコットバルーンや記念撮影用のマスコットモニュメントなど、大会に合わせた装飾も案内されている。空との位置関係が合えば、こうしたモチーフとブルーインパルスを一緒に収め、大会の開催を祝う雰囲気を伝えられそうだ。
 建築物の形を生かすか、マスコットを手前に入れて親しみのある一枚にするか。現地の装飾の配置や誘導を確かめながら、指定された観覧範囲の中で構図を考えてみてほしい。

名古屋城・名城公園周辺──2022年の作例を手がかりに

 公式の観覧エリアに加え、筆者が注目しているのが名古屋城・名城公園周辺だ。2022年の展示の中心となったエリアであり、今回の演目実施場所とも近いことから、当時の作例は観覧・撮影場所を考えるヒントになる。
 今回も、演目の広がり方によっては、名古屋城のあたりから飛行を楽しめるのではないかと考えている。指定された観覧エリア以外で、空が広く開けた場所を探したい人には、候補の一つとしておすすめしたい。2022年の作例を参考に、城や周囲の緑を取り入れた構図を思い描いてみよう。

2022年の「愛知県政150周年記念飛行」本番当日はあいにくの曇り空。それでも多くの観衆が名城公園から空を見上げた 写真:大金歩美

 なお、名古屋城内は9時開園。城内での観覧を考えている場合は、演目の開始までに入場や移動にかかる時間も見込んでおきたい。

刈谷、岡崎、田原、豊橋、愛・地球博記念公園の各周辺

 名古屋市内で演目を楽しむほか、県内各地の通過地点周辺で航過飛行を迎えるのもよいだろう。岡崎城公園周辺では城や川を、田原のロングビーチでは海と空を取り入れるなど、地域ごとに異なる風景を生かした構図を考えてみたい。
 2022年も、城や紅葉とブルーインパルスを組み合わせた、愛知らしい光景が見られた。なお、豊橋市内で公表されている通過地点は、2022年の吉田城址周辺から、今回は豊橋市総合体育館周辺に変わっている。過去の作例は、今年の飛行経路と照らし合わせて参考にしたい。

2022年には豊橋市の吉田城址上空を「デルタ・ローパス」で通過。お城と紅葉が絡んだ風情ある美しい写真が各地で撮影された 写真:花井健朗
犬山城北西の空をデルタ隊形で左旋回するブルーインパルス。岐阜県と長野県との県境にある御嶽山(おんたけさん)を絡めて撮影 写真:Mission

周囲に配慮しながら、それぞれの場所で楽しもう

 当日は時間に余裕を持って行動し、撮影時には周囲の人の視界や通行を妨げないよう配慮したい。主催者も、特定の場所への密集を避け、広く分散して観覧するよう呼びかけている。
 施設周辺で観覧する場合は、利用制限にも注意しよう。ウィングアリーナ刈谷(かりや)周辺では、大会開催に伴い一部施設や駐車場が閉鎖されている。
 飛行時間や内容は変更・中止となる場合もあるため、当日は大会組織委員会の公式情報を確認しておこう。
 見慣れた街並みの上に、ブルーインパルスのスモークが伸びていく。城やタワー、大会を彩るフラッグとともに、その瞬間を写真に残すのもよいだろう。大会の開催を祝うひとときを、それぞれの場所から楽しんでほしい。

大金歩美OGANE Ayumi

幼少期を静浜基地の近くで過ごし、飛行機が身近な環境で育つ。大学卒業後、広告代理店や企業で広報の仕事をする傍らライターとして活動。航空雑誌の仕事をきっかけに撮影も始め、現在は『Jウイング』など各誌でブルーインパルス関連企画の執筆などを担当する。

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