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JA2024速報──サフラン[W4-042]

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2024-10-17 08:03

2024年10月16日から19日まで開催されている「2024国際航空宇宙展」(JA2024)。主要出展ブースの展示内容を、短い記事にまとめてお届けしよう。井上孝司 INOUE Koji

空対地ミサイルAASMハマーの模型展示。誘導キット3種類のうち2種類は、単独で並べてあった 写真:井上孝司

 フランスの防衛装備メーカーであるサフランは、今回、防衛電子機器部門を前面に押し出し、個人携行式の光学センサー製品、慣性航法装置(INS : Inertial Navigation System)、そしてハマー誘導爆弾などを持ち込んでいた。

 ハマーはフランス軍などで使われている誘導爆弾で、爆弾自体は既存の汎用爆弾を使用する。その前後に誘導キットとフィンを取り付ける仕組み。誘導キットは3種類あり、基本型の「INSとGPS」に加えて、レーザーや画像赤外線を付加したものもラインナップしている。

 INSは、車載型や艦載型、誘導兵器などで使用すると思われる小型の慣性計測ユニット(IMU : Inertial Measurement Unit)といったものが展示された。精度の高い測位ということならGPSが有利だが、あいにくとGPSは妨害や欺瞞の問題が顕在化している。それだからこそ、精度の高いINSの重要性が増している。

小型の双眼式観測装置 JIM Compact。カラー可視光線カメラ、赤外線センサー、高感度カメラを内蔵して、昼夜を問わずに映像による監視が可能。静止画と動画の両方を記録できる。また、GPSで自己位置だけでなく目標の位置も把握できる 写真:井上孝司

(以上)

井上孝司INOUE Koji

1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い。『戦うコンピュータ(V)3』『現代ミリタリーのゲームチェンジャー』(潮書房光人新社)、『F-35とステルス』『作戦指揮とAI』『軍用レーダー』(イカロス出版、わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ)など、著書・共著多数。『Jウイング』『新幹線エクスプローラ』『軍事研究』など定期誌や「マイナビニュース」「トラベルウォッチ」などのWEBメディアにも寄稿多数。

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