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JA2024速報──AirKamuy[W3-034]

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2024-10-20 10:01

2024年10月16日から19日まで開催された「2024国際航空宇宙展」(JA2024)。これからが期待されるスタートアップ企業の展示内容を、短い記事でお届けする。稲葉義泰 INABA Yoshihiro

 これまで、防衛産業というと、長年にわたりこの生業に携わってきた中小企業や大手重工メーカーというイメージが一般的だった。ところが、最近ではスタートアップ企業が新たに防衛産業に参入するということも珍しくなくなってきている。今回の国際航空宇宙展でも、そうした展開の一端が垣間見えた。

「AirKamuy Σ-1」(奥)と「AirKamuy 150」(手前)。Σ-1は右翼を伸ばし、左翼を折った状態で展示。150は機体構造が段ボール製。実用を念頭に置いた無人機では、いずれも日本初だろう 写真:稲葉義泰

 愛知県を拠点に活動する株式会社AirKamuy(エアカムイ)は、今回2種類の無人航空機を展示した。
 一つは、可変翼機構を備えた「AirKamuy Σ-1(シグマワン)」だ。これは、離陸時には翼を後ろ向きに折り畳んだ状態で垂直に飛び立ち、巡航時には翼を展開して固定翼機として飛行するというもの。洋上に浮かぶ艦艇からの運用を想定しており、磁気センサーを搭載することで潜水艦の探知なども見据えているという。

 もう一つは、段ボール製の小型無人機「AirKamuy 150」だ。機体構造の素材に段ボールを用いることで、製造コストや輸送コストなどを極力抑え、使い捨て前提の運用を行うことができる。

(以上)

稲葉義泰INABA Yoshihiro

軍事ライターとして自衛隊をはじめとする各国軍や防衛産業に携わる国内外企業を取材する傍ら、大学院において国際法を中心に防衛法制を研究。著者に『「戦争」は許されるのか 国際法で読み解く武力行使のルール』『“戦える”自衛隊へ 安全保障関連三文書で変化する自衛隊』(イカロス出版)などがある。

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