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用語集 さ行

  • 用語集

2024-4-1 09:00

最先任上級曹長 【さいせんにんじょうきゅうそうちょう】
陸上自衛隊において、曹・士の階級のリーダーとして、服務指導や規律の維持、士気の高揚、隊内の団結力向上などの役割を担う、准尉や曹長のこと。同様の役割を担う自衛官は、海上自衛隊では「先任伍長」、航空自衛隊では「准曹士先任」と呼ばれている。

砕氷艦「しらせ」 【さいひょうかんしらせ】
海上自衛隊が支援する南極観測(国立極地研究所の事業)に使われる艦艇。俗称の「南極観測船」としても知られる。厚い氷が張った海も、高い推進力と船体の自重で氷を砕く“ラミング”という航法で進むことができる。南極観測に必要な1000トン以上の物資やヘリコプター2機などを搭載できる(CH-101輸送ヘリや南極観測用のヘリ)。南極観測支援のため出航していないときは、全国の港を巡回して艦艇公開を実施する。
[主要諸元]基準排水量:12,650t 全幅:28m 全長:138m 速力:約35km/h 深さ:15.9m 喫水:9.2m

砕氷艦「ふじ」 【さいひょうせんふじ】
海上自衛隊が南極観測支援を開始したときに使われていた艦。船体は氷圧に耐えるため、通常より強い鋼材を使用。長期航海のため、乾燥・冷凍野菜庫などが配備。現在は名古屋港に展示されており、艦内を見学することができる。南極で使用したS-61輸送ヘリも展示されている。

シースパローミサイル 【しーすばろーみさいる】
空から接近してくるミサイルなどを迎撃するための艦載用の短距離防空用ミサイル。

自衛官候補生 【じえいかんこうほせい】
自衛官候補生とは、入隊後に陸・海・空各自衛官になるために必要な基礎的教育訓練に専念する採用制度のこと。約3か月間の教育訓練を受けた後、任期制自衛官として、2等陸・海・空士に任官する。

自衛官候補生課程 【じえいかんこうほせいかてい】
陸・海・空の各自衛官になるために必要な基礎的な教育訓練を行う課程。入隊後に約3か月間の教育を受けて、2等陸・海・空士にそれぞれ任官する。

自衛艦隊 【じえいかんたい】
海上自衛隊の護衛艦や航空機、潜水艦などの部隊を編成し、それらを運用する、防衛大臣直轄の部隊。

自衛隊音楽まつり 【じえいたいおんがくまつり】
自衛隊記念日行事の一環として、毎年11月ごろ開催される自衛隊最大の音楽イベント。陸・海・空各自衛隊の音楽隊などが出演する。

自衛隊観閲式 【じえいたいかんえつしき】
自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣が観閲することにより、隊員の士気を高め、自衛隊に対する国民の理解と信頼を深める、自衛隊記念日行事の1つとして行われる式典のこと。陸・海・空各自衛隊が毎年持ち回りで主担当となり、陸自は「観閲式」、海自は「観艦式」、空自は「航空観閲式」の名称となる。

自衛太鼓 【じえいだいこ】
陸上自衛隊が発祥とされる自衛隊独自の和太鼓のスタイル。全国の基地・駐屯地の一般隊員の課外活動として、隊内はもとより、近隣の行事やイベントに積極的に参加して披露している。

自衛隊体育学校 【じえいたいたいいくがっこう】
陸上自衛隊朝霞駐屯地にあり、陸・海・空各自衛隊の共同機関として、部隊などにおける体育指導者の育成、体育や格闘に関する調査研究を目的として創設された学校。オリンピックなどの国際的な大会を目指すアスリートの育成も行っている。

自衛隊中央病院 【じえいたいちゅうおうびょういん】
東京都世田谷区の三宿駐屯地にある自衛隊の病院。陸・海・空各自衛隊の共同機関として、隊員、地域住民などの治療を行うほか、診察に従事する隊員の専門技術に関する訓練、医療などに関する調査研究を行う。

自衛隊病院 【じえいたいびょういん】
陸・海・空各自衛隊の共同機関として、隊員およびその家族(一部の病院では一般の人も)の診察を行うとともに、診療に従事する隊員の専門技術に関する訓練および医療などに関する調査研究を行う。

自衛隊法 【じえいたいほう】
自衛隊の任務、部隊の組織や編成、行動および権限、隊員の身分取り扱いなどを定めることを目的とした日本の法律。自衛隊内では「隊法」と略して呼ばれることがある。防衛省の設置や任務、組織を定めることを目的とした防衛省設置法と合わせて「防衛二法」と呼ばれる。

自衛隊横須賀病院 【じえいたいよこすかびょういん】
陸・海・空自衛隊の共通の機関である自衛隊病院の1つ。神奈川県横須賀市にあり、隊員およびその家族、一般の人の診察を行うとともに、診療に従事する隊員の専門技術に関する訓練および医療などに関する調査研究も行う。

次期戦闘機 【じきせんとうき】2030年代に退役が始まるF-2戦闘機の後継機として、防衛省が導入を進める戦闘機。グローバル戦闘航空プログラム (GCAP)という名称で、イギリス・イタリアとともに3ヶ国による共同開発が行われている。

指揮幕僚課程 【しきばくりょうかてい】
海・空各自衛隊の幹部学校および陸上自衛隊教育訓練研究本部で実施されている教育課程。上級の指揮官やその指揮官をサポートする幕僚として必要な基礎的知識や技能を習得させることを目的とする。

試験艦「あすか」 【しけんかんあすか】
将来、護衛艦などに搭載される艦載装備の試作品の性能試験を行う艦艇。海上自衛艦隊の「開発隊群」に所属し、艦艇開発隊や指揮通信開発隊などとともに、新型装備のデータ収集や分析などを行っている
[主要諸元]基準排水量:4250t 全幅:17m 全長:151m 速力:約50km/h 深さ:10m 喫水:5m

施設科 【しせつか】
主に陣地の構築(造成)、道路や橋の建設・修復などの任務を行う陸上自衛隊の職種の1つ。茨城県の勝田駐屯地には、施設科隊員に対する教育訓練を主要任務とする施設学校がある。

施設部隊 【しせつぶたい】
主に陣地の構築(造成)、道路や橋の建設・修復などの任務を行う陸上自衛隊の職種・部隊の1つ。茨城県の勝田駐屯地には、施設科隊員に対する教育訓練を主要任務とする施設学校がある。

師団 【しだん】
陸上自衛隊を構成する部隊の単位のこと。小銃などの軽火器・迫撃砲・対戦車火器などを使用して近接戦闘を行う普通科をはじめとした戦闘部隊や、糧食・燃料・被服などの補給や整備を行う需品科をはじめとする後方支援部隊など、さまざまな職種が集まった部隊のことを指す。

執銃訓練 【しつじゅうくんれん】
小銃などを携えて行う一連の統一された動作を、指揮官の号令により行う訓練。気を付けの姿勢のまま小銃を両手で持ち体の前で支える「控え銃(ひかえつつ)」など、いくつかの基本動作がある。

ジャンカイII級フリゲート 【じゃんかい2きゅうふりげーと】
中国海軍のワークホースとして、先行で試験的に2隻が建造されたジャンカイⅠ級(054型)に続いて、40隻が大量建造され、現在もさらに建造が続くフリゲート。ジャンカイⅡ級はNATOコードネームで、中国海軍でのタイプ名は054A型。

重迫撃砲中隊 【じゅうはくげきほうちゅうたい】
普通科部隊を編成する部隊の1つで、前線の部隊に対して火力を提供する。長射程化、装輪による機動性の向上などの特徴を有する120mm迫撃砲RTを装備。

術科学校 【じゅつかがっこう】
海・空自衛隊にある、隊員に対して技能習得するための教育訓練などを行う機関。

シュパン級測量艦 【しゅぱんきゅうそくりょうかん】
海上自衛隊では海洋観測艦と呼ばれるタイプの艦で、海底地形や潮流、海水温、塩分濃度などの観測、情報収集を行う中国海軍の測量艦。シュパン級はNATOコードネームだが、中国海軍でのタイプ名636型は1隻のみ建造され、発展型の636A型が主力となっている。
[主要諸元]排水量:5,883t 全幅:17m 全長:129.28m 速力:約32.4km/h

需品学校 【じゅひんがっこう】
陸上自衛隊の教育機関の1つ。需品科(糧食、燃料、需品器材や被服の補給・整備及び回収、給水、入浴洗濯などを行う)に必要な知識や技能を習得するための教育訓練及び需品科に関する調査研究を行う。

准曹士 【じゅんそうし】
自衛隊には階級があり、全部で16階級定められている。この内「曹」は専門分野における技能を有するほか、士を直接指導し、幹部を補佐する立場にある者。「士」は各種の任務を直接遂行する立場にある者のこと。「准尉」は3尉以上の幹部自衛官と曹の間の階級で、曹士隊員をまとめて指導し、幹部の補佐を行う。

情報学校 【じょうほうがっこう】
2018年4月に新編された、陸上自衛隊の教育機関。陸上自衛隊富士学校で行われている「普通科」、「特科」、「機甲科」職種の各種教育と密接に連携しつつ、作戦戦闘に必要な情報収集、分析、運用などの専門的かつ実践的な教育訓練及び調査研究を行う。

女性自衛官教育隊 【じょせいじえいかんきょういくたい】
陸上自衛隊の女性自衛官教育を専門に実施する唯一の部隊。陸上自衛隊朝霞駐屯地に所在している。女性自衛官が陸曹になるためには、本教育隊で「陸曹候補生課程」と呼ばれる約3か月間の教育を受けることが必須になっている。このほかにも、入隊したばかりの新隊員の教育である「自衛官候補生課程」および「一般曹候補生課程」についても担当している。「陸曹候補生課程」と同じく、それぞれ約3か月の教育を受けたのちに各部隊へ配属となる。

新隊員特技課程 【しんたいいんとくぎかてい】
約3ヵ月間、自衛官になるための自衛官候補生課程で基礎的な訓練を修了した隊員が参加する陸上自衛隊の教育の1つ。新隊員特技課程では、各職種の一員としての知識と技能・資質を身に付けるため各担当部隊において約2~3ヵ月間の教育を行う。

水中処分隊 【すいちゅうしょぶんたい】
海上自衛隊の部隊で、各地方隊の警備隊に所属する。機雷やそのほかの海上における危険物の探知・処分や水中目標の調査などを行う部隊。

水陸機動団 【すいりくきどうだん】
2018年に陸上自衛隊に新編された部隊。万が一、島しょを占拠された場合に地上だけでなく水上を浮上航行する能力を持つ装軌式の水陸両用車AAV7などを用いて、速やかに上陸、奪回、確保をするための水陸両用作戦を行うことが主な任務になる。災害派遣においても、海上からの迅速な救援活動を行うことが可能。

水陸両用車AAV7 【すいりくりょうようしゃえーえーぶい7】
南西防衛体制強化のため、2018年に装備された装軌式の水陸両用車両。地上だけでなく水上を浮上航行する能力を持つ装軌式の水陸両用車両。海上機動性や防御性に優れており、島しょ部に海上から所要の部隊などを上陸させることができる。
[主要諸元]全幅:3.3m 全長:8.2m 全高:3.3m 全備重量:23.8t 最高速度:(陸上)72km/h(海上)13km/h

スターリング機関 【すたーりんぐきかん】
外燃機関の一種であり、燃料を燃やして発生する熱エネルギーを運動エネルギーに変換するシステムで、「そうりゅう」型潜水艦の一部の艦に用いられている。非常に燃費が良く、静粛性に優れる。一方、出力を確保するためにはエンジンが大型になるなどのデメリットもある。

ステレグシチーⅡ級フリゲート 【すてれぐしちー2きゅうふりげーと】
ステルス性を考慮した次世代型の沿海域用汎用艦として計画されたロシア海軍のフリゲート。満載排水量2,200tとコンパクトな船体に、100㎜単装砲、対艦ミサイル4連装ランチャー、4連装短魚雷発射管、2番艦以降は対空ミサイル用のVLSまで装備するという充実した兵装を有する。順次改良が加えられて兵装も強化され、現在も建造が続いている。
[主要諸元]満載排水量:2,200t 全幅:13.0m 全長:104.5m 速力:約50km/h

スラバ級ミサイル巡洋艦 【すらばきゅうみさいるじゅんようかん】
旧ソ連時代に就役した満載排水量1万t超えの大型ミサイル巡洋艦。巡洋艦という艦種は世界的にも少なくなっており、現役にあるのはロシア海軍の本級とキーロフ級、そして米海軍のタイコンデロガ級程度しかない。兵装は強力で、対空、対艦、対潜とも充実している。3隻が就役し、1番艦はスラバからモスクワへ改称されていたが、ウクライナ戦争で撃沈されている。
[主要諸元]満載排水量:11,300t 全幅:20.8m 全長:186m 速力:約59.2km/h

西部方面特科隊 【せいぶほうめんとっかたい】
湯布院駐屯地(大分県)などに駐屯する、陸上自衛隊の火力戦闘に優れた野戦特科部隊である。多連装ロケットシステムや地対艦誘導弾を運用し、前線部隊の火力支援などを担う部隊。

戦車回収車 【せんしゃかいしゅうしゃ】
陸上自衛隊の装備の1つ。故障や行動不能となった戦車の回収を目的としている。戦車の車体を利用しているが、戦車の上部には回収に必要な、回収装置を取り付けている。代表的な車両に78式戦車回収車、90式戦車回収車などがある。

戦術航空士 【せんじゅつこうくうし】
海上自衛隊の職種の1つ。対潜哨戒機などに搭乗し、日本周辺の警戒監視や情報収集などを行う哨戒任務にあたる。各種センサーなどから得られた情報を分析し、さまざまな戦術を組み立て、航空機を所望の場所に誘導するほか、各クルーに指示を出す役割を担う。通称「TACCO(タコ、タクティカルコーディネーターの略称)」。

潜水医学実験隊 【せんすいいがくじっけんたい】
潜水医学に関する調査研究、教育訓練などを行っている海上自衛隊の防衛大臣直轄部隊。潜水医学の専門機関として、深い深度での潜水を可能にする飽和潜水訓練や潜水士が深海で作業する際のデータ収集などを行う。

潜水艦「おやしお」型 【せんすいかんおやしおがた】
水中でほかの潜水艦などを探知する能力に重点を置いた、海上自衛隊初の葉巻形を採用した潜水艦。艦名に「しお」を冠する最後のタイプとなった。11隻が建造されたが、1隻は退役、1隻は練習潜水艦に種別変更されており、3番艦 SS592 うずしお」、5番艦 SS594「いそしお」、6番艦 SS595「なるしお」、7番艦 SS596「くろしお」、8番艦 SS597「たかしお」、9番艦 SS598「やえしお」、10番艦 SS599「せとしお」、11番艦 SS600「もちしお」の9隻が第一線にある。
[主要諸元]基準排水量:2750t 全幅:8.9m 全長:82m 速力:約37km/h(水中)

潜水艦「そうりゅう」型 【せんすいかんそうりゅうがた】
世界最大級のディーゼル潜水艦で、海自初のAIP(非大気依存推進)潜水艦。外観は潜水艦「おやしお」と同じ葉巻形だが、船尾舵が従来の十字型からX字型になっており、水中運動性に優れ、着底しても舵の損傷がすくないというメリットがある。1番艦 SS501「そうりゅう」、2番艦 SS502「うんりゅう」、3番艦 SS503「はくりゅう」、4番艦 SS504「けんりゅう」、5番艦 SS505「ずいりゅう」、6番艦 SS506「こくりゅう」、7番艦 SS507「じんりゅう」、8番艦 SS508「せきりゅう」、9番艦 SS509「せいりゅう」、10番艦 SS510「しょうりゅう」、11番艦 SS511「おうりゅう」、12番艦 SS512「とうりゅう」の12隻が建造されたが、11、12番艦は世界初のリチウムイオン電池搭載潜水艦で、事実上の改「そうりゅう」型といえる。
[主要諸元]基準排水量:2950t 全幅:9.1m 全長:84m 速力:約21.9km/h(水上) 約37.0km/h(水中)

潜水艦「たいげい」型 【せんすいかんたいげいがた】
海上自衛隊最新にして、1番艦の設計時からリチウムイオン電池搭載を前提に設計された世界初の潜水艦。基本的には「そうりゅう」型の発展型だが、センサー類の能力向上、静粛性の向上など、目に見えない部分で大幅な性能向上が図られた。2024年5月末現在で1番艦「たいげい」は試験潜水艦SSEに種別変更され、2番艦 SS514「はくげい」、3番艦 SS515「じんげい」の3隻が就役、4番艦 SS516「らいげい」が艤装中となっている。
[主要諸元]満載排水量:3,000t 全幅:9.1m 全長:84.0m 速力:約37km/h

潜水艦救難艦「ちはや」 【せんすいかんきゅうなんかんちはや】
海中で遭難・浮上不能になった潜水艦の救助任務に当たる艦艇。初代「ちはや」、「ふしみ」に続く3代目の艦で、深海救難艇を搭載している。また、医務室や手術室を設置するなど、医療機能が向上している。
[主要諸元]基準排水量:5450t 全幅:20m 全長:128m 速力:約39km/h 深さ:9.0m 喫水:3.0m

潜水艦救難艦「ちよだ」 【せんすいかんきゅうなんぼかんちよだ】
海中で遭難・浮上不能になった潜水艦から乗員を救助する潜水艦救難艦。退役した初代「ちよだ」と同名の艦名となった。船体中央部に搭載した深海救難艇を使用し、潜水艦乗員の救助に当たる。潜水艦に対する燃料、食糧、真水などの補給能力も備えている。また、大規模災害発生時には負傷者の手当てなどの医療支援も可能。
[主要諸元]基準排水量:5600t 全幅:20.0m 全長:128m 速力:約37km/h 深さ:8.5m 喫水:4.6m

戦闘機操縦基礎課程 【せんとうきそうじゅうきそかてい】
航空自衛隊のパイロットの証であるウイングマークを取得した後、戦闘機パイロットになるための基礎を学ぶ課程。浜松基地に所在する第1航空団で実施。

先任伍長 【せんにんごちょう】
海上自衛隊において、専門分野における技能を有し、幹部を補佐する立場にある「曹」と、各種の業務を直接遂行する立場にある「士」をまとめる曹長の中で、各部隊の最上位に位置する隊員のこと。リーダーとして、曹と士を総括するだけでなく、指揮官の補佐や部隊の団結強化も担う。陸上自衛隊では「(最)先任上級曹長」、航空自衛隊では「准曹士先任」に相当する。

【そう】
陸・海・空各自衛隊の階級区分の1つ。曹たる自衛官は、専門分野における技能を有するほか、「士」を直接指導し、幹部を補佐する立場にある。

即応予備自衛官 【そうおうよびじえいかん】
非常勤の特別国家公務員として、普段はそれぞれの職業に従事しながら、年間30日の訓練に応じる。また、防衛招集命令や国民保護など招集命令、治安招集及び災害など招集命令を受けて自衛官となり、あらかじめ指定された部隊において、常備自衛官と同様の任務にあたる。

掃海艇 【そうかいてい】
機雷が敷設されている海面や海中をさらって安全にすることを任務とする艦艇。代表的な掃海艇に「えのしま」型や「すがしま型」などがある。

掃海艇「えのしま」型 【そうかいていえのしまがた】
機雷の除去など、海上交通の安全確保を任務とする艦艇。磁気に反応して爆発する機雷から船体を守るため、船体材料に強化プラスチックのFRPを採用。これまでの木造船体と比べて腐食しにくく、船体寿命が約2倍になった。1番艇MSC604「えのしま」、2番艇MSC605「ちちじま」、3番艇MSC606「はつしま」の3隻が建造された。
[主要諸元]基準排水量:570t 全幅:10.1m 全長:60m 速力:約26km/h 深さ:4.5m 喫水:2.4m

掃海艇「すがしま」型 【そうかいていすがしまがた】
海上や海中にある機雷を排除し、海域の安全を図ることを任務とした掃海艇。当時最新の情報処理装置や機雷探知機、機雷処分具、自動操艦装置などを搭載しており、機雷掃討能力の向上が図られている。12隻が建造されたが2隻が退役しており、3番艇 MSC6830「つのしま」、4番艇 MSC684「なおしま」、5番艇 MSC685「とよしま」、6番艇 MSC686「うくしま」、7番艇 MSC687「いずしま」、8番艇 MSC688「あいしま」、9番艇 MSC689「あおしま」、10番艇 MSC690「みやじま」、11番艇 MSC691「ししじま」、12番艇 MSC692「くろしま」の10隻が現役にある。
[主要諸元]基準排水量:510t 全幅:約9.4m 全長:約54m 深さ:約4.2m 喫水:約3.0m 乗員:約45 人

掃海母艦「うらが」型 【そうかいぼかんうらががた】
機雷の敷設と掃海艦艇への母艦機能を有する大型の掃海母艦。掃海ヘリコプターが発着艦できる大型の甲板を装備している。燃料や物資を乗せて補給部隊の支援を行うこともできる。艦内には手術が可能な医療施設も備えている。1番艦 MST463「うらが」、2番艦 MST464「ぶんご」の2隻が建造されたが、「ぶんご」のみ62口径72mm速射砲を艦の前方に備える。
[主要諸元]基準排水量:5650t 全幅:22m 全長:141m 速力:約40km/h 深さ:14m 喫水:5.4m

総火演 【そうかえん】
「富士総合火力演習」の略称。陸上自衛隊が行う演習の1つで、毎年8月ごろに静岡県御殿場市の東富士演習場で実施される。一般公開も行われており、戦車やヘリコプター、さまざまな火砲などによる実弾射撃を間近に見られる。

総合火力演習 【そうごうかりょくえんしゅう】
「富士総合火力演習」の略称。陸上自衛隊が行う演習の1つで、毎年8月に静岡県御殿場市の東富士演習場で実施される。

曹士 【そうし】
自衛隊には「階級」というものがある。階級は「将」を最高位とし、全部で16階級定められている。曹士とは、陸・海・空各自衛隊の階級区分である「曹」と「士」の隊員のこと。「曹」は専門分野における技能を有するほか、士を直接指導し、幹部を補佐する立場にあるもの。「士」は、幹部や曹の指揮下で、各種の任務を直接遂行する立場にある者のことで、昇任試験に合格することで「曹」となる。

曹長 【そうちょう】
自衛隊の「階級」の1つ。曹長は、曹・士階級の自衛官のリーダーとして、隊員の服務指導や規律の維持、士気高揚、隊内の団結力向上などを担う。職務内容によっては、幹部自衛官を補佐することもある。

ソブレメンヌイ級ミサイル巡洋艦 【そぶれめんぬいきゅうみさいるじゅんようかん】
1998年に1番艦が就役後、発展型も含めて15隻が就役したロシア海軍の主力ミサイル駆逐艦。中国海軍も4隻を導入している。主兵装となる大型対艦ミサイルの4連装ランチャーが艦橋構造物脇に装備され、対空ミサイルは単装ランチャーから発射する。一方で対潜兵装は最小限に抑えられた。主砲として130㎜砲を前甲板と後甲板に1基ずつ装備しており、軍艦らしい威容を誇っている。
[主要諸元]満載排水量:7,940t 全幅:17.19m 全長:156.37m 速力:約61.9km/h

◎防衛省・自衛隊 用語集(https://www.mod.go.jp/j/press/shiritai/glossary.html)を編集・加工して作成。本サイトで別途加えた用語も含まれます。

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