用語集 数字
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2024-4-1 03:00
00式個人用防護装備 【00しきこじんようぼうごそうび】
防護マスクやゴム手袋、オーバーシューズとともに体を完全に覆う。防護衣には通気性のある特殊繊維を使用し、表面に撥水加工が施されているため、有毒な化学剤や放射性物質などの身体への付着を防ぎ、隊員の生命を守る。
03式中距離地対空誘導弾 【03しきちゅうきょりちたいくうゆうどうだん】
旧防衛省技術研究本部が開発した、純国産の低空目標用の誘導弾。師団や重要地域などの防空を行うため、方面高射特科部隊などに装備される。発射装置を自走式にすることで、機動性の改善が図られている。通称「中SAM(ちゅうさむ)」。
07式機動支援橋 【07しききどうしえんきょう】
川や深い段差などに、短時間で最大60メートルの橋を架けることができる陸上自衛隊の装備品。橋を架けるクレーン付きの架設車のほか、人や車両が通るパネルを運ぶ運搬車など計5両の車両で構成される。
10式戦車 【10しきせんしゃ】
火力や機動力、防護力などを向上させた陸上自衛隊の国産4代目の戦車。C4I(指揮・統制・通信・コンピュータ・情報)機能が搭載され、これにより戦車同士が情報を共有でき、作戦を円滑に行える。
12式地対艦誘導弾 【12いしきちたいかんゆうどうだん】
陸上から艦艇を攻撃するために使用する陸上自衛隊の装備。あらかじめプログラミングされたコースに従って飛翔し、洋上では低高度で目標に向かい命中するという日本の地形の特性に応じたアイデアを採用している。方面野戦特科部隊に配備されている。
16式機動戦闘車 【16しききどうせんとうしゃ】
2016年に制式採用された陸上自衛隊の国産戦闘車両。装備した105mm砲で火力支援や対戦車戦を行う。路上での機動性に優れるほか、輸送機によって空輸することができるため、遠隔地にも迅速に展開できる。
60mm迫撃砲 【60みりはくげきほう】
陸上自衛隊の簡易迫撃砲。隊員1人で射撃ができ、組み立て式なので携行性に優れる。通常用いられる60mm迫撃砲りゅう弾のほか、周囲を明るく照らす照明弾など、さまざまな種類の弾を発射できる。
74式戦車 【74しきせんしゃ】
1974年配備の陸上自衛隊の第2世代の戦車。低姿勢であり、優れた防護力を有するとともに、105mm戦車砲を搭載し、レーザ測遠機、弾道計算機や砲安定装置などを備え、正確・迅速に射撃を行うことができる。
78式戦車回収車 【78しきせんしゃかいしゅうしゃ】
74式戦車から砲塔などを取り除いた車体部に、クレーンなどの回収装置を取り付けた車両。後方支援部隊が故障した戦車などを回収・整備する際に使用する。12.7mm重機関銃を装備している。
81mm迫撃砲L16 【81みりはくげきほうえる16】
本体重量が約38キログラムと非常に軽量な迫撃砲。分解して容易に持ち運ぶことができるため、山中など車両で運ぶことができない場所にも展開することが可能。通常のりゅう弾のほか、発煙弾や照明弾も撃つことができる。
81式自走架柱橋 【81しきじそうがちゅうきょう】
ひび割れた地形や河川など、通行が困難な場所に迅速に橋を設置し、戦車などを通過させるための陸上自衛隊の施設科部隊の装備。74式特大型トラックの車両部に折り畳み式の橋を搭載し、油圧作動により車体後方に繰り出して架橋位置にセットする。
84mm無反動砲 【84みりむはんどうほう】
陸上自衛隊に装備されている携行タイプの火器。主に対戦車火器として使用するが、発煙弾や照明弾などを撃つこともできる。砲の後方に爆風を放出することで反動を極力抑えた射撃が可能。基本的には装弾などを担当する副砲手とコンビで運用する。
87式自走高射機関砲 【87しきじそうこうしゃきかんほう】
戦車部隊など機動的に運用される部隊などの対空援護として使用される、自走式の高射機関砲。コンピュータと連動し、目標の発見・捕捉・発射までがリアルタイムで行われる。
88式地対艦誘導弾 【88しきちたいくうゆうどうだん】
陸上自衛隊が保有している誘導弾で、標的に命中させるための日本独自のアイデアが盛り込まれている。あらかじめプログラミングされたコースに従って山腹をう回し、洋上に出たら低高度で飛び目標に命中させる。ミサイルは車載式で、6発搭載されている。
89式5.56mm小銃 【89しき5.56みりしょうじゅう】
64式小銃の後継として採用された小銃。一部に強化プラスチックを使用することで、64式小銃より軽量化され約3.5kg。口径は、5.56mmを採用している。また、新たに3発を連続発射して止まる「3点制限点射」(スリー・ショット・バースト)機能が追加されている。
89式装甲戦闘車 【89しきそうこうせんとうしゃ】
陸上自衛隊の普通科部隊に装備されている装軌車。主要武器として機関砲と対舟艇対戦車誘導弾発射装置が装備されている。乗員室に設けられた「銃眼孔」という小さな窓により、敵の砲撃下でも車内から小銃で射撃できる。
90式戦車 【90しきせんしゃ】
陸上自衛隊の国産3代目の戦車。赤外線暗視装置により、夜間でも昼同様の射撃が行える。砲塔と車体の装甲には、新素材の複合材を使用し、耐弾性を向上させている。
90式戦車回収車 【90しきせんしゃかいしゅうしゃ】
90式戦車から砲塔などを取り除いた車体部に、クレーンなどの回収装置を取り付けた車両。後方支援部隊が、故障した戦車などを回収・整備する際に使用する。
91式戦車橋 【91しきせんしゃきょう】
最前線にある川や深い段差などに、自力で橋を架けることができる陸上自衛隊の装備品。車体部は戦車の車体を使用しているため、機動力・姿勢制御能力に優れる。主に北部方面隊の施設科部隊に配備されている。
94式水際地雷敷設装置 【94しきすいさいじらいふせつそうち】
敵の上陸部隊を水際で阻止するため、海岸線沿いに水際地雷を敷設する車両。後部に2基のプロペラがあり、水際を移動しながら荷台から地雷を投下する。陸上自衛隊の島しょ部防衛任務などで運用される。
96式自走120mm迫撃砲 【96しきじそう120みりはくげきほう】
陸上自衛隊で使用される、120mm迫撃砲RTなどの火器を搭載した、自走迫撃砲。無限軌道による機動性と、走行防護性に優れる。第7師団第11普通科連隊重迫撃砲中隊の中心火力として使用されている。通称「ゴッドハンマー」。
96式装輪装甲車 【96しきそうりんそうこうしゃ】
主に隊員輸送車として用いられる陸上自衛隊の8輪装甲車。路上を高速で移動でき、不整地での走行能力も高い。小銃弾や砲弾の破片などからの防護力が高いため、敵の脅威下でも迅速に行動することができる。
99式自走155mmりゅう弾砲 【99しきじそう155みりりゅうだんほう】
155mmりゅう弾砲を装備する、自走りゅう弾砲。主に北部方面隊の師団・旅団特科部隊などに配備されている。後方から近接戦闘部隊に追従して、火力支援を行う。通称「ロングノーズ」ともいわれる。
155mmりゅう弾砲FH70 【155みりりゅうだんほうえふえいち70】
イギリス、ドイツ、イタリアの3か国で共同開発された口径155mmのりゅう弾砲。中砲けん引車で目的地まで運ぶ。補助動力装置により最大時速16kmでの移動も可能。
120mm迫撃砲RT 【120みりはくげきほうあーるてぃー】
重迫撃砲中隊 などに装備される火器。長射程化、対軽装甲弾の導入、装輪による機動性向上などの特徴を有する。高機動車などでけん引される。
◎防衛省・自衛隊 用語集(https://www.mod.go.jp/j/press/shiritai/glossary.html)を編集・加工して作成。本サイトで別途加えた用語も含まれます。
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