防衛省、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況を更新(10月25日)
- 日本の防衛
2024-10-30 09:31
防衛省は令和6(2024)年10月25日(金)、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況について、最新情報を更新した。
防衛省では2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、およそ1週間おきにマップ上にその状況をまとめ、公式サイトにおいて公表し続けてきている。
今回の更新はこちらのとおり。
ロシア軍によるウクライナ侵略の状況(2024年10月25日時点)
ウクライナ軍がロシア西部クルスク州への越境攻撃を実施する一方、ロシア軍は、同攻撃に対応しつつも、ウクライナ東部への攻勢及びウクライナ全土に対するミサイル・無人機攻撃を継続している模様です。
※以下は地図に記入された文字の書き出しです。一部の略語・略号は元の言葉に書き改めています。
戦闘による人的被害・物的損耗の状況
ロシア軍
:死者約18万人(ゼレンスキー大統領24年2月25日)
:死者約20万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
:死傷者64.8万人以上(英国防省24年10月7日)
ウクライナ軍
:死者3.1万人(ゼレンスキー大統領24年2月25日)
:死者約8万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
ウクライナ市民
:死者10,582人以上、負傷者1万9,875人以上(UN24年2月22日)
戦況など
・ハルキウ州知事は、戦況は常に変化しているとしつつ、ロシア軍がクピャンスク市から4kmまで迫っていると発言(10月17日)
・ウクライナ軍情報総局は、ロシアの攻撃が最も集中しているのは、ドネツク州ポクロウスク市方面のセリドヴェ近郊であったとし、ロシアが、この方面への攻撃のために、爆撃機や攻撃機を活発に使用したと発表(10月24日)
・ロシア国防省は、22日にドネツク州ノヴォサドヴェ村、23日にドネツク州セレブリャンカ村及びミコライウカ村を解放したと発表
・ウクライナ軍情報総局は、ウクライナ軍がロシア・リペツク州のリペツク‐2飛行場を攻撃し、特に軍備倉庫、燃料や航空機材の保管場所を標的としたほか、同飛行場にはSu-34、Su-35及びMiG-31が駐機と発表(10月20日)
・ウクライナメディアは、ウクライナ軍が複数のウクライナ国産無人機により、ニジニ・ノヴゴロド州ジェルジンスク市ズヴェルドロフ工場を攻撃したほか、同工場はロシア軍事産業の一部であり、製品がウクライナ侵略に使用されているためEU・米国等の制裁下にあると報道。また、工場を所有する企業は、誘導爆弾等の航空爆弾、対戦車ミサイルの弾頭及び防空システム用ミサイルの弾頭を生産と言及(10月20日)
・ウクライナデジタルトランスフォーメーション省によれば、無人機の生産能力が、2023年には30万機であったところ、2024年には400万機まで増加(10月17日)
・韓国国情院は、北朝鮮が特殊部隊約1,500人をロシア・ウラジオストクに移送と発表。また韓国国防情報本部によれば、北朝鮮がこれまでコンテナ2万個以上(152mm砲弾を満載の場合約940万発)をロシアに輸送と発表(10月18日)
・ウクライナ軍情報総局長は、ロシア極東にいる北朝鮮歩兵部隊が11月1日に戦闘投入の準備が整う(ロシア装備・弾薬を使用)としたほか、2,600人で構成される最初の部隊はクルスク州に派遣されるが、残りについては不明と発言(10月18日)
・米大統領府戦略広報調整官は、10月上旬から中旬の間に、北朝鮮は少なくとも3千人の兵士をロシア極東に移動させたと評価していると言及(10月23日)
・ウクライナ軍情報総局は、23日にクルスク州で北朝鮮兵を確認し、また、ロシアに移送された北朝鮮軍人数は500人の将校(将官3人)を含む現在約1.2万人と推定と発表(10月24日)
資料源:ウクライナ政府機関ウェブサイト、ロシア大統領府ウェブサイト、ISW等
(以上)
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