ロシア軍によるウクライナ侵略の状況 1月10日 防衛省まとめ
- 日本の防衛
2025-1-15 11:10
  防衛省は令和7(2025)年1月10日(金)、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況について、最新情報を更新した。 
  防衛省では2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、およそ1週間おきにマップ上にその状況をまとめ、公式サイトにおいて公表し続けてきている。 
  今回の更新はこちらのとおり。 
ウクライナ関連
  今回のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為です。 
  防衛省としては、インド・太平洋地域への影響も見据えながら、関連動向の情報収集・分析に努めており、可能な限り、共有していきたいと考えています。 
ロシア軍によるウクライナ侵略の状況(2025年1月10日時点)
ウクライナ軍がロシア西部クルスク州における作戦及び露領内への無人機攻撃を継続する一方、ロシア軍は、ウクライナ東部への攻勢及びウクライナ全土に対するミサイル・無人機攻撃を継続しつつ、クルスクへの攻勢を強化している模様です。

※以下は地図に記入された文字の書き出しです。一部の略語・略号は元の言葉に書き改めています。
  戦闘による人的被害・物的損耗の状況  
 ロシア軍:死者約19.8万人(ゼレンスキー大統領24年12月8日) 
  :死者約20万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日) 
  :死傷者64.8万人以上(英国防省24年10月7日) 
 ウクライナ軍:死者4.3万人(ゼレンスキー大統領24年12月8日) 
  :死者約8万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日) 
ウクライナ市民:死者10,582人以上、負傷者1万9,875人以上(UN24年2月22日)
  戦況など  
 ・ウクライナメディアは、ロシア・クルスク州スジャ地区において、ウクライナ軍が新たな攻勢を開始した旨報道。また同日、ウクライナ大統領府長官は、クルスクにおいて朗報があると言及(1月5日) 
・ウクライナ情報総局は、クラホヴェ、ポクロウスク、ロシア・クルスク方面で最も激しい戦闘が実施されている旨発表(1月8日)
・ロシア国防省は、12月25日にドネツク州ヴィドロジェニア、26日に同州ヒハント、27日にハルキウ州ザフリゾヴェ、ドネツク州イワニウカ、29日に同州ノヴォトロイツケ、30日に同州ノヴォオレニウカ、1月4日にルハンスク州ナディヤ、6日にダチェンスケを解放したと発表
・ロシア国防省は、1月6日に、大規模な拠点の1つであり、ウクライナが強力な要塞にしてきたクラホヴェ市を解放したと発表
・ウクライナ情報総局は、12月31日に、ウクライナ南部クリミア沿岸の黒海上において、特殊作戦部隊が、無人艇「MaguraV5」に搭載されたミサイルにより、ロシアのヘリコプター「Mi-8」×2機を撃墜し、1機に損傷を与えたと発表(12月31日、1月2日)
・ロシア国防省は、ウクライナからロシア・ベルゴロド州に向け、米製弾道ミサイル「ATACMS」が発射され、地対空ミサイルシステム「S-400」及び「パンツィリSM」により全て迎撃したと発表(1月3日)
・ウクライナ当局は、ロシアが滑空誘導爆弾「FAB‐500」×2発でザポリッジャ市を攻撃し、8日時点で13人が死亡、63人が負傷と発表(1月8日)
・ロシア独立系メディアは、軍用飛行場の所在するロシア・サラトフ州エンゲルスの燃料貯蔵施設で大規模な火災が発生と報道。同州知事は、大規模な無人機攻撃を確認したと表明(1月8日)
・ウクライナ情報総局は、北朝鮮兵士が新たに戦闘に投入され、12月31日及び1月1日に、クルスク州ウラノク、ファナセエフカ及びチェルカスカヤ・コノペルカに移動と発表(1月2日)
・米国務長官は、クルスク州で1,000人以上の北朝鮮兵士が死傷と発言(1月6日)
・ウクライナ陸軍司令官は、ウクライナ軍に昨年新設された第155機械化旅団から約1,700人の兵士が脱走したとの報道について、是正措置が実施されていると発言(1月7日)
・英国防省は、ロシア軍の死傷者が去年1年間で42万9,660人に上ったとし、約25万人であった22年と比較して大幅に増加したと指摘(1月7日)
資料源:ウクライナ政府機関ウェブサイト、ロシア大統領府ウェブサイト、ISW等
(以上)
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