ロシア軍によるウクライナ侵略の状況 11月17日 防衛省まとめ
- 日本の防衛
2025-1-21 09:47
防衛省は令和7(2025)年1月17日(金)、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況について、最新情報を更新した。
防衛省では2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、およそ1週間おきにマップ上にその状況をまとめ、公式サイトにおいて公表し続けてきている。
今回の更新はこちらのとおり。
ウクライナ関連
今回のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為です。
防衛省としては、インド・太平洋地域への影響も見据えながら、関連動向の情報収集・分析に努めており、可能な限り、共有していきたいと考えています。
ロシア軍によるウクライナ侵略の状況(2025年1月17日時点)
ウクライナ軍がロシア西部クルスク州における作戦及び露領内への無人機攻撃を継続する一方、ロシア軍は、ウクライナ東部への攻勢及びウクライナ全土に対するミサイル・無人機攻撃を継続しつつ、クルスクへの攻勢を強化している模様です。
※以下は地図に記入された文字の書き出しです。一部の略語・略号は元の言葉に書き改めています。
戦闘による人的被害・物的損耗の状況
ロシア軍:死者約19.8万人(ゼレンスキー大統領24年12月8日)
:死者約20万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
:死傷者64.8万人以上(英国防省24年10月7日)
ウクライナ軍:死者4.3万人(ゼレンスキー大統領24年12月8日)
:死者約8万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
ウクライナ市民:死者10,582人以上、負傷者1万9,875人以上(UN24年2月22日)
戦況など
・ロシア国防省は、11日にドネツク州シェフチェンコ、12日にハルキウ州カリノヴェ、ドネツク州ヤンタルネ、13日に同州ピシチャネ、14日にドネツク州テルニ、同州ネスクチネ、15日に同州ウクラインカを解放したと発表
・ウクライナ空軍は、22年2月の侵略開始以降、ロシア軍が、ウクライナへの攻撃に5.1万発以上の誘導滑空爆弾(24年以降、約4万発)を使用したと発表(1月9日)
・英国防長官は、本年に、ドローン・コアリションが4,500万ポンド相当の契約を締結後、ウクライナに3万機の無人機を輸送する予定であると表明(1月9日)
・ゼレンスキー大統領は、ロシア・クルスク州で北朝鮮兵士2人を捕虜にしたと表明(1月11日)
・ウクライナメディアは、ロシア軍が現在、ドニプロペトロウスク州メジョワ・ドネツク州ポクロウスク経路間に位置するドネツク州コトリネ、同州ウダチネに攻勢をかけており、ウクライナ軍関係者によれば、ロシア軍は兵站を遮断し、戦わずしてポクロウスク市を占領しようとしている、あるいはドニプロペトロウスク州に到達することを企図している旨報道(1月11日)
・英国防省は、ロシア軍がドネツク州トレツクの少なくとも7割を掌握している可能性を指摘(1月12日)
・ウクライナ鉄鋼メーカー「メティンヴェスト」は、ポクロウスク炭鉱はウクライナ鉄鋼業にとって重要なエネルギー源も、従業員への危険に鑑みて操業停止する旨発表(1月14日)
・ロシア国防省は、ウクライナ軍が、米製ミサイル「ATACMS」×6発、英製ミサイル「ストームシャドウ」×6発及び無人機×31機で、ロシア・ブリャンスク州を攻撃したと表明。ウクライナ情報総局は、無人システム部隊やミサイル部隊等により、石油貯蔵庫(ロシアサラトフ州エンゲルス)、弾薬等を生産する化学工場(ブリャンスク州セリツォ、ロシアタタルスタン共和国カザン)、製油所(サラトフ州)を標的に、最大規模の攻撃を実施したと表明(1月14日)
・ウクライナ空軍は、ロシアが、ハルキウ州やリヴィウ州等のエネルギー施設を標的に、イスカンデルMもしくは北朝鮮製弾道ミサイル×1発、Kh-101やカリブル等巡航ミサイル×42発、シャヘドや囮無人機×74機からなる複合攻撃を実施と発表。ロシア国防省は、ミサイル攻撃等に対する報復として、ウクライナのガス・エネルギーインフラ施設に対して複合攻撃を実施したと表明(1月16日)
資料源:ウクライナ政府機関ウェブサイト、ロシア大統領府ウェブサイト、ISW等
(以上)
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