ロシア軍によるウクライナ侵略の状況 2月5日 防衛省まとめ
- 日本の防衛
2025-2-10 08:00
防衛省は令和7(2025)年2月6日(木)、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況について、最新情報を更新した。
防衛省では2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、およそ1週間おきにマップ上にその状況をまとめ、公式サイトにおいて公表し続けてきている。
今回の更新はこちらのとおり。
ウクライナ関連
今回のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為です。
防衛省としては、インド・太平洋地域への影響も見据えながら、関連動向の情報収集・分析に努めており、可能な限り、共有していきたいと考えています。
ロシア軍によるウクライナ侵略の状況(2025年2月5日時点)
ウクライナ軍が露西部クルスク州における作戦及び露領内への無人機攻撃を継続する一方、露軍は、ウクライナ東部への攻勢及びウクライナ全土に対するミサイル・無人機攻撃を継続しつつ、クルスクへの攻勢を強化している模様です。

※以下は地図に記入された文字の書き出しです。一部の略語・略号は元の言葉に書き改めています。
戦闘による人的被害・物的損耗の状況
ロシア軍:死者約19.8万人(ゼレンスキー大統領24年12月8日)
:死者約20万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
:死傷者64.8万人以上(英国防省24年10月7日)
ウクライナ軍:死者4.3万人(ゼレンスキー大統領24年12月8日)
:死者約8万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
ウクライナ市民:死者12,458人以上、負傷者2万8,382人以上(UN25年1月9日)
戦況など
・ロシア国防省は、1月26日にドネツク州ゼレネ、27日に同州ヴェリカ・ノヴォシルカ、28日にハルキウ州ドヴォリチナ、29日にドネツク州ノヴォイェリザヴェチウカ、31日に同州ノヴォヴァシリウカ、2月1日に同州クリムスケ解放したと発表
・ウクライナ軍参謀本部は、26日にロシア リャザン州の製油所を無人機で、ロシア オリョール州の攻撃型無人機保管庫を、29日にロシア ニジニ・ノヴゴロド州クストヴォの製油所を攻撃したと表明。また、ウクライナメディアは30日、ウクライナがトヴェリ州のミサイル兵器庫を無人機で攻撃したと報道
・ロシア安全保障会議副議長は、24年に45万人が契約軍人となったほか、4万人が義勇兵部隊に加わったと発言(1月24日)
・ゼレンスキー大統領は、ドネツク等担当の作戦・戦略編組部隊「ホルティツァ」フナトフ司令官を交代させ、ドラパティー陸軍司令官に兼任させると発表(1月26日)
・ウクライナ特殊作戦軍報道官は、北朝鮮兵士が甚大な被害を被ったため、クルスク州の前線から一部撤退した可能性があると発言(1月27日)
・米メディアは、米軍が、ウクライナへ供与するために、イスラエルの備蓄からペトリオット用ミサイル×90発をポーランドに輸送したと報道(1月29日)
・英国防省は、ハルキウ州の要衝クピャンスク市について、ロシア軍が圧力をかけ続けており、既に東方と南方に位置する補給路を制圧し、北方の補給路制圧を企図している可能性と指摘(1月27日)
・ロシア国防省は、1月27日、ロシア クルスク州ニコライェヴォ・ダリノを奪還したと発表
・ウクライナ スーミ州知事は、30日に、ロシアが無人機により集合住宅を攻撃したとし、スーミ検察庁は、10人が死亡したと表明(2月1日)
・ウクライナ非常事態庁は、ポルタヴァ市へのロシア ミサイル・無人機攻撃により、12人が死亡し、17人がけがをしたと表明(2月2日)
・ウクライナ軍参謀本部は、無人機により、ロシア ヴォルゴグラード州の製油所、アストラハン州のガス精製所を攻撃したと表明(2月3日)
資料源:ウクライナ政府機関ウェブサイト、ロシア大統領府ウェブサイト、ISW等
(以上)
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