ロシア軍によるウクライナ侵略の状況 1月28日 防衛省まとめ
- 日本の防衛
2025-1-30 11:49
防衛省は令和7(2025)年1月28日(火)、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況について、最新情報を更新した。
防衛省では2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、およそ1週間おきにマップ上にその状況をまとめ、公式サイトにおいて公表し続けてきている。
今回の更新はこちらのとおり。
ウクライナ関連
今回のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為です。
防衛省としては、インド・太平洋地域への影響も見据えながら、関連動向の情報収集・分析に努めており、可能な限り、共有していきたいと考えています。
ロシア軍によるウクライナ侵略の状況(2025年1月28日時点)
ウクライナ軍がロシア西部クルスク州における作戦及びロシア領内への無人機攻撃を継続する一方、ロシア軍は、ウクライナ東部への攻勢及びウクライナ全土に対するミサイル・無人機攻撃を継続しつつ、クルスクへの攻勢を強化している模様です。
※以下は地図に記入された文字の書き出しです。一部の略語・略号は元の言葉に書き改めています。
戦闘による人的被害・物的損耗の状況
ロシア軍:死者約19.8万人(ゼレンスキー大統領24年12月8日)
:死者約20万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
:死傷者64.8万人以上(英国防省24年10月7日)
ウクライナ軍:死者4.3万人(ゼレンスキー大統領24年12月8日)
:死者約8万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
ウクライナ市民:死者12,456人以上、負傷者2万8,382人以上(UN25年1月9日)
戦況など
•ウクライナ作戦・戦略編組部隊「ホルティツァ」報道官は、ロシア軍が西側からポクロウスク市を包囲しようとするほか、兵站線を遮断しようとしている旨言及。(1月21日)
•ロシア国防省は、1月17日、ロシア クルスク州アレクサンドリヤ、レオニドヴェ、ルスコエ・ポレチノエ、クルグレニコエを奪還したと発表
•ロシア国防省は、1月17日にドネツク州スロヴャンカ、18日に同州ペトロパウリウカ、同州ウレミウカ、19日に同州ヴォズドヴィジェンカ、20日にルハンスク州ノヴォイェホリウカ、ドネツク州シェフチェンコ、21日に同州ヴォウコヴェ、22日にハルキウ州ザパドネ、23日にドネツク州ソロネを解放したと発表
・ウクライナ軍参謀本部は、ミサイル部隊等が16日、長距離攻撃の一環として、ロシア ベルゴロド州の対空ミサイル師団等の陣地を攻撃し、地対空ミサイルシステム「S-400」の活動停止を確認したと表明(1月17日)
・ウクライナ当局は、ロシアの弾道ミサイル攻撃により、首都キーウで3名が死亡、3名が負傷と発表。ロシア国防省は、ウクライナ軍が米国製ミサイル「ATACMS」でロシアベルゴロド州を攻撃したことへの報復として、ウクライナ軍事産業施設を攻撃したと主張(1月18日)
・ウクライナ軍参謀本部は、無人機により、ロシア ヴォロネジ州の石油貯蔵施設やロシア スモレンスク州の軍用機を生産する航空機工場を攻撃し、前者でロシア軍に燃料を供給していた貯蔵タンクが炎上したほか、後者で爆発を確認と表明(1月21日)
・NATO事務総長は、米政府がウクライナ支援を継続するつもりであるなら、その費用は欧州が支払うと発言(1月23日)
・ロシア情報総局長は、北朝鮮が25年に弾道ミサイル「KN-23」×150発をロシアに移送すると予想されるほか、24年にはロシアが同ミサイルを148発受け取ったとし、ロシアクルスク州及びロシアブリャンスク州からウクライナに発射していると言及。また、過去3か月間で、北朝鮮がロシアに、170mm自走砲×約120と240mm多連装ロケットシステム×約120を提供と発言(1月23日)
資料源:ウクライナ政府機関ウェブサイト、ロシア大統領府ウェブサイト、ISW等
(以上)
Ranking読まれている記事
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月