中谷防衛大臣が臨時会見 T-4墜落事案について報告。同日1回目の会見の表現の修正・謝罪も(5月16日②)
- 日本の防衛
2025-5-21 08:12
令和7年5月16日(金)20時12分~20時20分、中谷 元(なかたに・げん)防衛大臣は防衛省A棟1階エントランスにて、T-4墜落事案に係る臨時会見(同日2回目)を行った。
内容は、以下のとおりで、同日に実施された1回目のT-4墜落事案に係る臨時会見の発言の修正・謝罪も行われた。
大臣からの発表事項
大臣 :
捜索状況について改めての説明
再度お集りいただきまして、申し訳ありません。私の方から改めて御説明を申し上げます。5月14日に発生した航空自衛隊のT-4練習機の墜落につきまして、これまで警察・消防とともに現場周辺の捜索を行ってきたところ、本日の捜索活動において、搭乗員と思われる体の一部を発見及び収容し、航空自衛隊の小牧基地に搬送いたしました。現在、関係機関との所要の確認を行っているところでありますが、現時点でこれ以上の詳細を申し上げることは差し控えさせていただきます。引き続き、捜索活動を継続をするとともに、新たな事項が発生した際には、お知らせをしたいと思います。
同日1回目の臨時会見の発言の修正と謝罪
先ほどの会見におきましては、捜索活動を全力で続けている中、御家族のお気持ちに十分配慮した対応が何よりも大切であると考えており、かかる観点から、発見時の状況が過度にあからさまにならないように、搭乗員らしきものとの婉曲的な表現を使ったところでありますが、より分かりやすい表現として、体の一部という表現に修正をさせていただきます。
また、先ほど御遺体と発言をいたしましたが、これは搭乗員と思われる体の一部が正しい表現でありまして、御遺体との表現は事実と異なるものでありまして、撤回をさせていただきます。
いずれにしましても、先ほどの会見における発言におきまして、不十分な点、また不適切な点があったことをお詫び申し上げます。これ以上の詳細につきましては、関係機関との所要の確認中でありまして、差し控えをさせていただきたいと思います。以上でございます。誠に申し訳ございませんでした。
記者との質疑応答
同日1回目の臨時会見の言葉の表現について
記者 :
搭乗員らしきものですとか、御遺体という表現はどういった経緯からそういう表現に至ったのでしょうか。
大臣 :
先ほど御説明をいたしましたけれども、捜索活動を全力で続けている中で、御家族の気持ち、これに十分配慮した対応が何よりも大切であると考えまして、このような観点から、発見時の表現が過度にあからさまにならないように、搭乗員らしきものと婉曲的な表現を使ったところでありますが、より分かりやすい表現として、体の一部という表現に修正することにいたしました。
記者 :
先ほども記者の方から「もの」という言葉に対して、それはちょっと不適切じゃないのかという指摘、疑問の声があったと思うんですけれども、なぜその時に今のような説明をなされなかったのですか。帰ってきてもう一度やるっていうことは、ちょっとその辺りもう一度、御説明ください。
大臣 :
先ほどお話ししたとおりですね、御家族の気持ちを配慮した点が大切であると考えて発言をしたわけでありますが、非常により分かりやすい表現として、この正確な表現として言い換えをしたということです。
記者 :
大臣、すみません。あの時、記者から「もの」という言葉に対して懸念ですとか、疑問の声が上がりましたよね。その時、なぜその説明をされなかったんですかって聞いてるんです。
大臣 :
改めまして、謝罪の上ですね、このような表現に改めたということでございます。誠に申し訳ございませんでした。
記者 :
先ほどの会見の終了後から新たにこの会見が設定されるまで、あまり時間はなかったと思います。1時間もなかったと思います。どのタイミングで大臣として、この会見を行うことを決めたのか、1回目の会見が終わった後からの経緯をもう少し伺えますと幸いです。
大臣 :
会見をいたしまして、記者さんから色んな御指摘がありました。その点につきまして、改めて発言を振り返りですね、検討した結果ですね、より正確なですね、正しい表現に改めるべきではないかと考えまして、関係者とですね、相談の上ですね、今の表現に修正をするということにいたしました。
記者 :
大臣から2回目の会見を行うことを発案したという形でしょうか。
大臣 :
私がもう少し丁寧にやらなければという思いがありました。
記者 :
先ほどの会見での発言をめぐって、搭乗員の御家族への対応についてどのように思われているのか、また御家族に何かおっしゃったのか、お伺いします。
大臣 :
本当にこのことにつきましては、懸命にですね、捜索活動をしていただいておりまして、現状に至ったという点につきまして非常に関係者の皆様にもですね、非常に申し訳ないなという気持ちでいっぱいでございます。
記者 :
最初に発言をされた「もの」の発言についてなんですけれども、「もの」というと、やはり多くの人が物体の方の「物」を想像すると思います。大臣は、御家族に配慮されたというふうにおしゃっていましたけれども、その点、ほかの表現を検討されたりですとか、最初の段階で何か思いをめぐらせるようなことはなかったんでしょうか。
大臣 :
途中で記者さんからもですね、御指摘がありまして、この表現で適切であるのかなということで考えまして、修正をしてですね、言い換えたわけであります。
記者 :
今回、「もの」と発言されたのは、関係者という「者」という漢字の方で「もの」という、そういう意図で最初発言されたんですか。我々は、物質の方の「物」というふうに理解を、私はしましたし、多分ここにいた多くの人間がそういうふうに理解したと思いますけれども、その辺り真意はどちらなんでしょう。
大臣 :
私たちは、関係者という思いで発言したつもりです。
記者 :
結果的に、誤解を生む表現だったというところを訂正されて謝罪されているという理解でよろしいですか。
大臣 :
そのとおりです。御指摘を受けて、より的確な表現に改めたということです。
(以上)
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