小泉防衛大臣が記者会見 陸自 大宮駐屯地の視察予定、非核三原則について言及(12月23日)
- 日本の防衛
2025-12-25 09:30
令和7(2025)年12月23日(火)10時44分~10時47分、小泉進次郎(こいずみ・しんじろう)防衛大臣は、参議院別館3階防衛省政府控室において閣議後会見を行った。
大臣からの発表事項と記者との質疑応答は以下のとおり。
大臣からの発表事項
本日午後、埼玉県さいたま市に所在する陸上自衛隊大宮駐屯地を視察する予定です。大宮駐屯地は、大臣直轄の化学学校をはじめとして、第32普通科連隊や中央特殊武器防護隊が所在し、化学剤等に関する専門的な教育や核・生物・化学の災害対応を行う重要な拠点です。本日は、部隊による訓練展示や各種装備品等の確認をする予定でおります。この際、現場で士気高く働いている隊員を激励するとともに、地下鉄サリン事件において、除染活動中の現場への増援として各駅を巡回し、除染後の水洗いを実施した隊員や東日本大震災において、偵察班長として福島第1原発3号機における給水作業開始前の水素爆発で負傷した隊員らと意見交換を実施したいと考えています。さらに、隊員を支えてくださっている協力団体の皆様とお会いし、防衛大臣として、日頃からの御支援に心から感謝をお伝えし、そこの地域ならではの問題や諸課題など、率直な意見交換を行いたいと思います。また、御家族には、自衛官の処遇改善や再就職先の拡充など、各施策が着実に進展していることなどを紹介し、皆様が安心して生活し、隊員の帰りを安心して待てる環境作りに全力で取り組んでいくことを私からお伝えしたいと思います。私としては、こうした視察を通じて、厳しい部隊の現状についてしっかりと理解を深めるとともに、国民の皆さんには、1年365日24時間態勢で働いている自衛隊員を心強く、頼もしく思っていただけるよう、私自ら情報発信を含め全力尽くしてまいります。
記者との質疑応答
非核三原則の在り方について
記者 :
自民党の小野寺五典安全保障調査会長は、21日のNHK番組で、非核三原則の在り方について、日本が米国の核の傘に依存する現状に触れ、「この問題は議論すべき課題の一つだ」と述べました。大臣も議論が必要だとお考えでしょうか。
大臣 :
与党として御発言をされた事柄について、政府としてコメントする立場にはありませんが、いずれにせよ、政府としては、非核三原則を政策上の方針として堅持しております。その上で、我が国が、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面し、現実に核兵器などの日本に対する安全保障上の脅威が存在する中で、我が国の独立と平和を守り抜くためには、我が国自身による防衛努力に加え、アメリカが提供する核を含む拡大抑止が不可欠だと考えており、アメリカ政府と緊密に意思疎通を図り、アメリカの拡大抑止の信頼性をこれまで以上に強化していく考えであります。
(以上)
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