内倉統合幕僚長が定例会見 「コブラ・ゴールド26」への参加、FOIPの成果や課題について言及(2月20日)
- 日本の防衛
2026-2-26 14:17
防衛省 統合幕僚監部は令和8(2026)年2月20日(金)14時00分~14時07分、内倉浩昭(うちくら・ひろあき)統合幕僚長は防衛省A棟10階会見室で定例会見を行った。
統合幕僚監長からの発表事項と記者との質疑応答は以下のとおり。
1. 発表事項
本日は、私から、1点申し上げます。
令和7年度多国間共同訓練「コブラ・ゴールド26」への参加についてお知らせいたします。
自衛隊は、1月31日から3月6日までの間、タイ王国において、令和7年度多国間共同訓練「コブラ・ゴールド26」に参加しております。本演習を通じ、自衛隊の領域横断作戦、在外邦人等保護措置・輸送及び国際平和協力活動等に係る統合運用能力の維持向上を図ります。
また、本訓練にタイ、米国、インドネシア、マレーシア、韓国、シンガポール、オーストラリア、中国、インド等が参加しており、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に寄与するため、多くの国々との連携強化を図りたいと考えます。
今後とも自衛隊は、同盟国及び同志国等との連携を強化するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に寄与してまいります。
なお、1月31日から本「コブラ・ゴールド26」におきまして、訓練項目の1つである、「建設活動」を開会式に先立ち、実施しております。従いまして来週24日に開会式が予定されておりますことから今日の発表となりました。
2. 質疑応答
「コブラ・ゴールド26」への中国・インドの参加、変化の有無について
記者 :
中国とインドも参加したというお話でしたけれども、今回が初めてでしょうか。また、これまでの「コブラ・ゴールド」と比較して、国の数が増えたということは分かるのですが、それ以外で変わったことや新たに増えたことはありますでしょうか。
統幕長 :
前半のお尋ねに関しましては、中国とインドが参加しております。初めてかについては、確認(※)させてください。なお、中国に関しては、オブザーバー参加となっております。
これまでの「コブラ・ゴールド」との変化事項について、ご説明いたします。今回の「コブラ・ゴールド」の参加は、通算22回目の参加となります。昨年との単純比較で申しますと、在外邦人等保護措置・輸送訓練では、航空自衛隊のC-2輸送機が初めて参加します。また、訓練における邦人等輸送の場面においては、自国の輸送機のみならず、日本、タイ及び米国の輸送機に分散して搭乗する等、より実践的な訓練を実施する予定です。ほかの訓練については、大きな相違点はありませんが、訓練の積み重ねを通じて経験値を高めると共に、教訓を蓄積し、参加各国とのより一層の信頼関係の強化が図れるものと期待しています。
2番目に申し上げた、自国の輸送機のみならず、他国の輸送機に分散して搭乗するということにつきましては、実際に過去行った在外邦人等輸送において、我が国の輸送機に外国の方を搭乗させることや、あるいは日本人が外国の飛行機に搭乗させてもらったこともありましたので、それぞれの国の手続きや搭乗の要領など、そういったものをお互いに知ること、そして相違点を確認しておくことで緊急時において、より円滑な在外邦人等の輸送ができると考えております。
記者 :
今の関連でお尋ねしたいのですが、中国がオブザーバー参加するということですが、日本から参加する隊員と、中国はオブザーバーという形ではあるとは思うのですが、何か同じ場面で密接に関わるような予定はあるのでしょうか。
統幕長 :
中国は、人道支援・災害救援活動訓練にオブザーバーとして参加すると承知しております。訓練の細部についてはお答えする立場にないため、差し控えさせていただきます。オブザーバーという参加であることから、ご質問の後半部分の、訓練への直接的な参加や、日本を含む他国との連携活動は行わないものと承知しております。
FOIPの成果や課題について
記者 :
先日の第2次高市内閣発足にあたって、高市総理の方から「自由で開かれたインド太平洋」の構想提唱から10年が経って、FOIPの進化を目指していくというお話がございました。自衛隊におけるこの間のFOIPの取組を振り返った時に、統幕長としてはどのような成果、あるいは課題があるとお考えでしょうか。
統幕長 :
お尋ねのありましたFOIPの基本的な理念は、「自由」、「法の支配」の擁護や「多様性」、「包摂性」、「開放性」の尊重であり、これは時代の変化に関わらず不変のものと承知しています。
現在このFOIPの考え方に基づきまして、自衛隊としては陸・海・空自衛隊、そしてその他、宇宙・サイバーなど様々な分野におきまして、この理念に沿って自分たちの能力を最大限に発揮し、これを実現できるように取り組んでまいりました。しかしながら、現下の安全保障環境を踏まえると、インド太平洋地域の安全保障環境は、一層複雑さ・厳しさを増しております。
まだまだ道半ばということでありますが、堅実にそしてあらゆる機会を捉えて、この実現に取り組んでまいりたいと考えております。
後刻、以下のとおり回答
※:『インド、中国のコブラ・ゴールドへの参加は、今回初めてではありません。』
(以上)
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