森田空幕長が記者会見 「航空宇宙自衛隊」への改編と日蘭訓練の手応え(4月7日)
- 日本の防衛
2026-4-10 10:47
防衛省 航空幕僚監部は令和8(2026)年4月7日(火)14時30分~14時37分に実施した、森田雄博(もりた・たけひろ)航空幕僚長の記者会見の内容を公表した。
1 発表事項
本日は、私から1点申し上げます。今年度、航空自衛隊を航空宇宙自衛隊(仮称)に改編する予定です。なお、本会見におきましては、以降、便宜上、新編等する部隊名に付ける「仮称」は割愛させていただきます。自衛隊の名称変更につきましては、昭和29年の自衛隊創設以来、初めての試みです。
これまで航空自衛隊は、宇宙領域の重要性が日々高まる中において、宇宙における作戦能力の強化のため、令和2年度には宇宙作戦隊を新編、令和3年度には宇宙作戦群を新編し、以降、継続して態勢整備を進め、先月23日に宇宙作戦団を新編いたしました。
空及び宇宙の領域において、国民の命と平和な暮らし、我が国の領土、領海、領空を守るという使命を果たすべく、今年度の航空宇宙自衛隊への改編に当たっては、その名にふさわしい組織となるよう、組織一丸となって準備に万全を期す所存であります。
2 記者との質疑応答
航空宇宙自衛隊への改編の概要
記者 :
冒頭発言ございました、航空宇宙自衛隊への改編についてですね、概要をもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。
空幕長 :
宇宙空間の安定利用につきましては、通信、観測、測位等の面で国民生活に密接に関わっております。宇宙システムによるこれらのサービスは、日常生活に定着し、我々の経済、社会活動の重要な基盤となっています。また、作戦上の指揮統制、情報収集の基盤でもあり、宇宙領域における作戦は、陸上、海上、航空作戦と同等の重要性を有しております。
我が国による宇宙空間の安定的利用が阻害された場合、防衛省・自衛隊の任務遂行に支障が生じるのみならず、経済、社会活動が害されるおそれがあります。宇宙空間の安定的利用の確保は、国民の命と平和な暮らしを守るという防衛省・自衛隊の任務を全うするために必要不可欠です。
このため、防衛省・自衛隊は、いかなる状況においても宇宙空間の安定的利用を確保することを目指し、令和2年度には航空自衛隊に宇宙作戦隊を新編し、令和3年度には宇宙作戦群へ発展させた上で、累次にわたり増員を続け、昨年度には宇宙作戦団を新編するなど、宇宙領域における防衛能力を強化してまいりました。
今年度は、防衛省・自衛隊がはじめて自ら保有、運用する衛星であるSDA衛星の打上げを予定しておりまして、運用開始後には地上のみならず、宇宙からの情報収集も実施することとなるほか、これまで配備を進めてきました様々なアセットによるSDA能力の強化により、相手方の指揮統制、情報通信等を妨げる能力の本格的な運用が可能となります。さらに、宇宙作戦団を改編して、宇宙作戦集団を新編します。
こうした取組を通じまして、航空自衛隊にとって、宇宙は単に監視活動の対象ではなく、作戦行動を行う領域となります。他方、空中を飛行することを意味する航空だけでは、こうした宇宙への行動領域の拡大を含意することはできません。
以上を踏まえて、具体的な時期については、現時点で確定してはおりませんが、今年度中に、航空自衛隊を航空宇宙自衛隊に改編する予定であります。航空自衛隊の航空宇宙自衛隊への進化につきましては、厳しい安全保障環境の中、宇宙空間の安定的利用を確保するとの我が国の決意を内外に示し、もって我が国の抑止力の向上に大きく貢献するものであります。長くなりましたが以上です。
日米蘭共同訓練「風車ガーディアン」について
記者 :
日米蘭の風車ガーディアンについてお聞きしたいですけれども、今月3日に終わっているとかと思いますが、空幕長の会見で以前、空軍種としてオランダと日本の共通点は、F-35しかないというようなご発言ありましたけども、訓練を終えてみて何か共通点など感じることがございましたでしょうか。
空幕長 :
過去に私がこの会見の中で発言いたしましたF-35のみという内容につきましては、わが国と同じくF-35を運用している国という意味で申し上げておりました。本共同訓練を終えまして、航空機の運用要領、それから各種手順などについて、多くの点で共通している部分があることを認識した次第であります。
また、このオランダ空軍、正式にはオランダ航空宇宙軍でありますが、昨年、航空宇宙軍へと改編されたと承知しております。航空自衛隊も今年度、仮称ではありますが、航空宇宙自衛隊に改編する予定です。この共通の進化や、F-35という共通の装備品が今回会する機会をとらえまして、今後もですね相互運用性を強化してまいりたというふうに考えています。
(以上)
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