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小泉防衛大臣と豪州副首相兼国防大臣が共同記者発表、「もがみ」型フリゲート選定や戦略文書改定での連携を確認(4月8日)

  • 日本の防衛

2026-4-13 10:45

 防衛省は令和8(2026)年4月8日(水)、日豪防衛相会談後の日豪防衛相共同記者発表の内容を以下のように公表した。

日豪防衛相会談後の日豪防衛相共同記者発表

小泉防衛大臣

 本日、マールズ副首相と5回目の日豪防衛相会談を実施いたしました。大臣同士が短期間でこれほど頻繁に会談を実施し、緊密に意思疎通をしていること、これ自体が日本とオーストラリアの強固な関係を端的に表しています。
 会談では、現下の中東情勢やインド太平洋地域をはじめとする地域情勢に関して意見交換を行い、お互いの認識をアップデートいたしました。こうした厳しい地域情勢の一例として、本日も北朝鮮から弾道ミサイルが発射されました。当該弾道ミサイルは変則軌道で飛翔した可能性もあり、現在日米韓で緊密に連携して分析中です。
 さて、日本とオーストラリアのそれぞれが戦略文書の改定に取り組んでいる中、見直しに係る検討状況について意見交換を行い、両国の戦略的整合性を図るため、引き続き、緊密に連携することで一致しました。さらに、オーストラリア海軍次期汎用フリゲートとして、「もがみ」型護衛艦の能力向上型が選定されたことを踏まえ、引き続き、本事業の着実な進捗に向けて両国で緊密に取り組んでいくことを確認しました。その上で、両国の特別な戦略的パートナーシップを更なる高みに引き上げるべく、「戦略的防衛調整枠組み(FSDC)」を通じ、日豪防衛協力の強化に関する議論を継続することで一致しました。本日の防衛相会談は、このFSDCの下実施したものであります。
 世界中の目が中東に注がれる中でも、我が国周辺、そしてインド太平洋地域の安全保障に隙を生じさせてはなりません。この観点から、今回のマールズ副首相の訪日は、この地域に同盟国・同志国の目を向けさせるような重要なメッセージを発する非常にタイムリーな会談となりました。急遽、この訪問が決まったという中でも、この会談が成功裏に終わったのは、お互いの事務方同士の緊密な協力関係も間違いなく礎として機能しています。
 両国のチームに心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。特に同席をいただいている大使には、いつも日豪関係のために協力してくれて、大切な友人です。本当にありがとうございます。またこれから、近いうちにお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございます。

マールズ副首相兼国防大臣

 本日、防衛閣僚懇談におきまして、小泉大臣と再度お目になられまして、大変大きな喜びとするところでございます。また、この会合を成功裏に導いた数々の事務方の御尽力に感謝いたします。特に、シーラー大使につきましては、日豪間の長年にわたる素晴らしい関係の上に、さらにそれを担うこれからの大使として御着任されるということで大変嬉しく思っています。
 小泉大臣と面談いたしますのは、今年2度目になりますけれども、さらに先頃発足いたしました「戦略的防衛調整枠組み(FSDC)」の下でも、2回目の閣僚懇談となります。また、本日の会談の背景として中東情勢がございます。先月来、協議を重ねておりましたけれども、本日良い知らせが、停戦合意ということで発表されたばかりでございます。また、本日の北朝鮮のミサイル発射、これはインド太平洋地域において、我々が直面する課題を物語るものでありまして、インド太平洋に存在する国々が、そうした課題にこれからも焦点を当て続けていくことがいかに重要であるかを示しております。
 また、日本とオーストラリアの実力組織の間で実施されている訓練・演習、また作戦、そのテンポがかつてなく広がりを見せ、また深まりを見せております。本年6月~7月、「サザン・ジャッカルー」演習におきましては、日本から300名に及ぶ要員が、クイーンズランドの演習地域に実際に参加ということで、オーストラリアのカウンターパートとの演習に取り組みます。また7月になりますと、日本のF-35が、オーストラリアの北部準州での演習地域に飛来いたしまして、オーストラリアのF-35と共に、「サザン・クロス」演習に取り組みます。また8月には、日本で実施される「ヤマサクラ」演習に、およそ100名のオーストラリアの司令部要員、また計画担当要員が参加するということで日本に参ります。
 また、オーストラリア海軍が2年に1度実施する最大の海上演習である「KAKADU」が、つい最近終結いたしましたけれども、その際には日本から海上自衛隊の「もがみ」型「くまの」が参加していただきました。そうして、演習に参加していただくとともに、シドニー湾で実施した観艦式にも御参加いただいたことを、我々大変光栄に思っております。これらは、実施している訓練・演習の一部でありまして、より高度化・複雑化した内容で両国の関係を物語る演習が展開しております。
 また、三菱重工社製の「もがみ」型護衛艦の能力向上型が、オーストラリアの次期汎用フリゲート艦事業のために我々が選抜させていただいたということ、これは、日豪の防衛産業協力がトランスフォーメーションを見るということの兆しと思っております。間もなく契約上の手続きも完了をみることになっております。これを大変楽しみにしております。
 また、大臣も御指摘のように、本日の協議の中では、両国の主要な戦略文書についても話し合いました。間もなく、オーストラリアの2026年版の国家防衛戦略が発表になりますけれども、その中では、必要な能力構築の重要性を示すとともに、緊密なパートナー諸国と共に働くことが、いかに重要かも示す内容でございますが、そのパートナーの最たるものが日本でございます。また、日本におかれましても、年内に主要な安全保障文書を改定される御予定と伺っております。オーストラリアとしても、その改定に貢献させていただきたいと思っています。
 今年は、日豪友好協力基本条約署名50周年に当たりますけれども、この50周年、半世紀の間に日本とオーストラリアは、かつてないほどの緊密化を果たしたと言えると思います。日本には、その友情に感謝するとともに、また今後、共に働くことを大変楽しみにしており、関係強化のために、共に協力していきたいと思っています。

※マールズ副首相兼国防大臣の発言については、通訳者の発言そのまま。
※「サザン・ジャッカルー」演習の時期について、原発言中「来月」とあったものを「本年6月~7月」に修正。
※同演習への日本からの参加人数について、原発言中「3,000名」とあったものを「300名」に修正。

(以上)

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