小泉防衛大臣が記者会見 日本の防衛費や中国空母の動向など(6月2日)
- 日本の防衛
2026-6-4 08:00
令和8(2026)年6月2日(火)08時58分~09時04分、小泉進次郎(こいずみ・しんじろう)防衛大臣は、参議院別館3階防衛省政府控室において、閣議後会見を行った。
大臣からの発表事項はなく、以下のように記者との質疑応答が行われた。
記者との質疑応答
国防費に関するヘグセス国防長官の発言について
記者 :
米国のヘグセス国防長官は30日、アジア安全保障会議での演説で、全ての同盟国・パートナー国に対して国防費をGDP比3.5%に引き上げるように要求し、相応の負担を負わない国との関係を見直すことを示唆しました。日本については、日米同盟を強化するためには、双方がそれぞれの役割を果たすことが可能であり、またそうしなければならないとの言及もありましたが、このヘグセス氏の国防費に関する言及をどのように受け止められたか教えてください。
また、自民党による安保関連三文書の提言には、防衛費に関してこうした数値目標は盛り込まれない見通しですが、対外的に引き上げ目標を具体的に示すかどうか、あわせて大臣のお考えをお願いいたします。
大臣 :
今回ヘグセス長官とは7度目の会見を現地シンガポールで行いましたけども、彼とは様々な機会でやり取りをしてますが、今回、特段、今の防衛費については新たな発言があったとは私は捉えていませんし、これは現地でもお話をしたとおりですね、昨年10月に日本に来られたときの共同記者会見で、日本に対して何かを要求することはないと、こういう発言があったことが、私は全てだと思っております。そして、緊密なコミュニケーションをとりながら、引き続き、同盟関係の強化をしっかりと成し遂げていきたいと思います。
また、政府内、与党内の議論で、具体的な数値目標はどうかという話もありましたが、これはもう我が国の防衛力整備のために、必要なものは要求すると、こういったことは防衛省としては当然のことだと思いますし、自らの国は自ら守るという基本姿勢の下で、日本にとって必要なこと、そして主体的な判断に基づいて実際に行って積み上げていきたいと、ですので、金額ありきではなくて、大事なのは防衛力の中身だというふうに考えています。
中国空母の動向について
記者 :
統合幕僚監部は、昨日、中国の空母「遼寧」がフィリピン沖の太平洋上を航行し、艦載機を発着艦させているのを確認したと発表しました。中国側の狙いについてですね、日本や米国との連携強化を図るフィリピンに対する牽制だという見方も出ています。
大臣はフィリピンとの連携強化に向けてですね、シンガポールでテオドロ大臣と会談したばかりですが、今回の中国空母の動向に関する事実関係・分析とともに、こうした動向を踏まえて、どのようにフィリピンと連携していく考えか、所感を伺います。
大臣 :
中国海軍の空母「遼寧」が5月25日から29日にかけて、太平洋上の海域で活動していることを確認し、その後、フィリピンの東の海域を南東に向けて進んだといったことを確認をしました。一連の活動の中で合計約170回に上る、空母の艦載機の発着艦を確認をしています。
中国海軍は現在「遼寧」を含め3隻の空母を保有しており、空母の運用能力向上や遠方の海空域における作戦遂行能力の向上を狙っていると考えられます。今回の活動もその一環であると考えています。防衛省・自衛隊としては、引き続き、関連の動向について注視するとともに、我が国周辺海空域における警戒監視活動等に万全を期していく考えです。いずれにしても現下の厳しい安全保障環境を踏まえ、防衛省・自衛隊として、同盟国・同志国との連携強化が重要であると考えています。
フィリピンとの関係について申し上げれば、5月31日のテオドロ大臣との会談において、「あぶくま」型護衛艦については除籍後、速やかに移転をすると、そしてTC-90練習機についても、1機を2027年度中に移転をする方向で議論を進めることで大筋合意をして、フィリピン海軍への教育訓練、維持整備、移転後の装備品の適切な管理の在り方を含む詳細について、早期に成果が得られるように、両大臣がリーダーシップを発揮することや、日・フィリピン円滑化協定(RAA)を適用した、アメリカとフィリピンの共同訓練「バリカタン26」への参加や、本年1月の物品役務相互提供協定(ACSA)の署名、さらに秘密情報保護協定(GSOMIA)の正式交渉開始など、制度面と運用面の両輪で、防衛協力を大きく進展させていることを再確認したところであります。
今回、テオドロ大臣とは改めて、もう一月のうちに2回会談をする中で、更なる連携強化への具体的な進展、そして個人的な信頼関係を更に強固にするとともに、あの国際会議の場で、日本の立場に対しての様々な意見も一部ありましたけれども、それに対して、フィリピンがむしろ日本の立場に賛同を示しながら、主張を展開をしてくれるなど、そしてまたオランダとのやり取りもそうですけど、確実に日本の同志国との連携の強化の姿というものを、国際社会にお示しできる、そういう状況の場になったのではないかと思います。
(以上)
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